ベルギー旅行、滞在日数別おすすめ都市とプラン

BELPLUS編集部
個人旅行で行く

ベルギー旅行、滞在期間が1日、2日、3日、5日、7日それぞれの場合に行くべきおすすめの都市と場所は?在住者と旅のリピーターが、ベルギーを個人旅行で回るための基本情報とおすすめプランをご紹介します。

ベルギーの主要都市の電車での所要時間と行き方完全ガイド

ベルギーの各都市の鉄道での所要時間がわかる図。旅のプランを立てる参考にしてください。

1日滞在の場合:初めてならブリュッセル、リピーターはアントワープへ

ベルギーのおすすめの街、ブリュッセルについて

世界遺産グランプラスを中心に街歩きが楽しいブリュッセル。交通機関を使いこなせば1日でも多くの場所に行けます

初めてのベルギーだけど、滞在時間はたった1日。パリ〜ベルギーオランダのアムステルダム滞在中に、せっかくだからもう一カ国、ベルギーも行ってみよう、という方はこの”日帰り滞在”が多いです。

結論から言うと、この二つの国からベルギーへは高速鉄道を使えばあっという間なので、日帰りでも楽しむことは十分可能(何しろ、通勤している人もいるくらいです)。ただしその場合は、ブリュッセルも、ブルージュも、アントワープもというのは難しいため、どれか1都市にするのが原則です。

ベルギーが初めてと言う方には、やはりベルギー1の大都市、ブリュッセルをおすすめします。世界遺産のグラン・プラス広場、アール・ヌーヴォー建築のショッピング通りギャルリー・サンチュベール、フランドル名画の宝庫王立美術館、チョコレート・ショップが立ち並ぶサブロン広場、毎日開催するジュドバル広場の雑貨マーケットなど、ブリュッセルの見どころは歩いて回れる場所に集中しているから、1日でも様々な場所を訪れることが可能です。

できるだけ沢山のものを見たいという方は、メトロやトラムを使いこなし、ミュージアムパスを事前購入すれば、さらに時間を短縮できます。

2回目ならアントワープへ

アントワープへの送迎サービス

美術とファッションの街アントワープは、フランス&オランダから行きやすい都市

ブリュッセルはもう行ったことがある、という方には、パリからの直通電車が運行する大都市アントワープがおすすめ。ブリュッセルとは違うオランダ語圏に属し(ベルギーには公用語が複数あります)するこの都市は、日本人にはフランダースの犬の舞台となったノートルダム大聖堂があることで知られています。教会に飾られている絵は、ベルギーを代表する画家ルーベンスの作品であり、アントワープ出身であった彼の作品はこの土地に多く残されています。

日本人を含む数々のファッションデザイナーを輩出する王立芸術アカデミー付近は、スタイリッシュなショップやレストランが集まることで有名。古い歴史を維持しながら、クールでファッショナブルな雰囲気を纏う独特の都市として知られています。(在住者の個人的意見としては、「アントワープ出身」は「表参道出身」くらいのブランド力を感じます…。ブリュッセルよりも!)

2日滞在の場合:ブリュッセル+ブルージュかアントワープへ

オランダの運河とも違う、水の都ブルージュの街並みをクルーズで堪能

屋根のない美術館とも称される、水の都ブルージュの街並みをクルーズで堪能

ブリュッセルからブルージュやアントワープへは、鉄道を使って1時間程度で行くことができます

そのため、2日間の滞在なら、頑張れば3〜4都市に行くことだって可能。ですがBELPLUSでは、よほどの理由がない限り、ベルギーで2日で4都市のプランは決しておすすめできません。まず、ブリュッセルは見どころがとても多いため、十分に楽しむには必ず1日、できれば2日が欲しいところなのに加え、ブルージュアントワープも、半日だけではゆっくり見て歩くとすぐに時間が無くなってしまいます。

そのため、ベルギー滞在が2日間ならば、中心にあるブリュッセルのホテルに宿泊し、1日目はブリュッセル、2日目はブルージュとアントワープのどちらかに行くことをおすすめします。ブルージュとアントワープのどちらがいいかについては、下の記事を参考にしてみてください。

3日滞在の場合:ブリュッセル、ブルージュ、アントワープを各1日で決まり

石畳の上を人が行き交ういつものグランプラス。この石畳の上を、色とりどりの花が覆います。

ブリュッセル、ブルージュ、アントワープと全く違う顔を持つ3都市を1日ずつめぐるプラン

3日間の滞在なら、ブリュッセルブルージュアントワープの3大都市を1日ずつ巡るプランが絶対におすすめ。回る順番はどれでも構いませんし、3つの都市は距離が近いため当日に決めても十分対応できます。

現実的には、ブリュッセルからベルギー入りする人がほとんどなため、初日はまずブリュッセルのホテルに着いてからそのままブリュッセルを観光する方が便利でしょう。

ブルージュは運河クルーズ馬車など外のアクティビティが多いため、晴れた日に行くことをおすすめします。

5日滞在の場合:主要3都市+南部地方も旅しよう

デュルビュイ観光ガイド〜行き方、見どころ解説とおすすめスケジュール

デュルビュイはたった2ヘクタールの小さなエリアにレストランやカフェが密集。美食の国を堪能できるオーベルジュ(ホテルとレストランが一緒の建物)も多いです。

5日間滞在できるなら、上にあげた主要3都市だけでなく、ヨーロッパののどかな田舎町が多い南部地方へも足を伸ばすことをおすすめします。南部の都市で最も行きやすいのがナミュールディナンリエージュの3つ。いずれもブリュッセルから鉄道で行けることと、鉄道から歩いてすぐの場所に中心部があるため、日帰りでも1泊でも楽しめます。

もう少しベルギーを極めるなら、レンタカーを借りて南部地方のヨーロッパのいなか町探索や古城巡りの旅も楽しいです。ブリュッセルからレンタカーを借りて、「世界一小さい町」と呼ばれるデュルビュイを探索。南部地方に点在するいくつかの城を巡ったあとは、古城ホテルやオーベルジュに宿泊。

個人的には、デュルビュイが一番のおすすめです。アルデンヌの森の中にひっそりと佇む、中世からの歴史を刻む代表的なベルギーのいなか町です。日本との繋がりが深く、日本の名前が付けられた名所や、大自然に囲まれた散策コースもあります。ツール・ド・フランダースの開催地であるベルギーでは、自然の中でのサイクリングが人気。自転車は気軽にレンタルできるため、サイクリングをするのも楽しいです。

ベルギーの滞在別モデルプラン。自転車をレンタルしておとぎの街をサイクリング

レンタカーで訪れたベルギーの田舎町。都市部には無い可愛いレストランがたくさんありました。レンタカーは日本語で予約できます。

短い日数では行けない南部地方だからこそ、ベルギーの知られざる魅力がたくさん。森の中に佇む小さな村や古城で、たくさんの美しい風景に出会えました。どの村を訪れようか迷っている方は、下記の本を参考にしてみてください。

7日滞在の場合:主要3都市+南部地方+他の国へ!

ケルン駅前にそびえ立つケルン大聖堂。本当に駅の目の前にあり、巨大さに圧倒されます。

ドイツ・ケルン駅前にそびえ立つケルン大聖堂。本当に駅の目の前にあり、巨大さに圧倒されます。

ベルギーを中心に、7日間滞在する場合。主要3都市+南部地方を回る他にも、ヨーロッパの中心に位置するというアドバンテージを生かして、1日は他の国へ足を伸ばしてみることをおすすめします。

ベルギーから日帰りで行ける有名都市としては、フランスのパリオランダのアムステルダムイギリスのロンドンドイツのケルン、そしてルクセンブルクがあります。これらは全て、日本で予約できる高速鉄道を使って日帰り可能な距離なんです(ルクセンブルクに至っては一般の快速電車が運行しています)。完全に移動するのではなく、最後にベルギーに戻ってくるスケジュールにすれば、重い荷物をホテルに預けられるので持ち運ぶ必要がありません(これ、かなり重要です!)

下記は、BELPLUS編集部が”ベルギー+もう1カ国”をテーマに旅した記録です。日帰りも宿泊もありますが、いずれもベルギーに最後に戻ってくるようにした、身軽な滞在プランになっています。どの国にしようかな?と思っている方はぜひ参考にしてください。

WRITER

BELPLUS編集部

BELPLUS(ベルプラス)は、ベルギー在住者が共同で運営するメディアです。旅行に役立つ情報のほか、現地長期滞在、留学生のための生活情報もお届けしています。