ブリュッセル 都市別交通ガイド

ブリュッセル交通ガイド – 電車・メトロ・トラム・バスの乗り方

BELPLUS編集部
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ブリュッセルのメトロ・トラム・バスの乗り方を解説

電車・メトロ・トラム・バスの違い

電車はブリュッセル市内の他、ブリュッセル空港や他の都市に行く時も利用しますが、ブリュッセル市内のみ特別な共通チケットシステムが適用されており、このページではその使い方を解説しています。(ブリュッセルから他の都市に行く場合の使い方はこちら

メトロ(地下鉄)は少し離れた観光名所を移動するときに一番便利です。メトロは1,5,2,6の4路線があり、中心部では1,5と2,6が同じ箇所を走ります。アール・ヌーヴォー建築が並ぶイクセル地区もメトロで行くのに便利なところです。

トラム(路面電車)はメトロよりゆっくり走りますが、地上を走るためベルギーの美しい街並みを楽しめます。トラムでかわいいお店や新しいレストランを見つけることも多いため、個人的にもおすすめです。メトロがこないエリアの市民の足として利用されています。ただし時間通りに来ないこともあるので、急ぎの時はメトロが確実。

バスは目的地の目の前で降りられる時は便利ですが、工事中で突然路線が変わっていたり(ベルギーではよくあります)、渋滞に巻き込まれたりすることが多いため、時間の限られている旅行で使うには注意が必要です。ブリュッセルには、主に市内を走る「TEC」というバスと、ブリュッセルから近隣都市へ走る「De Lijn(デ・レイン)」という2種類のバスが走っています。

電車・メトロ・トラム・バス共通チケットについて

共通チケットの1回券。60分以内なら異なる交通機関への乗り換えも自由

共通チケットの1回券。60分以内なら異なる交通機関への乗り換えも自由

ブリュッセル市内のみ、電車・メトロ・トラム・バスの共通チケットが販売されています。

ほとんどの観光名所はブリュッセル市内に収まっているため、よほど郊外に行かなければ、ブリュッセル観光にはこの共通チケットで問題ありません。鉄道は、市内を走るSトレイン(S-train)の他、ブリュッセル南駅中央駅北駅の間もこの共通チケットが利用できます。60分以内であれば異なる交通機関での乗り換えも自由です。

ただし、ブリュッセル空港に行く時や、ブルージュ、アントワープなど他の都市への移動、および他の都市の交通機関には利用できません。

共通チケットの種類と料金

1回券(1 fare JUMP)
2.1ユーロ。もっとも利用される1回券。紙で発行され、磁気カード(MOBIB)と同じように利用する。今後は徐々に紙のチケットを廃止し、MOBIBのみになることが予定されています。
回数券(5回券、10回券)
5回券は8ユーロ、10回券は14ユーロ。磁気カード(MOBIB)のみに適用されるため、購入時にはMOBIBを持っていることが条件(下記参照)。
時間内乗り放題パス(24H, 48H, 72H)
選択した時間内は乗り放題になるお得なパス。24時間は7.5ユーロ、48時間は14ユーロ、72時間は18ユーロ。この乗り放題区間には、特別に空港発着のバスも含まれます。
空港行きバス
4.5ユーロ。空港発着のバス(バス番号12番または21番)の専用チケット。乗車時にバス車内で購入する場合は6ユーロになります。

共通チケットの購入方法

共通チケットはブリュッセル市内の鉄道・メトロの駅にある券売機(GO)や窓口(KIOSKまたはBOOTIK)で購入できます。トラムやバスの停留所は、一部の大きな停留所を除き、基本的に券売機が無いため買うことができません。そのため、バスやトラムを使う方も、最初は鉄道やメトロの駅に行く必要があります。

鉄道駅でもあるブリュッセル北駅中央駅南駅には券売機や窓口があります。ブリュッセル空港到着後は、まず一般の鉄道チケットでブリュッセル市内まで移動し、ブリュッセルのどれかの駅に到着後、市内共通チケットを買うのが一般的です。

メトロの駅にある券売機。ここでメトロ・トラム・バス共通チケットを購入

メトロの駅にある券売機。ここでメトロ・トラム・バス共通チケットを購入

チケットは「JUMP」と呼ばれます。

券売機の購入画面。

[Ticket & Abonnement]が券売機です。日本語対応はしていませんが、画面右下にある大きな緑の言語変更ボタンを押すと英語を選択できます。操作はとても簡単で、チケットの種類(下記の)を選択して、現金(ユーロのみ)またはクレジットカード(VisaまたはMastercard)で支払います。一部クレジットカードが利用できない券売機もあるため、現金は念のため用意してください。
券売機の付近で、チケットを間違って買ったので安く買ってくれない?という誘いがたまにありますが、観光客を狙った詐欺の手口として知られています。

バスとトラムでは、乗車時に現金で支払うことも可能ですが、車内購入は割高になるため地元の人はほとんどしません。また、特に10ユーロ以上の紙幣で支払おうとしても、運転手さんがお釣りを用意していないため断られる時もあります。

繰り返し使えるMOBIBカードについて

限定販売のタンタンMOBIBカード。

限定販売のタンタンMOBIBカード。

MOBIBとは、SuicaやPASMOと同じような磁気カードです。一度購入後は、券売機でチャージして利用します。旅行者は、記名写真の登録が不要の「MOBIB Basic」というカードを購入します。デポジットとして5ユーロ必要になり、5年間有効です。

現在、回数券はMOBIBでしか購入できないため、繰り返しブリュッセルに滞在する方や、2日間以上ブリュッセルで観光する方、そして大勢のグループの方(MOBIBは共用で使えます)は、MOBIBの購入をおすすめします。

MOBIBの購入は、窓口(KIOSKまたはBOOTIK)で購入できます。ブリュッセル主要3駅の他、ロジェ駅、ルイーザ駅、シューマン駅など多くのメトロ主要駅にも窓口があります。全ての窓口と営業時間については、公式サイトで確認してください。

KIOSKの窓口の例。ブリュッセル市内主要駅の構内にあります。

KIOSKの窓口の例。ブリュッセル市内主要駅の構内にあります。

チケットの利用方法(共通)ーバリデーションを忘れずに

改札が無い駅が多いブリュッセルでは、チケットをこの赤い機械にかざして利用を記録する「バリデーション」を利用者が行います。

改札が無い駅が多いブリュッセルでは、チケットをこの赤い機械にかざして利用を記録する「バリデーション」を利用者が行います。

全ての交通機関で、乗車時に必ず行わなければならないのが「バリデーション(チケットへの利用記録)」です。

鉄道やメトロの場合、日本のように改札がある駅では、バリデーションは改札を通過時に自動的に行われます。しかし、ブリュッセル市内では改札が無い駅が多く、その場合は乗車時に、乗客自らが上の写真の刻印機を探してバリデーションを行わなくてはなりません。

紙のチケットまたはMOBIBを赤い刻印機に近づけることで、利用時間が記録され、バリデーション完了となります。

バスやトラムの場合は、乗車口にドア付近にある同様の刻印機で行います。

バリデーションは、改札での自動記録に慣れている日本人はつい忘れがちですが、バリデーションされていないチケットが抜き打ちチェックで見つかった場合は罰金の対象となります。最近では改札が設置される駅も多くなりました。

改札がある場合は、改札にチケットをかざすことでバリデーションが完了します。

メトロTrone/Troon駅の入り口。改札がある場合は、改札にチケットをかざすことでバリデーションが完了します。

ブリュッセルメトロ・トラム共通路線図

この路線図は、ブリュッセル中心部の全てのメトロ(1,2,5,6番)とトラム(3,4,7番)を表した路線図です。観光名所や鉄道駅は中央の四角形の中にほぼおさまっています。

・駅の名前が2並んでいるものは、そこは公用語のフランス語とオランダ語で呼び方が異なる駅です(上がフランス語、下がオランダ語の名前になっていますが、ブリュッセルはフランス語圏なのでフランス語の呼び方が主に使われています)。
・駅と駅の間の数字は、歩いた場合にかかる時間(分数)です。

ブリュッセル中心部のメトロ(地下鉄)とトラムの路線図。北駅・中央駅・南駅は鉄道駅と連結

ブリュッセル中心部のメトロ(地下鉄)とトラムの路線図。北駅・中央駅・南駅は鉄道駅と連結

メトロの乗り方

メトロの駅はMのサインが目印。

メトロの駅はMのサインが目印。

メトロは「M」のサインがある階段で地下に降ります。改札がない駅では、プラットフォームに降りる前に刻印機があるので、かならず上記の方法でバリデーションを行ってください。

駅のホームの上部には、通過駅一覧があり、電車がどれくらい近づいているのかがランプで表示されます。

自分の乗る電車の停車駅一覧、次の電車があと何分でくるかがここでわかります。

自分の乗る電車の停車駅一覧、次の電車があと何分でくるかがここでわかります。

上記は、Arts-Loi駅から、メトロ6番の「Roi Baudduin」方面行きに乗るときです。まず、赤いランプで表示されているのが、現在の電車の位置。これを見ると、次の電車が現在どのあたりにいるかがよくわかります。
その下にある二つの「Roi Baudduin」は、次とその次の電車の駅までの所要時間を分数で表しています。左の↓↓は、現在このホームに電車が到着していることを表しています。そして左側の7は、次の「Roi Baudduin」は7分後にきます、という意味です。

ホームに到着したブリュッセルのメトロ

ホームに到着したブリュッセルのメトロ

目的の駅についたら下車し、そのまま駅の外に出ます。下車時は刻印機でバリデーションを行う必要はありません。

トラムの乗り方

トラムのバス停は、エリアによって、独立してある場合と、バスの停留所と一緒になっている場合があります。トラムが来たら、ドア付近にある緑の開閉ボタンを押して乗車します。ドア付近でカードで乗車記録を取るのを忘れないようにしてください。

降りるときは、窓付近についているボタンや紐で運転手に降りる意志表示をします。車内アナウンスはほとんどなく、古いタイプのメトロは電光掲示板も無いため、今どの辺りにいるのかは自分で確認する必要があります。

降りるときも、ドア付近にある開閉ボタンを押してドアを開けます。

ヨーロッパで乗りたいトラム。カラフルなデザインの広告も面白い。

ヨーロッパで乗りたいトラム。カラフルなデザインの広告も面白い。

バスの乗り方

乗る時は手を軽くあげて意思表示が必要

乗る時は手を軽くあげて意思表示が必要

バスの乗り方は、基本的に日本と同じです。前のドアから乗り、ドアの端にあるタッチ式またはタイムカード式の打刻機で打刻します。降りるときは、バスの座席近くにあるボタン、タッチバー(窓枠にある黄色い棒に触れる)、紐(窓枠にある紐を引っ張る)などで降りる合図をします。バスの年代によってタイプがあるので、乗車中に他の人がどのように合図しているか確認してください。ドアは自動的に開閉します。

乗り降り自由な観光バスについて

公共交通機関の他にも、ブリュッセル市内では「乗り降り自由な観光バス」も運行しています。有名な観光地を効率良く回るためのバスで、主要な観光地をほぼ網羅しています。屋根のない2階建のバスで、街並みが写真に撮りやすいのも魅力です。ブリュッセル市内の交通機関が一定期間無料になるオプションや、美術館のフリーパス「ブリュッセルカード」と合わせたお得なチケットもあります。

コラム:永遠の謎「プレメトロ」とは

車体はトラムなのに、地下を走るのがプレメトロ

車体はトラムなのに、地下を走るのがプレメトロ

メトロの路線図のうち、ブリュッセル南駅からロジェ駅を経由して北駅に直結する路線(4番)は「プレメトロ」と呼ばれています。プレメトロとは、地下を走るトラムのことです。メトロなのにトラム?と思いながら乗ってみると、トラムなのにメトロと同じくずっと地下を走ります。もともとは地上を走るトラムとして計画されていましたが、ブリュッセル中心部にトラムの線路を作ることができず地下になったそうです。

景色の見えないトラムというのはちょっと悲しいですが、ブリュッセル中心部を縦断する便利な路線なのでよく使われています。観光客も多く見かけますが、景色が見えなくなるにつれて、「これ、メトロだっけ?」「トラムだったよね?」というみんなの困惑した声が時々聞こえてきます。

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