
市庁舎前の広場には、小さなレストランが登場!ディズニーランドのようなかわいい小屋でした。
ブリュッセルやアントワープなどの大都市に比べると観光客が少ないため、ルーヴェン大学の学生を中心とした地元っ子と一緒にヨーロッパのマーケットの雰囲気を味わえるのが特徴。生牡蠣やホットワイン、チョコレートワッフルやグリルソーセージなど、食べ物のお店も充実しています。
ルーヴェンのクリスマスマーケットは、正式名称を「ウィンタータイム・ルーヴェン(Wintertijd Leuven)」と言います。数年前まではクリスマスマーケットと呼ばれていたのをウィンターに変えたのは、キリスト教ではないベルギー国民もいることへの配慮です。世界各国から留学生を迎えるルーヴェンらしい配慮ですが、この現象はブリュッセル、ブルージュなどの他の都市にも伝わり、それぞれがウィンターワンダー、ウィンターマルクト(Wintermarkt)と名前を変えています。
この記事を書いているHannaは、実はルーヴェン大学出身。地元っ子がいく楽しいカフェやレストランを中心に、多くのルーヴェンに関する記事を書いています。ルーヴェンは小さな街のため、観光とクリスマスマーケットでブリュッセルから日帰りで訪れることも可能ですが、治安の良さはベルギーで一番と言われているため、ぜひ1泊はルーヴェンに滞在して夜のビアバーやカフェ巡りを楽しんでみてください。(おすすめのレストランやホテルの体験記を下に掲載しています)
開催期間
2019年12月04日から2020年1月4日まで
*お正月を過ぎてもマーケットは開かれていますが、イベントが多く一番盛り上がるのはやはりクリスマス前です。特に、前週の週末からクリスマス当日までが最も盛り上がります。
ベルギーの他のクリスマスマーケットと異なり、開催期間が短いため注意してください。
開催場所
ルーヴェンのクリスマスマーケットは、いずれも中心部にあるマルクト広場と聖パウロ教会、図書館前の広場とその隣のヘルベルト・ホーフェル広場、そして世界遺産のベギンホフ修道院で開催されます。
マルクト広場と聖パウロ教会

フランボワイヤン・ゴシック様式で建てられた市庁舎が目印
ルーヴェンの街の中心にあり、美しい市庁舎と聖パウロ教会に囲まれたマルクト広場では、ライトアップとともに期間限定のイベントが開催されます。中央にはツリーの他に「クレッシュ(Crèche)」も登場。クレッシュとは、馬小屋でキリストが生まれた場面を再現したミニチュアの人形たちを飾ったもの。グラン・プラスのクレッシュは、本物の動物が登場することもあり、いつも見学の列ができています。ベルギーの他のクリスマスマーケットでも特色あるクレッシュたちを見ることができます。
市庁舎と向かい合う聖パウロ教会では、クリスマスのコンサートも開催。地元で活躍した画家ディーリック・バウツの「最後の晩餐」が見られます。

市庁舎の真横でロケーション抜群、いつも満員のNotre Dame Quasimodo。ランチでも、ディナーでも
このマルクト広場の裏側には、ムント通り、パレイス通り、コルテ通りという3つのレストラン通りが続きます。スタイリッシュなガストロノミーから和食まで、なんでも揃うほどレストランが充実しています。クリスマスマーケット期間中はディナーの時間帯は混むので、どうしてもの場合はオンライン予約がおすすめです。

日本人の人気が高いムント通りのレストランmykene。ムール貝のコース料理が豊富
図書館前の広場〜ヘルベルト・ホーフェル広場

ルーヴェン大学の図書館。中には独立したアジア図書館もあり、日本の小説も揃っています。
図書館前の広場は、ルーヴェンのクリスマスマーケットのメインかも。図書館前という場所柄もあり、とにかく学生が多いです!広場にはクラシカルなメリーゴーランドが登場し、それを囲みながら学生たちがワイワイビールを飲んでいます。ここの生牡蠣は本当に美味しいので、ぜひ食べてみてください。(ホットワインでなくシャンパンで。寒いですけど)

ルーヴェン大学図書館前の広場。ずらりとテントが並びます。地元の学生が多く華やかな雰囲気です。
ベギンホフ修道院

ベギンホフ内でたくさん見かける猫たち。れんがの街並みと猫は絶好の写真スポットです。
ベギンホフ(ベギン会修道院またはべギナージュとも)とは、中世ヨーロッパの時代に、男達が十字軍など戦争のために遠征し街を離れている間、残された女性達が集まって生活を分かち合った、ベルギー北部のフランダース地方に特に多く見られる共同住宅です。
国内には現在も30箇所以上のベギンホフが残っており、ベルギー政府から推薦された26箇所のうち、13箇所が1997年に世界遺産として登録されています。現存するベギンホフを構成する建築群はそのほとんどが16~18世紀に建築されたもので、当時の典型的な建築や都市のスタイルを見事に保存しています。

「静かに観光すること」という但し書きがあるルーヴェンのベギンホフ
ルーヴェンのベギンホフは世界遺産でありながら現在も大学関係者の居住として使われているため、あまり観光地化されておらず、静かな雰囲気が保たれています。そのため華やかなクリスマスマーケットのお店やイベントはありませんが、12月14日にはキャンドルライトでライトアップされるイベントと、24日には敷地内の教会でクラシックコンサートが開かれています。
ベギンホフに興味がある方は、ぜひこちらの記事も読んでみてください。中世の強い女性の生き方がわかります。
ルーヴェンでできること

学生都市ルーヴェンのオウデマルクトは朝から深夜まで学生でいっぱい。安くて美味しいものを食べるならここで。
ルーヴェンの良さは、可愛いカフェが多くて、美味しいレストランが多くて、夜も安心して歩けるほど治安がいいこと!世界ランキング常連のカトリック大学があり、校舎が街のあちこちに点在しているため、全体的にアカデミックな雰囲気が漂うのも特徴です。

地元っ子に囲まれて、美味しいマーケットフードが楽しめます© Dirk / leuvensekerstmarkt.com
学生たちが集まるオウデマルクトでは、ぜひルーヴェンの地元ビールやホットチョコレートを楽しんでください。世界最大のビール企業「InBev」はこのルーヴェンが地元で、駅の裏の巨大な社屋では工場見学も可能ですよ。
ルーヴェンのおすすめホテルを探す
ルーヴェンは大変治安が良く、どのホテルを選んでも安心して泊まれます。学生や留学生のための手頃な値段のホテルも豊富。ブリュッセルやアントワープの刺激的な雰囲気が少ない分、女性やファミリーも安心して泊まれます。
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BELPLUS編集部のおすすめホテル
下記で紹介するFourth Hotelはマルクト広場に面する大人気のホテル。クリスマス期間中は常に満室のため、空きがあれば迷わず予約してください。