違う国なのに意外と近い、パリとイーペル
3年に一度だけ開催されるベルギーの猫祭りは、ベルギー国内にとどまらず、世界中の観光客が訪れるヨーロッパの一大フェスティバルの一つです。ミュージカル「CATS」のように猫に仮装した人たちや、大きな猫の人形がパレードで町を練り歩くほか、期間中は可愛いベルギーの町・イーペルに沢山の猫グッズが溢れかえります。
猫祭りについての詳細や過去のパレードの様子については、下の記事をお読みください。
ところで、パリからベルギーのイーペルまでは、車で約3時間の距離にあり、違う国でありながら気軽に行き来できる距離として知られています。そのため、フランスのパリ滞在中にベルギーまで足を伸ばしてこの猫祭りを見に行きたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそんな方のために、パリから猫祭りを見に行く方法をご紹介します。
猫祭りを見に行く二つの方法について
パリから猫祭りを見に行くのにもっともおすすめなのは、「ツアーに参加する」と「鉄道で行く」の二つです。
ツアーに参加する
人気の猫祭りを見に行くために、日本の旅行代理店がパリ発着のツアーを催行しています。日本からのパッケージツアーではなく、このツアーだけを単独で申込みできるため、他の旅行会社のフリータイムや、現地在住の方も参加することが可能です。
*ツアーは終了しました。
パリからベルギーへは個人で鉄道を使って行くこともできますが(下記参照)、電車は乗り継ぎがあること、フランスとベルギーでは言語(イーペルはオランダ語が使われます)や鉄道のシステムもやや違います。
そのため、フランス滞在がメインでベルギーには猫祭りでしか参加しない方や、小さなお子様連れやご家族連れの方、ヨーロッパ旅行が初めてで現地の交通事情に不安がある方にはツアーをおすすめします。
ツアーなら、日本人だけのバスで行くため車内でもリラックスできますし、荷物の置き場所などにも困りません。参加費は確かに鉄道で行くよりも高いですが、それだけの価値は十分にあると思います。
最後に、ツアーはバスに定員があるため、特に2人以上で参加する場合は早めの予約をおすすめします。
鉄道で行く
猫祭りを中心に、ベルギーに1泊以上滞在し、できればブリュッセルやブルージュなど他の都市も見てたい方には、個人で鉄道で行くことをおすすめします。
鉄道で行くことのメリットは、何と言ってもスケジュールが自分の自由に決められること。パリからベルギーへの高速鉄道はブリュッセル南駅に到着するため、例えば猫祭りの前日にブリュッセルに到着し、その日は終日ブリュッセルを観光して、猫祭り当日にイーペルに移動するといったようにフレキシブルに楽しむことができます。
鉄道での詳しい行き方ですが、まず、パリからベルギーのブリュッセルへは全席指定の高速鉄道(新幹線のようなもの)で行き、その後は普通電車でイーペルに向かいます。ここで注意したいのは、パリからベルギーの鉄道チケットは、日程が近くなると値段が上がる航空券と同じ仕組みなこと。そのため、日本にいるときに早めの予約をおすすめします(90日前から予約できます)
ブリュッセルからイーペルへは、ゲントまたはコルトレイクのどちらかの都市で1回の乗り換えがあります(ベルギーの鉄道のガイドはこちら)。どちらの場合も、合計所要時間は2時間〜2時間30分。ゲントはとても美しい都市なので、余裕があればゲントで途中下車して観光するのも素敵です。
猫祭りと一緒に行けるベルギーの都市は?
パリからの高速鉄道が到着するブリュッセルのほか、イーペルから行きやすいもう一つの都市は、ベルギーの水の都として人気なブルージュ。ブルージュとイーペルは普通電車で1時間30分の距離にあるため、簡単に行き来することが可能です。そのため、パリから到着した日はブリュッセル、猫祭りの日はイーペルに滞在し、猫祭りを楽しんだ後はブルージュを観光し、またブリュッセルから高速鉄道でフランスに戻る…という「ベルギー観光ゴールデンコース」を、2泊3日で楽しむのはいかがでしょうか。