ヨーロッパ旅行のFAQ

[ダサい] セキュリティーポーチって本当に必要?

BELPLUS編集部
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日本人だけが使っている?

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ハンガリーのホテルに泊まった時のこと。朝食で集まった部屋で、母が首から下げるタイプのセキュリティポーチを取り出したところ、隣に座っていたカップルから「それは何だ」と聞かれました。セキュリティポーチは、彼らは全く知らなかったようです。

ですがその後、パリのホテルに泊まったとき、これまた朝食で隣のテーブルに座った老夫婦は、食後のコーヒーを飲み終わると、持参してきた黒いセキュリティーポーチから綺麗に折りたたまれた地図を取り出して、今日の予定を二人で話し出したんです。
海外でもやっぱりセキュリティポーチを使う人がいるんだ!と嬉しくなったのを覚えています。

セキュリティポーチは恥ずかしい?

海外旅行で必要になるのが、パスポートや財布などの自分の貴重品の管理。置き忘れや盗難被害に合わないためにも、まさに「肌身離さず」服の下に装着するセキュリティポーチは、旅行グッズ界の大ベストセラー。

で、旅行のたびに利用しているのに文句を言うのも何ですが、セキュリティポーチってちょっとダサいんですよね…笑。

もちろんポーチ自体は他人には見えないからいいのですが、薄い服を着ていると、(特に腰に巻くタイプは)服の下で邪魔になる時があります。

夏の首周りをすっきりと出したい服からあのポーチの紐が見えるのは、かなり格好悪い。着けているアクセサリーとも合わないし…ということで、旅行中の服装によっては使わない時もある私です。

ポーチの中に入れているもの

セキュリティポーチをそのまま小さなバッグがわりに使う人もいますが、私たちはバッグは普通のものを持ち、ポーチを「緊急用」として利用しています。つまり、セキュリティポーチを外で取り出すことは全くありません。

私たちが必ず入れるものは、これだけです。

  • パスポートのコピー
  • 現金(日本円で10,000円くらい)
  • 航空券、滞在予定ホテルの情報
  • クレジットカード

パスポートのコピー

盗難にあったときに一番困るのがパスポート。ですが本物は、旅行中に身分証の提示などで見せることも多いため、カバンの中に入れておき、セキュリティポーチの方にはコピー(顔写真があるページ)を入れておきます。

海外でパスポートを無くした場合の手続き(どんな国でもまず警察に行くなどの手続きは同じです)にも書きましたが、パスポートの再発行は本当に面倒。コピーがあると、現地での紛失届けもスムーズです。

パスポートのコピーは一度とっておけば繰り返し使えるので、まだの方は是非コピーをとって下さい。パスポートを更新した時は新たにコピーも取り直す必要があります。

現金(現地通貨で、日本円で10,000円くらい)

バッグが盗難にあった時に、タクシーでホテルに戻れる金額、を想定しています。セキュリティポーチにクレジットカードも入れてあるので、カードが使えない時の本当の緊急用です。

航空券、滞在予定ホテル、クレジットカード紛失時連絡先の情報

私たちは航空券やホテルは全てスマートフォンで予約するため、紙の予約控えは基本的に持っていません。ホテルの住所とホテル予約サイトの予約番号だけを書いた紙を入れておきます。

クレジットカードの連絡先は、VISAやAMEXなどは世界のどこからでも日本語で電話がかけられる緊急用サービスがあるので、その番号を紙に書き出します。万が一盗難や紛失時にあった時に連絡するのですが、カードの裏に書いてあるので盗まれると番号がわからない笑。旅行出発前に書き取って、ポーチに入れておいてください。

クレジットカード

メインで使っていないクレジットカードがあれば、予備としてこのポーチに入れておくと安心です。

セキュリティポーチは本当に必要?

欧州旅行を何度も楽しんでいますが、やはり、セキュリティポーチを身につけていた方が安心度が全く違います。

セキュリティポーチって、本当に最後の砦的な存在で、「今ここで、私たちが全ての荷物を無くしても、とりあえず日本に戻ることができる」という精神的な拠りどころになっています。

一番怖いのが、バッグに入れていた財布・スマートフォン・パスポートを全て無くしてしまうケース。それでもホテルに戻れればなんとかなるかもしれませんが、もし、無くしたのがホテルから遠く離れた場所だったら?タクシーもバスも、お金が無いと乗れません。言葉も不自由な海外で、お金も身分証明も無くして放り出されることを考えるとゾッとします。

現地で頼れる方がいる方(団体旅行の場合、ツアーガイドさんなど)は安心ですが、もしパスポートを無くした時は、ガイドさんとのツアーを離れ、一人で手続きする可能性も考えられます。そのため、旅行中は「バッグに全てが入っている」という状態をなくすように気をつけて下さいね。

腰に巻くタイプと首から下げるタイプのどちらがいいのか(ダサくないのか)は永遠の問題ですが、個人的には(母を見ていても)首から下げる方が安心ですね。また、クレジットカードを中に入れる方は、必ず「スキミング(近くから電波を利用してカードの情報を抜き取る行為)防止」のセキュリティポーチにしてください。1000円~2000円代で豊富に揃っています。

同じ価格帯であれば機能にそれほど差はないため、あとは見た目のデザインや、「軽量タイプ」「多数のポケット付き」などのお好みで選んでください。首から下げるタイプで沢山持ち歩きたい人は、ストラップ(紐部分)がやや太いほうが疲れにくいと思います。

セキュリティポーチ以外の解決法

最近は私もそうなりつつあるのですが、航空券やホテルの予約をスマートフォンで済ませ、かつApple PayやGoogle Pay、クレジットカード機能で決済をする方は、もはやセキュリティポーチは要らないかもしれません。

パリ・モンマルトルの教会で。寄付もApple Payでできました。この日は現金を全く使わなかったなぁ。

パリ・モンマルトルの教会で。寄付もApple Payでできました。

そうなると、重要になってくるのがスマートフォンを無くさないこと。紛失や盗難もそうですが、うっかり落として壊したりするのも危険です。これからはセキュリティポーチの代わりに、スマホを首から下げる時代になりそうです。

旅行中のスマホの電池切れの解決法

最後に、バッテリーがすぐ無くなるスマホを持っている方に注意です。

旅行中は一日中外出したり、地図を調べたり、動画を撮影したりなどで普段よりもずっとスマホを使う機会が多いため、あっという間にバッテリー切れになります。

ですが観光中は充電するための時間もないし、日本のように気軽に充電できるカフェなどが全くない国もあります。(電気代が高いヨーロッパだと、充電口は塞がれていることも多いです)

そんな時は、カバンに入れておいても邪魔にならない超小型の予備のバッテリーを持って行くと、外出中も充電できるので安心です。軽くて薄いのはもちろんですが、一度に2つの機器が充電できるよう、下の商品のようなUSBポートが2つあるものを必ず選んでください。

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BELPLUS編集部

BELPLUS(ベルプラス)は、ベルギー在住者が共同で運営するメディアです。旅行に役立つ情報のほか、現地長期滞在、留学生のための生活情報もお届けしています。