ゲントとブルージュの比較

ブルージュとゲント、どっちに行くべき?

BELPLUS編集部
ゲント ブルージュ

ベルギーを訪れる場合、ブリュッセルは確実に行くとして、あとはどの都市に行こう?と考えた場合、候補に挙がるのがブルージュとゲントの2大有名都市です。ブリュッセルからのアクセスも似ているため、この二つの都市の違いをまとめました。時間的にどちらか一つにしか行けそうにない…という方の参考になれば幸いです。

ブルージュゲント
アクセスブリュッセルから1時間
(大人片道14.1ユーロ)
ブリュッセルから30分
(大人片道8.9ユーロ)
公用語オランダ語オランダ語
大きさ小さい(徒歩でまわれる)大きい(徒歩よりトラム・バスが便利)
街並みの特徴街じゅうに運河が流れる。13~14世紀の赤いレンガの家が並ぶ。中心部はネオゴシック様式の建物が多い。大きな運河が街の中心を流れ、両側に切妻屋根のギルドハウスが並ぶ。学生街のため、オシャレなレストランやショップが多い。
観光名所 鐘楼
運河クルーズ
馬車で観光
鐘楼と繊維ホール
グラスレイの運河散策、クルーズ
フランドル伯居城
美術鑑賞 メムリンク美術館
ミケランジェロの聖母子像(聖母教会)
神秘の子羊(聖バーフ大聖堂)
十字架を担うキリスト(ゲント美術館)
修道院ありあり
ショッピング観光客向けのお土産やさんが充実普通のショッピングエリアが充実
その他過去の記事過去の記事
ベルギーの各都市の鉄道での所要時間がわかる図。旅のプランを立てる参考にしてください。

ブリュッセル、ゲント、ブルージュの位置関係と電車所要時間マップ

どっちがおすすめ?

初ベルギーならブルージュ

ベルギー旅行が初めてで、ブルージュかゲントどちらか1都市に行くという場合は、ブルージュをおすすめします。赤いレンガでできたおとぎ話のような街並みは、ブリュッセルとも全く違う、中世のベルギーそのものの雰囲気に浸れます。

世界遺産の鐘楼から見えるブルージュの街並み。

世界遺産の鐘楼から見えるブルージュの街並み。

馬車でマルクト広場を駆ける!中世の貴族になった気分です。

ブルージュでは気軽に馬車に乗れます!中世の貴族になった気分です。

運河クルーズや馬車など、街並みの魅力を堪能できるアクティビティも豊富で、一日中いても飽きません。カリヨンの鐘の音を聴きながら、有名なマルクト広場を世界遺産の鐘楼の上から見渡せるのは、ベルギー滞在中の一番の思い出になります。

街が歩いて回るのにちょうどよいサイズであることも魅力で、有名なベルギービールブルワリーやベギンホフ修道院も、すべて中心部から歩いてすぐのところにあります。

こだわりの旅ならゲント

では、ブルージュに比べてゲントが良くないのかというと、決してそういうことではありません。誰でも楽しめるブルージュに対して、ゲントは下記のような方におすすめしたいです。

  • 宗教絵画の傑作「ゲント祭壇画 / 神秘の子羊」を観たい方
  • 1180年築城のフランドル城で、中世の軍事グッズや拷問器具を見たい方
  • オシャレなショップやカフエ・レストランを楽しみたい方

12世紀以降中世の中心都市として栄えたゲントは、かつてタペストリーを代表とする繊維業で栄え、様々な豪華な建物、美術品が生まれました。その中の一つ、ヤン・ファン・アイクによって書かれた「ゲント祭壇画」は、別名「神秘の子羊」と呼ばれ、現在は聖バーフ大聖堂で見ることができます(教会の中で別料金を払います)。

多くの日本人が訪れることから、オーディオガイドや解説も日本語が充実しており(オーディオガイドは宗教画にくわしくない私でもわかるほど素晴らしかったです!かなり質が高い解説でした)、この絵画を見るだけでもゲントに来る価値があります。

ゲントでも運河クルーズができます。

ゲントでも運河クルーズができます。

現代アート好きならゲントがおすすめ

現代アート好きにもゲントがおすすめ

そして、ゲントの隠れた見どころであるフランドル伯居城。ヨーロッパのお城というと優雅なものを想像しがちですが、こちらは1180年に軍事目的で築城された「守りの城」。周囲を池と塀で覆った頑丈な石造りの建物には、余計な装飾は無し。敵の侵入を防ぐための細〜い窓は、城の本気度を感じます。

本気度の高い城。中には中世の拷問グッズを展示する恐ろしい博物館も

本気度の高い城。中には中世の拷問グッズを展示する恐ろしい博物館も

城の中は、中世の軍事グッズを展示する博物館になっており、城の見張り台や中庭なども自由に歩きながら、実戦で使われた鎧や槍などを見ることができます。そして上のフロアには、中世で「実際に使われていたギロチン」をメインとした、「中古拷問器具」の展示が…。

ゲントのフランドル城は中を自由に歩けます。

ゲントのフランドル城は中を自由に歩けます。

呪われそうなので写真には取れませんでしたが、同じく同時期に描かれた「拷問で苦しむ人の絵画」も掲げられていて(なぜかホラー漫画のタッチで描かれており、怖さ倍増です)、全体的にただならぬ雰囲気を感じました。これも、ゲントでしかできない体験ではあります。

もう一つゲントのおすすめは、ゲント大学付近のかわいいショップやレストランに行くことです。ゲントはルーヴェンと同じく、華やかな学生街の面を持っています。当然学生向けの可愛くてオシャレなカフェやレストランが目立ちます。観光客としてではなく、地元の人と同じ目線で楽しめるのも、ゲントの大きな魅力です。

どうせなら、両方行きたい!

せっかくのベルギー、ゲントもブルージュも両方行きたい!でも1日で全部見て回れるか不安、という方には、下記のようなツアーもあります。

ガイドと一緒に鉄道で移動するツアー

観光都市でありながら、学生都市の面も持つゲント。中心部は車の侵入が禁止されています。
日本語ガイドと歩く、中世の町並みが残る古都ゲントと水の都ブルージュの観光がセットになったお得なパッケージ。中世の重要建造物見学や世界遺産ブルージュの歴史地区観光、ベルギー料理ランチにロマンチックな運河ボートクルーズなど見どころたっぷりです。
料金:
大人(12歳以上) EUR 195.00
子供(0~11歳) EUR 20.00
*上記は通常時の料金です。キャンペーン等によって変動します。

詳しく見る/予約

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ブリュッセル〜ブルージュへ専用車で送迎しながら観光するツアー

フランドル伯居城への行き方と見どころ、開館情報について
ブリュッセルからブルージュへの専用車による片道送迎に、中世の町並みが残るゲント・ブルージュの市内ツアーを組み合わせたお得なパッケージ。大きな荷物はトランクに預けて、身軽に日本語ガイドによる観光が楽しめるおすすめのツアーです。
料金:一人235ユーロ〜
*上記は通常時の料金です。キャンペーン等によって変動します。

詳しく見る/予約

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2番目のツアーは、ブリュッセル発、ブルージュ着となる送迎も兼ねたツアーであることに注意してください。専用車でブリュッセルから移動し、途中でゲントに立ち寄ったは、ブルージュの宿泊ホテルまでの送迎となります。重い荷物は車内に置いておけるのが1番の魅力。スーツケースで交通機関を乗り降りしたくない方におすすめです。

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BELPLUS編集部

BELPLUS(ベルプラス)は、ベルギー在住者が共同で運営するメディアです。旅行に役立つ情報のほか、現地長期滞在、留学生のための生活情報もお届けしています。