ベルギーには、ベルギー代表選手が経営しているお店、というのがいくつかあります。ブリュッセルとアントワープの超一等地に開店、あっという間に潰れたヴィンセント・コンパニのバーが有名ですが(かなり良かったバーなのに、感想を書こうとしたらもう潰れてた…多分1年持たなかったんじゃないかな?大損したってタブロイドに書かれてるし)、表向きは名前が出ない形で出資しているビジネスも色々。
今回アントワープで宿泊したホテル「Gulde Schoen」のことは、ちょっと前にアントワープ在住のAcoちゃんに「地元の新聞に載っていたんだけど、アントワープ出身のベルギー代表ムサ・デンベレがホテルをオープンするらしい」と聞いていました。
でも、スポーツ選手が手がける他業種ビジネスはあっというまに閉店することも多いので、オープンしてからもしばらくは様子見していたんですけど、たまたまサッカー大好きのベルギーっ子からも「ムサ・デンベレのホテルはすごく良かった!ホテルとしてもかなりレベルが高い」という話を聞いて、ちょうどアントワープのホテルに迷っていた私たちは、口コミの高さも確認してこのホテルを予約しました。
今までアントワープでは色々な(良いところも悪いところも)ホテルに泊まりましたが、結果としてこのホテル「Gulde Schoen」はベストオブベスト。ロケーション、部屋、サービス、雰囲気、食事…何をとってもアントワープのホテルで今の所一番、リピート確定です。
中心部にある部屋数限定のブティックホテルなので、団体のお客さんがいないのも大きな魅力です。なので、ゆっくり時間を過ごしたい人や、ハネムーンの方にもおすすめです。

ホテル De Gulde Schoen
はじめに:アントワープのホテル事情について

ホテルのことを書く前に、アントワープの街の地理的な事情と、ホテルの選び方について書いてみたいと思います。
アントワープは、中央駅と街の中心部が結構離れています。
普通に歩いて10分〜15分、重いスーツケースで移動する場合は、一部の大通りを除いては歩きにくい古い石畳の道も多いので、バスかメトロでの移動をおすすめするくらいです。
また、アントワープ中央駅そのものは「世界でもっとも美しい駅」と言われるほど見応えがありますが、中央駅周辺はそれほど見どころはありません。(治安もそれほど良くありません)
アントワープ中央駅から歩くならショッピング通りが綺麗 駅周辺にも大型のホテルがいくつかありますが、この辺、夜は結構閑散としてて怖い…
そのため、アントワープでホテルに泊まるなら、アントワープの街の中心部であるフルン広場〜ノートルダム大聖堂付近のホテルに泊まるほうが絶対におすすめ。アントワープの街歩きにも便利ですし、人通りも多いので夜のビアカフェ巡りも遅くまで楽しめます。

元々はノートルダム大聖堂に所属した建物
「Gulde Schoen」は、ホテルとしては最近オープンしたばかりですが、この建物および”Gulde Schoen”という名前自体の歴史は古く、14世紀ごろまで遡ります。アントワープが織物業や貿易業で栄え、ヨーロッパ中の富が集まった時代です。
14世紀、このGulde Schoenは、すぐ近くにあるフランダースの犬で有名なノートルダム大聖堂が所有しており、1493年にはすでにこの名前と住所(今と同じMelkmarktという通りです)が記載された記録が残っています。

その後、この建物はイタリア人の銀行家 Jeronimo Frescobaldiの持ち物となり、中庭や内装をフローレンス風に改装しました。その後18世紀になり、この建物は当時の一大産業であった織物業を営むアントワープの富豪が買取り、邸宅として利用。そして19世紀には、アンティーク取引を営む富豪の手に。その後いくつかの所有者を経て、現在はムサ・デンベレが所有しています。
世界遺産であるプランタン=モレトゥス印刷所や、ナポレオンの邸宅、そしてルーベンスの家なども同様ですが、かつてのアントワープで富豪として栄えた人々の邸宅が現在も残されており、観光名所として開かれている場所が多いのもアントワープの特徴です。贅を尽くした内装や庭、当時のトレンドの影響が残るインテリアなど、ヨーロッパの歴史に直接触れることができるのも私たちがアントワープを何度も訪れる理由の一つ。
上記の名所は、全てこのホテルから歩いていける近さなので、アントワープの歴史を巡る旅にもこのホテルはぴったりだと思います。
「サッカー選手が経営するホテル」の予想を裏切る女子力(?!)

ホテル「Gulde Schoen」は、オープンしてまだ1年足らずの新しいホテルで、日本人の口コミもほとんどありません。そのため、何となく「サッカー選手が経営するホテル」のイメージが私たちの中で勝手に出来上がっていて、よくあるスポーツバーみたいなホテルなのかな〜と妄想していました。
ところが、ホテルに着いてみてびっくり。想像していたよりも、可愛い感じなんです。
1Fにレストランとカフェバーがあり、一見ホテルとはわからない感じのエントランス。ドアを覆うデコレーションも、アントワープの個人の邸宅といった感じです。ここでいいのかな?とその入り口からまっすぐに進むとフロントデスクがあります(左右にレストランとバーの入り口もあるので、間違えやすいかも)。
ホテルのフロントには、デンベレの家族かな?と思うほどそっくりな若い男性と女性がいて、とても明るく、気持ちよく接客してもらいました。丁寧かつスマートなサービスで、日本から来てくれてありがとう!日本でもデンベレ有名ですか?とフレンドリーなコメントも。

現在は中国でプレーするデンベレが現地で集めたアジアの骨董品も飾られていましたが、クラシックになりすぎないシックなデザインと調和するものばかりで、全体的にセンスがいいのです。
アントワープの通りに面した部屋がよかったので、この入り口の真上にある2階のスイートルームをセレクトしました。

部屋に入ってみてびっくり。ピンクとゴールドがメインカラーで統一された部屋は、サッカー選手の〜ということを思わせないほど、スタイリッシュなデザインでした。スポーツバー風って言ってごめんね、デンベレ…。



メインルーム、ベッドルームともにホテル前の通りに面していますが、騒音は特に問題ありませんでした。下の通りは細い道幅で、22時には閉店するカフェやショップが中心。夜遅くまでやっているようなバーやクラブが無いのも静かな理由かもしれません。



あと個人的には、バスルームのデザインが気に入りました!新しいホテルだし、水周りもとっても綺麗。アメニティも良かったです。



コーヒーはネスプレッソ、ウェルカムミネラルウォーターにノイハウスのチョコレートなど、ベルギーらしさも有。紅茶は英国のNEWBYがありました。

美味しいものばかりの朝食
朝食は、1Fレストランで一人27ユーロでした。
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