18世紀のナポレオンが愛した建物が、有名ショコラティエに

ブルージュのおすすめチョコレート店ベスト3」のページでもご紹介した、ベルギーを代表する有名チョコレート職人・ドミニク・ペルソーヌ(Dominique Persoone)のチョコレートが味わえる「チョコレート・ライン」。2010年にフランスの有名週刊誌『エクスプレス』誌に世界の5大ショコラティエとして認められて以来、世界中から彼のチョコを求めて人が集まるにも関わらず、店舗は創業の地であるブルージュ本店と、アントワープにしかありません(2016年現在)。

ブルージュ本店が、いかにもベルギーの職人が住みそうな伝統的な建物であるのに対し、アントワープの店舗は180度違う豪華絢爛な雰囲気。それもそのはず、この店舗がある「Paleis op de Meir」は、1745年にアントワープの大富豪がメール通りに建てた大邸宅。その後は、ナポレオンやウィリアムI世の手に渡り宮殿と呼ばれるようになり、常に時代の権力者のアントワープの住まいとして活用されてきました。

ナポレオンはこの宮殿を手に入れたときに、内装があまりにも美しく、余計な改装を加えなかったそう。チョコレート・ラインの店舗がある宮殿の右側は、今でも18世紀当時のままの美しさを保っています。

宮殿の中庭。夜は美しくライトアップされます。

宮殿の中庭。夜は美しくライトアップされます。

今ではこの建物内に、チョコレートラインのほか、レストラン、高級インテリアショップなどが入っています。その中でも特に、チョコレートラインの豪華絢爛な内装と、ナポレオンの時代から使っていたキッチンでのチョコレート作りを見学できること。ショコラティエが腕を振るうところを間近で見られるキッチンは必見です。

ショッピング通りの真ん中が入り口

チョコレート・ラインは、アントワープのショッピング通りである「メール通り」のちょうど中央に位置します。メール通りは、ナイキやZARAなど日本でもよく見かけるブランドが、古い瀟洒な邸宅を改装して店舗にしているところが多く、歩いているだけで優雅な気分に浸れる場所です。

ナイキの店舗

ナイキの店舗

ディスカウントストアの店舗ですが、この建物だと高級店にしか見えません

ディスカウントストアの店舗ですが、この建物だと高級店にしか見えません

メール通りの真ん中まで来ると、ひときわ大きな邸宅が見えてきます。これが、ナポレオンの宮殿です。建物の前にチョコレート・ラインの看板がありますが、控えめなのでちょっとわかりにくいかも。

メール通りに面した窓。この奥がチョコレート・ラインです。

メール通りに面した窓。この奥がチョコレート・ラインです。

お店の前に看板はありますが、それよりもたくさんの人が入っていくのでわかりました。

お店の前に看板はありますが、それよりもたくさんの人が入っていくのでわかりました。

ショップ内のようす

入店してまず驚くのは、「ここ、本当にチョコレートショップ?」というくらいの豪華な内装。ショップというよりも、本当に宮殿のサロンに来たかのようです。壁にはアントワープ出身の画家バルサザール・ベッチィ(Belthasar Beschey)の絵画が掲げられていて、それに沿うように数々のチョコレートがディスプレイされています。

シャンデリアが輝くチョコレート店

シャンデリアが輝くチョコレート店

ブルージュ本店は店舗が小さいため、いつも人で混み合ってゆっくり商品を見ることが難しいのですが、ここは複数の部屋を使ってテーマ別に商品を並べているため、一つ一つをゆっくりと見ることができます。商品も、手頃な価格の袋詰めから、わさびやテキーラなど意外な素材を使ったチョコレート・ラインオリジナルプラリネ、そしてブルージュ店舗限定のかわいいパッケージのチョコレートまでいろいろ。

おみやげに最適な小分け包装も充実

おみやげに最適な小分け包装も充実

女の子へのおみやげに。チョコレートのリップスティック

女の子へのおみやげに。チョコレートのリップスティック

伝統を守るショコラティエでありながら、こんなかわいいグッズの数々も。薬のカプセルに見立てたチョコレートセット

伝統を守るショコラティエでありながら、こんなかわいいグッズの数々も。薬のカプセルに見立てたチョコレートセット

自分用のおみやげもここで購入。アントワープ店限定品もあり迷います。

自分用のおみやげもここで購入。アントワープ店限定品もあり迷います。

こちらもおみやげに最適な、テーマ別にいろいろな味をアソートしたチョコレートボックス。

こちらもおみやげに最適な、テーマ別にいろいろなチョコレートを組み合わせたチョコレートボックス。

キャビアの缶詰を模したプラリネチョコレートのセット。高級感ありすぎです。

キャビアの缶詰を模したプラリネチョコレートのセット。高級感ありすぎです。

もちろん、店内ではベルギーチョコレートらしく、プラリネを一つ一つ選んで買うことも可能。私はこのカウンターで見かけた、いろいろな濃さのチョコレートが先端についたスティックを購入しました。温めたミルクにこのスティックを入れて溶かすと、簡単にチョコレートドリンクになるものです。小分けでおみやげとしても良かったです。

カウンターでは、気になったチョコレートのティスティングもできました。

カウンターでは、気になったチョコレートのティスティングもできました。

ナポレオン時代からあるキッチンへ

上の写真のとおり、豪華絢爛なショップの中ですが、実は写真ではお伝えできないチョコレートのとってもいい香りに満ちています。ショップの奥にあるのは、ナポレオン時代に使われていたキッチンを改装したショコラティエ工房。いかにも、元キッチンらしい白くて清潔な室内に、ガラス張りで若きショコラティエたちの手さばきが見学できるようになっています。

一心不乱なショコラティエたち。見られるのには慣れているみたいです。

一心不乱なショコラティエたち。見られるのには慣れているみたいです。

キッチンの隣の窓からは、美しい中庭が眺められます。

白だけで構成された美しい中庭。日暮れ頃のライトアップも美しいです。

白だけで構成された美しい中庭。日暮れ頃のライトアップも美しいです。

ショップから出るときも、チョコレートのいい香りが追いかけてきます。

ショップから出るときも、チョコレートのいい香りが追いかけてきます。

ベルギー在住ガイドと回るアントワープ

今回、私はたまたま知り合いのベルギー在住の方と一緒に観光することができました。その時に思ったのは、やはり現地の人は、ガイドブックに頼らない、流行りのもの、素敵なショップが並ぶ通りなどを良く知っているなぁ、ということです。

このメール通り周辺には、他にもかわいい雑貨屋さんやカフェ、チョコレートショップがたくさん軒を並べているのですが、普通に歩いていたらなかなか通らないような場所にあったりして、自分だけではたどり着けなかっただろうと思います。

チョコレート・ラインの後も、夜まで遊びつくしたアントワープ。知れば知るほど奥が深いです。

チョコレート・ラインの後も、夜まで遊びつくしたアントワープ。知れば知るほど奥が深いです。

このように、アントワープの街をローカルの人と同じ目線で歩きたい方のために、ベルギー在住の日本人とアントワープを回る体験プログラムがあります。

このようなプログラムのいいところは、自分の行きたいお店に行くなどのアレンジを提案できる「私だけのアントワープ観光」が叶えられるだけでなく、電車の乗り方やレストランでの注文の仕方など、海外旅行で不安なところはしっかりガイドさんに頼れることです。滞在初日にここで現地の基本情報を学び、その後の個人旅行に備えるというやり方も。

また、海外駐在している私の友人は、このような現地日本人ガイドのサービスを、会社の同僚や義理の両親を案内するなど「相手をおもてなし」するときにも利用しています。本人も現地のことは詳しいので色々案内はできるのですが、一人で全員分の切符を買ったり先導したりするのはいろいろと大変だし、何より、ガイドさんに頼むとみんなの満足度も高いそうです。

ベルギーの美味しいものを探したい方におすすめの本

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BELPLUS編集部

BELPLUS編集部

BELPLUS(ベルプラス)は、ベルギー旅行が好きな母娘と、ベルギー現地在住者スタッフが共同で運営するサイトです。旅行に役立つ実体験ガイド記事のほか、現地長期滞在、留学生の方のための生活情報もお届けしています。