アントワープ中央駅について

アントワープ中央駅は、ブリュッセル・メッヘレン・アントワープの有名都市をつなぐ鉄道のターミナルとして、1895年~1905年にかけて建設されました。 もともと、1854年に木造の中央駅が建てられましたが、当時のベルギーの国王であったレオポルド2世が「アントワープはもっと立派な駅に値する」と考えて、現在の場所に新しく駅を造ることになったそうです。アントワープ動物園の南にあった以前の駅は、アントワープ東駅に名前を変えた後、2011年に廃駅になりました。 ブルージュ生まれの建築家、ルイ・デラサンセリ作の大きなドームを持つ石造りの駅舎は、ネオ・バロック様式で造られました。駅舎の一般的なイメージからかけ離れたその優雅さ、美しさは、『鉄道の大聖堂』とも呼ばれています。行き交う人も含めて、駅の全てが「生きた芸術」として楽しめるのも魅力です。 長さ185メートル、高さ44メートルの、鋼鉄とガラスでできたプラットフォームは、クレメント・フォン・ボガートによるもの。現在、ガラスだった部分はポリカーボネイトに置き換えられましたが、今でも当時の姿のまま保たれています。 2000年~2009年のリニューアル工事で、地下のプラットホームなどができ、2007年からは、国際列車も乗り入れが可能に。パリ〜アントワープは直行で行くこともできます。 アントワープ中央駅には、一等客待合室だったスペースを使ったカフェもあります。ホールのすぐ側にあるとても綺麗なカフェなので、是非出発前にひと時を過ごしてみてください。 [nlink url="https://allaboutbelgium.com/le-royal-cafe-antwerp-station/"]

アントワープ駅の構成

ベルギー・アントワープ駅構内の様子

ルイ・デラサンセリ作の大ドームでは、季節のイベントが開かれることも

アントワープ駅は、プラットフォームと並列して横に長く伸びる構成になっています。上記の写真にある大ホールがある駅舎がある部分が、アントワープ中心部への一番の近道。そのため、ホームで電車を降りたら、まずはこの駅舎へ向かって歩いてください。

ブリュッセルから鉄道でアントワープへ。40分ほどで到着。運行数も多く、気軽に行き来することができます。

ブリュッセルから鉄道でアントワープへ。40分ほどで到着。運行数も多く、気軽に行き来することができます。

2000年代の大改装を経て、プラットフォームは多階構成となりました。駅舎があるのは地上階ですが、路線によっては地下2階に到着することも。そんな時は、中央にある大階段から上階に向かいます。途中に美味しいコーヒースタンドやワッフル屋さんもあり、良い香りが漂ってることも。

ベルギー・アントワープ駅構内の様子

駅のホームは多層構成。メインの駅舎に向かって歩きます。

インフォメーションセンター

アントワープのフリーマップやリアルタイムの情報が欲しいなら、まずは駅舎入り口近くにあるインフォメーションセンター(観光案内所)へ。アントワープ限定のお土産も売っているので、買いそびれた人は帰りにも立ち寄ってみてください。

ベルギー・アントワープ駅構内の様子

アントワープ駅内のインフォメーションセンター。無料の地図やイベント情報が手に入ります。

カフェ・レストラン

アントワープ駅のカフェ・レストランは、地下1階にある二つの通りに並んでいます。ベルギーの味が気軽に楽しめるベーカリー「パノス」など、手頃な価格で食べられる店が揃っています。ただし、本格的なレストランは無く、駅舎の一等車の待合室を改装したカフェ・ブラッセリー「ロイヤル・カフェ」に行くか、駅の外の大通りで探したほうが早いです。

ベルギー・アントワープ駅構内の様子

プラットフォームの真上には、たくさんのカフェが並ぶ通りが。奥にはスーパーも。

また、地上階にあるスターバックスでは、アントワープ限定マグやタンブラーも販売しています。

ベルギー・アントワープ駅構内の様子

アントワープ駅のスターバックスカフェ。駅内からも入店できます。

スーパーマーケット

アントワープ駅には、二つのスーパーマーケットがあります。一つはベルギーでおなじみの人気スーパー「デレーゼ」、もう一つは「BIO STATION」というオーガニック製品ばかりを扱うお店です。ただしどちらも規模は小さめなので、アントワープのスーパーでお土産を探すなら、メール(Meir)通りの大型デレーゼをおすすめします。

ベルギー・アントワープ駅構内の様子

駅内にあるベルギーの人気スーパー「デレーゼ」

アントワープ駅から中心部への行き方

ベルギー・アントワープ駅構内の様子

アントワープ駅のホールにある出口からまっすぐに伸びる大通り。この道を進めば、アントワープの中心部へ。

アントワープ駅から中心部へは徒歩で10~15分程度。少し遠いですが、途中にカフェやレストランも多く、美しい建築が見られる大ショッピング通り「メール通り」があるため、見応えがあります。
メール通りの入り口。美建築にワクワクします。こんなに綺麗な建物なのに、スーパーや手頃な価格の雑貨屋さんも多め。

メール通りの入り口。美建築にワクワクします。こんなに綺麗な建物なのに、スーパーや手頃な価格の雑貨屋さんも多め。

治安について

ベルギーの一大観光地であるアントワープ。駅から中心部への道は常にたくさんの人が行き交うため、日中の治安は全く問題ありません。ただし、大通り以外の駅周辺の治安は決して良くないため、日が沈んでから大きなスーツケースを持って歩く時は周囲に気をつけて下さい。そんな時は駅からバスやトラムでフルン広場(中心部にある、様々な交通機関が停車する広場)にすぐに行ってしまった方がいいでしょう。

アントワープの中心部にあるフルン広場周辺は、治安、便利さ共に泊まるのがベストな場所

アントワープの中心部にあるフルン広場周辺は、治安、便利さ共に泊まるのがベストな場所

フルン広場周辺にはヒルトンホテルをはじめ様々なホテルが並び、また、大聖堂やルーベンスの像が目の前にある美しいロケーション。ローカルも通うおすすめレストランも多いので、この辺りのホテルに泊まると便利で楽しいですよ。

基本情報

名称
アントワープ中央駅
Station Antwerpen-Centraal
住所
Koningin Astridplein 27, 2018 Antwerpen
( 地図アプリで場所と行き方を見る)
最寄駅
アントワープ中央駅(鉄道)
営業時間
月曜日~日曜日:5:45~22:00(国際線は6:00~21:30)
休業日
なし
料金
無料
トイレ
*2019年時点の情報です。(ご利用上の注意)

WRITER

BELPLUS編集部

BELPLUS(ベルプラス)は、ベルギー在住者が共同で運営するメディアです。旅行に役立つ情報のほか、現地長期滞在、留学生のための生活情報もお届けしています。