「ベルギーで本当に美味しかった食べ物ベスト5」にも書いたのですが、ベルギーの名物であるムール貝は、ベルギーで食べてみたら、日本と味が全然違う、美味しい！と必ず思うはずです。
ヨーロッパの北海から直送されたムール貝は、観光客ばかりでなくベルギーの地元っ子の大好物でもあります。大きな鍋のような入れ物からあふれんばかりのムール貝を食べないと年が越せないというベルギー人もたくさん。
シェ・レオンで注文したムール貝。これで二人分でした。シェ・レオンについては下で詳しく説明しています。
ムール貝はどこで獲れるの？
ベルギーで流通しているムール貝のほとんどが、オランダのゼーランド(Zeeland)という地域で水揚げされるものです。新鮮な（ベルギーに近いから）ゼーランド産はベルギーで美味しいムール貝を食べるのに欠かせないキーワード。ゼーランド産が不漁で手に入らないなどの理由で、地中海やアイルランド近辺で水揚げされたものも出回ります。
ムール貝のシーズンは？
ベルギーでムール貝が美味しいといわれるのは、7月下旬から３月下旬まで。オイスターと同じように、Rがつく月（9月〜12月）が特に美味しいと言われます。日本のお米と同様に、その年初物のムール貝が出回ると、ベルギー国内ではちょっとしたニュースに。高級レストランはもちろん、ファミリーレストランのようなお店でもムール貝がおすすめメニューに颯爽と登場します。
シーズン以外でも食べられる？
春や夏にベルギーに言っても、もちろんムール貝は食べられます。ゼーランド産以外にも、北海の他のエリアで獲れたムール貝があるため、定番メニューとして季節を問わず多くの人がムール貝を楽しめるようになっています。
おすすめの食べ方は？
ベルギーでは、ムール貝には絶対にフリッツ（フライドポテト）なんです!
ムール貝の新鮮な味を壊さないためには、味付けもシンプルなものが一番です。おすすめの食べ方は、以下の3つ。どのタイプも、セロリなどの基本的な野菜とハーブが入っています。
- Moules Marinière / Natuur（ナチュラルに蒸したもの）
- au vin blanc / met witwijn（白ワイン蒸し）
- à la bière / met bier (ビール蒸し)
観光客向けのお店では、趣向を凝らそうと「カレー味」「ロブスター味」なども見かけます…。
そして、お約束なのがムール貝の付け合わせには、パンでもライスでもなく、フライドポテトを一緒に食べるということ。
食べるときのマナーは？
ムール貝を食べるのに堅苦しいマナーはありませんが、一般的な食べ方をご紹介します。
ムール貝を頼むと、蓋つきの小さな鍋でサーブされます。蓋を開けた後は、食べ終わった後の貝殻入れにします。貝でいっぱいになると、スタッフの人が取り替えてくれます。
ムール貝をフォークまたはお玉で取り、自分の小皿に入れます。そのあとは、フォークで貝殻をとって食べるのが通常ですが、よりベルギー人らしく振舞うのであれば、食べ終わった貝殻をトング代わりにして貝をつまんで食べると上級者です。
そして、見逃せないのが食べ終わった後の鍋底に残ったスープ。ムール貝のうまみが凝縮されて、びっくりするほどの美味しさです。これを味わうために、スプーンが用意されていることが多いです。季節や味付けによっては、塩気が強すぎることもあるので注意。
蒸す以外のメニューは？
ワイン蒸しの他にも、グリル料理も多く見かけます。貝殻つきで豪華です
ムール貝は、ワイン蒸しだけでなく、グリルやサラダなどでも登場します。グリルもまた違った香ばしい美味しさです。磯辺焼きが好きな方におすすめ。
おすすめのお店は？
ムール貝の人気店シェ・レオン。レストランの隣にはフライドポテトのお店も併設。こちらも美味しいです。
ブリュッセルエリア
オステンドエリア
自分でムール貝のワイン蒸しを作りたい！
家でもムール貝のワイン蒸しを作ってみました。
おとんが家でムール貝のワイン蒸しを作ったときの記録です。ベルギー人シェフに教えてもらったシンプルなレシピなので、誰でも簡単に作れます。ムール貝の下処理などの参考にしていただけると嬉しいです。
