アントワープのマルクト広場にある市庁舎への行き方と見どころについて

アントワープのクリスマスマーケット2019

BELPLUS編集部
アートとファッションの街、アントワープ。ルーベンスの絵画そのままの風景が残るマルクト広場や、ネロとパトラッシュのラストシーンであまりにも有名なノートルダム大聖堂を中心から一つ通りを挟めば、芸術大学の生徒が通うシックで現代的なカフェが急に姿を表します。そんな新旧の文化の中で開催されるクリスマスマーケットは、伝統的なグリューワインや生牡蠣の屋台もあれば、地元のアーティストの卵たちが出店するポップアップのお店もあり、まさにアントワープの街そのものを体現しているかのようです。

アントワープで一番有名なカフェ。必ず行く価値ありの楽しい場所です。

ノートルダム大聖堂の近くにある、アントワープで一番有名なクリスチャンカフェ。クリスマスにぴったりの楽しい場所です(情報はページ下にあります)。

騒がしくて勢いのあるブリュッセルや、ロマンチックで静かなブルージュとも異なる、ちょうど二つの雰囲気の真ん中に位置するようなマーケット。ゆっくり過ごしたい人はマルクト広場周辺へ、イベント気分を楽しみたい人は運河沿いのケルミス(遊園地)へ。美しい建物が並ぶショッピングストリートではセールも開催され、期間限定チョコレートも販売されるのでぜひチェックしてみてください。

開催期間

2019年12月07日から2020年1月5日まで
月〜木/日:12:00 ~ 22:00
金・土:12:00 ~ 24:00
*12/24, 12/31,1/1,1/5は18:00まで

*お正月を過ぎてもマーケットは開かれていますが、イベントが多く一番盛り上がるのはやはりクリスマス前です。特に、前週の週末からクリスマス当日までが最も盛り上がります。
*初日は18:00から開催
*12/31は、運河沿いで新年の花火が打ち上げられます。

開催場所

アントワープのクリスマスマーケットは、いずれも中心部にあるマルクト広場グルーンプラーツ広場サイケルライ、そして運河沿いステーン広場ので開催されます。

マルクト広場

広場のライトアップの美しさはベルギー随一。周囲のカフェやレストランの席からも見渡せます。

古くからのベルギーらしいレンガづくりの建物がみられるマルクト広場。巨大なクリスマスツリーはベルギー南部地方から切り出したもの。

アントワープのクリスマスマーケットのメインとなる、マルクト広場。切妻屋根の背の高いギルドハウスがライトアップし、巨人の像の周りを囲むように伝統的な山小屋風のお店が並びます。市庁舎(観光案内所も隣にあります)の目の前の巨大なクリスマスツリー付近は、マルクト広場を背景に写真をとる人たちでいつも大にぎわいです。

アントワープのクリスマスマーケット。パリからは鉄道の直行便があります。

パリから鉄道の直行便があるため、フランス滞在の人にも行きやすいマーケットです。

マーケットで売られているのは、ワッフルやスープ、ベルギー風サンドイッチ(ピストレ)など様々。こんな時はホットワインもいいですが、美味しいショコラティエが多いアントワープでは、ぜひホットチョコレートを味わってみてください。屋台の近くにあるノイハウスやゴディバなどのショコラティエでも、店内のサロンでホットチョコレートを販売しています。

フランダースの犬で有名なノートルダム大聖堂(聖母大聖堂)もすぐ近く。

フランダースの犬で有名なノートルダム大聖堂(聖母大聖堂)もすぐ近く。

グルーンプラーツ広場

アントワープの中心部にあるフルン広場周辺は、治安、便利さ共に泊まるのがベストな場所

グルーンプラーツまたはフルン広場とも呼ばれます。周辺はレストランやカフェも賑わっており、治安、便利さもベストな場所

グルーンプラーツ広場(フルン広場とも)は、アントワープの中心にある小さな広場。上のマルクト広場とは違い、メトロやバスの発着場でもあり、アントワープっ子たちの生活の拠点でもある場所。周囲には学生向けの安くて美味しいレストランが並びます。

そんなグルーンプラーツ広場では、期間限定でスケートリンクが登場。子供6ユーロ、大人8ユーロで靴の貸し出しとスケートが楽しめます。平日夕方や週末などの人気のある時間帯を避ければ、広いリンクでゆっくりと滑ることも可能。とてもリラックスした雰囲気です。ノートルダム大聖堂を背景に、楽しい時間を過ごしてみてください。

サイケルライ

アントワープの新しいダイアモンド博物館DIVAについて

可愛いお店が多いサイケルライ大通り。可愛いショップやカフェのほか、ダイアモンド博物館もあります。 (c) DIVA / BY NC-ND

グルーンプラーツ広場から聖母大聖堂の前を通ると、サイケルライという大通りが見えてきます。運河へを続く大通りで、普段から観光客や地元っ子が行き交う忙しい場所ですが、クリスマスの時期は両側にシャレーが並び、さらに華やかな雰囲気に。地元アーティストや学生たちの作ったアクセサリーなども売られています。

クリスマスマーケットは街の中心部から運河に続く通りに続きます。

サイケルライはアントワープの運河へ続く道。

ステーン広場

ベルギー・アントワープのクリスマスマーケット旅行記

アントワープのステーン城もライトアップされていました。

いよいよアントワープのクリスマスマーケットの終着点、ステーン広場です。エスコー川に沿って長く続く広場に、期間限定の移動遊園地が登場。ヨーロッパの古い雰囲気が漂うどこか怪しげな迷路から、日本と変わらないミニジェットコースター、そしてアントワープの街を見下ろせる巨大観覧車など、子供も大人も楽しめる施設が登場します。

新年をベルギーで過ごすなら、ぜひこのステーン広場へ。新年の0時を迎えた瞬間、巨大な花火が次々と打ち上がります。知り合いかどうかはは関係なく、周りの人たちとハグとキスを交わすのがベルギー風のお祝いです。アントワープ在住の私にとって、とても温かい雰囲気だと思うので、ぜひ体験してみてください。

治安と気をつけること

ベルギー・ブリュッセルのクリスマスマーケットはおすすめ?在住者が教える見どころ情報

イベント開催中は細い道を開けなければならず、周りから押されることも

ベルギー在住者がクリスマスマーケット巡りで気をつけてほしいことを書いてみます。

治安について。残念ながらクリスマスマーケットの期間はスリや置き引きが急増します。ベルギーの古い町並みは、整備された大通りではなく細い路地が中心。時間帯やイベントによってはかなり混み合う時があり、歩けないというレベルではありませんが、人とすれ違うときにぶつかることは自然にあり、そのときにポケットやバッグにあった財布を盗まれるケースがあります。

特に危険なのが、パンツの後ろのポケットに財布やカードを入れている人。視界から見えなくなっているので、本当に狙われやすいです!

そして、防寒対策。12月のベルギーは本当に寒いです。クリスマスマーケット巡りでは主に外を歩くため、暖かいコートだけでなく、ブーツや帽子、マフラーの着用をおすすめします。小雨や雪になることもあるので、コートや帽子はなるべく耐水加工のものを。

寒すぎると感じたら(外の屋台ではなく)屋内のカフェに入ってしっかり温まるようにしてください。ベルギーのオーガニックカフェExki(エクスキ)は、入りやすい上に店内も広いのでおすすめです。

アントワープのおすすめ情報

アントワープのおすすめホテルを探す

*アントワープは駅と中心部が離れているため、中心部にホテルを取ると便利です。駅周辺は治安もあまり良くないので、夜歩くにはおすすめできません。


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BELPLUS編集部

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