ブリュッセル・ブルージュ・アントワープの美術館めぐりに使えるフリーパス

BELPLUS編集部
アントワープ アート ブリュッセル ブルージュ

アートの旅なら絶対お得!美術館フリーパス

ベルギーは、ルーベンス、ブリューゲル、マグリット、ヤン・ファン・エイク、ハンス・メムリンク、ロヒール・ファン・デル・ウェイデン、デルヴォー、そしてヒエロニムス・ボス…と数々のアーティストを生み出した芸術の国です。

王立美術館では数々の名作を一度に鑑賞できる他、マグリット美術館やルーベンスの家など、アーティストの地元ならではの専門美術館もあります。

美術館めぐりをするときに、ぜひ知っておいてほしいのが、一度購入するだけで多くの美術館の入場が無料になる「フリーパス」の存在。特に、有名美術館が多いブリュッセル、アントワープ、ブルージュの3都市では、これらのフリーパスを使うと入場料金がかなりお得になるんです(美術館にもよりますが、一般的に3館以上訪れるならフリーパスを買う方がお得になります)。

美術館だけでなく博物館や教会も対象なこと、そして有効期間中は何度でも入場できることも魅力です。複数の美術館に散らばる名作だけを気軽に入場して見ることもできますし、気に入った美術館を何度も訪れることも可能。都市べつにあるカードの仕組みと、無料になる施設、そして購入方法と料金をまとめました。

ブリュッセル

ベルギー王立美術館

フランドル古典絵画からシュールレアリズム、現代美術までを網羅する王立美術館

ブリューゲルの「ベツレヘムの人口調査」や「叛逆天使の墜落」、ルーベンスの聖リヴィナスの殉教を展示するベルギー屈指の規模を誇る王立美術館を中心に、様々な美術館・博物館が集う都市。マグリットヴィクトール・オルタの専門美術館のほか、ベルギーでも人気の漫画美術館、そしてEUの拠点であることから欧州連合博物館もあります。これらのほとんどが「ブリュッセルカード」の購入で入場無料となります。

アントワープ

フランダースの犬の最終場面として有名なノートルダム大聖堂

フランダースの犬の最終場面として有名なノートルダム大聖堂VISITFLANDERS Cathedral Antwerp via photopin (license)

フランダースの犬の最終場面で、疲れ切った少年ネロが見た教会の祭壇画を描いたルーベンス。アントワープ生まれの彼の作品は、このノートルダム大聖堂を筆頭に、ルーベンスの邸宅、コレクターの私的美術館などアントワープの様々な場所に点在しています。アントワープシティカードでは、これらすべての場所への入場が無料になるほか、市内のバス・トラムも乗り放題に。

ブルージュ

世界遺産の鐘楼。上には展望台があり、階段を登って街を見渡せます。

カードの購入で入場無料になる、世界遺産の鐘楼。上には展望台があり、階段を登って街を見渡せます。

ブルージュの美術館フリーパス「Musea Brugge」は、3日間のみの通しチケットしか販売していないため、3日以上滞在する方におすすめします。美術館だけでなく、世界遺産に登録されている鐘楼の展望台や、多くの名作を有するメムリンク美術館、貴族の暮らしがわかるグルートゥーズ博物館など、ブルージュの成り立ちや歴史に紐づいた施設が対象となっているのも特徴です。

最後に

・多くの美術館は18歳以下は無料で入場できるため、これらのフリーパスを買う必要はありません。
・パスは時間制で、一定の有効期間がすぎると自動的に無効となります。期間の始まりは購入時ではなく、最初の利用時から開始します。
・パスは必ず正規の販売箇所から購入してください。鉄道駅や観光案内所での購入が一番確実です。道で知らない人から買わないかと聞かれても無視してください。

WRITER

BELPLUS編集部

BELPLUS(ベルプラス)は、ベルギー在住者が共同で運営するメディアです。旅行に役立つ情報のほか、現地長期滞在、留学生のための生活情報もお届けしています。