そんなブルージュのクリスマスマーケットは、プロジェクションマッピングや華やかなイベントが多いブリュッセルやアントワープのそれらと比べると、とても静かでロマンチック。ヨーロッパの伝統的なクリスマスマーケットを楽しみたい方に特におすすめです。

マルクト広場のライトアップ。広場に面したカフェのテラス席は暖房が聞いていて暑いくらい。
ところで、ブルージュのクリスマスマーケットは、実は正式名称を「ウィンターマルクト(Wintermarkt)」と言います。クリスマスをウィンターに変えたのは、キリスト教ではないベルギー国民もいることへの配慮です。中世の時代から栄え、街に歴史的な遺跡が数多く残る伝統的なブルージュが、このような決断をするのがベルギーという国の面白いところです。(ブリュッセルのクリスマスマーケットも、最近はウィンター・ワンダーという呼び方が定着してきました)。
開催期間
2019年11月22日から2020年1月5日まで
*お正月を過ぎてもマーケットは開かれていますが、イベントが多く一番盛り上がるのはやはりクリスマス前です。特に、前週の週末からクリスマス当日までが最も盛り上がります。
*初日は18:00から開催
何時から何時まで
月〜日曜:10:30 ~ 22:30
開催場所
ブルージュの中心部にあるマルクト広場とシモン・ステーヴィン広場で開催されます。
マルクト広場

ベルギーらしい切妻屋根の建物がぐるりと並ぶマルクト広場
ブルージュの街の中心にあり、世界遺産の鐘楼を背景にするマルクト広場。広場の中心に位置する二人の男の像は、フランスの圧政に対して立ち上がった14世紀の市民を代表するブルージュの英雄、ヤン・ブレーデルとピーテル・デ・コーニンクです。
クリスマスマーケット開催中は、この二人の像を取り囲むようにシャレー(山小屋風の屋台)が並びます。また、アイススケートリンクも設置され、誰でもスケート靴をレンタルして滑ることができます。

マルクト広場のライトアップは控えめで伝統的です。

ブルージュの英雄ヤン・フレーデルとピーテル・デ・コーニンクの銅像
ブルージュがあるベルギーの北部はオランダ語を話しますが、過去にはフランス語を強要された時代もありました。そのため、広場のカフェやレストランは今でもフランス語の名前のところも多く、長い歴史を感じさせます。
クリスマス期間は、高い鐘楼の上から見下ろすブルージュの街並みも格別です。エレベータはなく石の古い階段を登らなくてはいけないことと、入場制限があることに気をつけてください。
シモン・ステーヴィン広場

ブルージュのクリスマスマーケットが開催されるシモン・ステーヴィン広場

シモン・ステーヴィン広場の人気ショコラティエ・チョコレート・ライン
広場を囲むように建つ家々の1階の多くはショップが入っており、ちょっと変わったチョコレートと味で大人気の「チョコレート・ライン」、ベルギーの農場の肉を使ったグルメハンバーガーショップ「エリスグルメバーガー」、キッチン用品をはじめ可愛いおみやげを探すなら定番のお店「ディル・カミーユ」が並んでいます。クリスマスマーケットと合わせて、ぜひこれらのお店も訪れてみてください。