
完全予約制、ここでしか買えない修道院ビール。
まず、ビールはこの修道院でしか販売していないこと。そして生産量が非常に少ないため、そもそも予約してもキャンセルになる可能性が高く、運良く予約が取れたとしても、購入できるビールの数量が非常に限られていること。1回に購入できるのは3種あるうちの1種でだけで、最大48本まで。転売、再販は禁止されており、引き取り時に車のナンバーも記録されます。
世界一のビールに輝いたほど味に定評があるため、大量生産によってビジネスを拡大する誘いも多そうですが、この修道院は、ビールは修道院での僧侶の生活や運営の為に必要な量のみを造るとし、昔ながらのやり方を守り続けているそうです。
修道院のビール予約に外れた方にも朗報が。建物向かいのビアバー「In De Vrede」では、このウェストフレテレンビール飲むことができます。ビール1本にミニグラス2本が付いたセットなど、持ち帰り可能なギフトセットも販売しています。
幻のビールを飲むもう一つの方法
ウェストフレテレンを飲んでみたいけど、ブリュワリーまで行く時間がない…という方へ。もちろん、ベルギーのビアカフェやブラッセリーもウェストフレテレンを手に入れるために頑張っています。いつ入荷できるかわからないため通常のメニューには無いですが、入荷された時は「ウェストフレテレンあります」とカフェのドアやボードにサインが出ています。そのため、お店の前をチェックして、もしサインを見つけたら、無くなる前にすぐに入って注文してみてください。
5. 併設のブラッセリーもおすすめ、「ヘット・アンケル(het anker)」

メッヘレンは美しい美食の街としても有名。ブリュワリー周辺もれんが造りのかわいい家が並びます。
このブリュワリーの歴史は、現在確認出来る資料だけでも1369年まで遡ることができますが、実際はもっと昔から稼働していたため、ベルギーでは現在も操業している最も古いブリュワリーといわれています。15世紀の建物を利用した、5世代続く家族経営の歴史がある建物は、見ているだけでも中世の歴史を感じられます。
醸造過程の見学の後は、ぜひ併設のブラッセリーへ。ベルギーの伝統料理と一緒に全てのグーデン カロルスシリーズが味わえます。
6. 日本でも大人気のトラピストビール「シメイ(Chimay)修道院」

日本でもおなじみのシメイビール。よく見るのは赤と黒のラベルですが、実はもっと種類があるんです。
修道院の実際の醸造過程は見学不可ですが、醸造過程を説明した展示スペース(40分程度)と、修道院の庭や墓地は自由に見学ができます。見学の最後には、併設のビアカフェでChimayビールのティスティングが含まれています。さらにシメイビールを堪能するなら、特製の木樽で追加発酵させたシグネチャービール「Grande Réserve」を。
また、シメイ修道院で忘れてはいけないのが同じく「シメイ」と呼ばれるハードタイプのチーズ。こちらも併設のショップで購入可能のほか、カフェでも様々な種類を味わうことができます。こんなに沢山のタイプがあるのかと驚くこと間違いなしです。