ベルギーは電車に乗るまでが大変?!
ベルギーの公共交通機関(電車、バス、メトロ)には、日本とは違う大きな特徴があります。それは、公用語であるオランダ語とフランス語が平等に扱われるために、すべての情報がこの2つの言葉で同時に(または代わる代わる)表示されていることです。

ブリュッセル中央駅にあったタンタンのポスター。右がフランス語、左がオランダ語です。タンタンはオランダ語ではKUIFJEという名前になります。
特にその影響が多いのは、首都のブリュッセル。ブリュッセルでは電車やメトロの案内は、すべてオランダ語とフランス語で表示されています(観光エリアでは英語もあります)。電車の情報を見ていて、さっきまであった停車駅情報が見当たらない!と思ったら、それはどちらかの言語に突然切り替わったために、駅の名前も全く違うように表示されているからです(オランダ語とフランス語で、全く違う名前になる地名がたくさんあります)
よく使われる公共交通機関用語
オランダ語 | フランス語 | 意味 |
---|---|---|
Vertrek | Départ | 出発 |
Aankomst | Arrivée | 到着 |
Spoor | Voie | ホーム(プラットフォーム・乗り場)。この単語の後に番号が続く |
Bestemming | Destination | 行き先 |
komt aan | een approche | (運行情報で)電車が接近中 |
aan perron | à quai | (運行情報で)電車がホームに到着済 |
Afgeschaft | Supprimé | (運行情報で)電車がキャンセル |
Luchthaven | Aéroport | 空港 |
Dienstregeling | Horaires | 時刻表 |
Ticket | Billet | 乗車券 |
Heen | Aller | 片道 |
Heen en Terug | Aller et retour | 往復 |

ブリュッセル北駅のオランダ語の電車運行情報。

ブリュッセル北駅のフランス語の電車運行情報。オランダ語と2~3秒おきに切り替わります。
ベルギーの交通機関を使って旅行をする方に
「旅の指さし会話帳 ベルギー」は、私が初めてベルギーを個人旅行した時にとても役立った本です。本当は留学や現地で生活する人のために作られた本なのですが、上記のような電車のくわしい用語や、観光名所、ベルギー料理のメニューなどがすべてかわいいイラストと一緒にオランダ語・フランス語で紹介されています。旅行前に読むと、準備になりますし、気分が高まりました。