ルーヴェンってどんな都市?
ルーヴェン(ルーベンまたはルーヴァンとも)を訪れる人の目的は様々。ブリュッセルに近いため、日帰りや一泊観光で訪れる方も多いですが、世界最古のカトリック大学であるルーヴェン大学に留学や研究で来られる方も多いです。ルーヴェン大学で家族や友人などにホテルに泊まってもらうことが多かった私が、個人的におすすめするホテルを書いてみたいと思います。

ルーベンの目的地別マップ。
1. ルーヴェン駅周辺

ルーヴェン駅周辺は夜でも治安は問題ありません(ルーヴェン全体が非常に治安がいい街として知られています)。
深夜・早朝にルーヴェン駅を使う方や、特に重い荷物がある方におすすめなのが駅前のホテル。駅を出て目の前の広場には、歴史的建物を改装したいくつかのホテルがあります。重いスーツケースをホテルに預ければ、街の中心部までは歩いて13分のため、中心部へのアクセスも問題ありません。駅のすぐ隣には大きなバスターミナルがあり、ベギンホフ修道院やルーベン大学理系学部への直通バスも多く出ています。

駅前のおすすめホテル「ラ ロワイヤル」
ルーヴェン駅前には、ルーヴェン大学の関係者に評価が高いホテルがいくつかあります。一つは、老舗ホテルのラ ロワイヤル(Hotel La Royale)。もう一つは、ロワイヤルから数軒離れたところにあるホテル ミル コロン(Hotel Mille Colonnes)。どちらも古い建築をリノベーションしたホテルであり、中はとても美しくて清潔です。ただ、便利なのでやはり値段も高め。
予算を抑えたい方に穴場なのが、ここ数年でできた「ルーヴェン駅の裏側」にあるホテルたちです。ホステルやチェーン系のバジェットホテル(安く質素なホテル)が中心ですが、新しく清潔感があり、世界中からの学生や旅行者が利用します。駅の裏側といっても、駅の地下通路を通るだけですぐにルーベン市内方面に行けるため、時間もほとんどかかりません。
ホステル(部屋や浴室を共有する)で価格を抑えたい方におすすめなのが、留学生やその家族に人気のホステル ブラウプット ルーベン(Hostel Blauwput Leuven) 。一般的なホテルがいいなら、パークイン バイ ラディソン・ルーベンの二つが評判が高いです。
2. ルーヴェン大学(理系学部以外)

ルーヴェンの街の中心部にあるstadhuis(市庁舎)周囲にはカフェやレストランが多く、食べる場所には困りません。
観光名所である美しいゴシック様式の市庁舎や聖ペテロ教会、そして何よりもルーヴェン大学があるのがルーヴェン中心部です。深夜近くまで空いているカフェやレストランも多くあり、デレーゼやカルフールなどのスーパーでの買い物やショッピングにも便利。個人的には、駅前に泊まる理由がない限り、この中心部エリアに宿泊することをおすすめします。駅から中心部までの歩道は整備されており歩きやすく、スーツケースを持って歩いても問題ありません。(ルーヴェン大学の学生は、週末実家に帰るのにスーツケースを持って歩いています)

ルーヴェン駅からまっすぐ伸びる中心部への大通り。中央にかすかに見えるのが市庁舎です。
ルーベン中心部に2017年にオープン以来圧倒的な人気を誇るのが、市庁舎が目の前に見えるホテル「ザ フォース ターフェルロンド(The Fourth – Tafelrond)」ゴシック様式の古い建物を大胆にリノベーションして、高級ホテルに生まれ変わりました。
数日間ルーヴェンに滞在する方におすすめなのが「マーティンズ・クロスター」。元修道院を改装したれんがづくりの美しいホテルです。
もう一つのおすすめホテル「ペンタホテル ルーベン」は、経済学部や文学部など大学の校舎のすぐそばにあり、レストラン通りで有名なムントレストランの隣(和食レストランがいくつかあります)、目の前はルーヴェンで人気のタイレストランです。

ルーヴェン中心部にある公園。大学の図書館と経済学部に挟まれた場所にあり、ゆっくりお散歩できます。
3. ベギンホフ(ベギン会修道院)

ルーヴェンのベギンホフでは、ベギンと呼ばれた女性達の自立した暮らしぶりを垣間見れます。
ルーヴェンの修道院は、世界遺産でありながら、大学関係者が住むことを許されている限定されたエリアでもあります。一般人の立ち入りは自由ですが、居住者の生活を守るため静かに観光することが義務付けられており、いつでも静謐な雰囲気が守られています。朝や夕方の人気のない時間帯に散歩すると、まるでここだけが中世の世界に戻ったようです。それでいながらルーベンの中心部にあるため、歩いて観光エリアに行くことも簡単です。
そんなベギンホフに併設するホテルは2つ。その名も「ベギンホフ ホテル」と「ゲストハウス(ガストホフ) ベハインホフ」です。
ベギンホフ ホテルは古くからルーヴェン大学の関係者に利用されているホテルで、一般的なホテルらしいサービスを求めるならこちら。ゲストハウス(ガストホフ) ベハインホフは家庭的な温かい雰囲気のホテルで、オーナーの人柄が最高という口コミが多数の隠れた人気ホテルです。
ベギンホフは、ベルギーの女性の生き方を知る上でも重要な場所だと思っています。ルーヴェンで時間があったら、是非立ち寄ってみてください。
4. ルーヴェン大学付属病院
ルーヴェン大学付属病院付近は、周辺は田園地帯になるためホテルがほとんどありません。そのため、ルーヴェンの中心部にホテルをとって、そこから付属病院行きのバスに乗るのが一番便利です。おすすめは、中心部の中でもホテルに近いブリュッセル通り(ブリュッセルセストラータ)にあるマーティンズ・クロスターホテル。近くに夜遅くまで開いているレストランやスーパーもあり、数日間の滞在にも便利です。
5. ルーヴェン大学(理系学部)

お城(アレンベルグ城)が校舎の理系学部。ルーヴェン中心部とはまた違う雰囲気。
ルーヴェン大学の理系学部やIMECなどの研究施設は、ルーヴェンから少し離れたアウデヘヴェルレー(Oud Heverlee)というエリアに集中しています。ルーベンの駅や中心部からは、バスに乗って簡単に行くことができる(中心部から15分程度)ため、ホテルを中心部に取っても全く問題ありませんが、バスはピークの時間は学生や通勤者で非常に混み合ったり、時間通りに来ない場合もあります。心配な場合、アウデヘヴェルレーにホテルを取ることをおすすめします。
理系大学の各建物に徒歩でも行ける場所にあるのが、「ホテル ザ ロッジ ヘヴェルレー(Hotel The Lodge Heverlee)」。上の写真のアレンベルグ城は、以前宿泊したこのホテルの目の前から撮りました。これ以外にもいくつかホテルはあるのですが、どれもバスや徒歩ではやや不便な場所にあります。

ホテル ザ ロッジ ヘヴェルレーの周辺は緑が多く、ジョギングや散歩ができるところがたくさんありました
ルーヴェンの予算別ホテルマップ
ルーヴェンに行く日がもう決まっている方は、この予算別ホテルマップが便利です。日付を入れるだけで、その時予約できるホテルが1泊の宿泊料金とともに表示されます。
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