パリの中心部を流れるセーヌ川。クルーズではディナーも楽しめます

編集部パリ旅行記:美術館巡りにミュージアム・パスを買わなかった理由

母娘旅行記
個人旅行記
BELPLUS編集部のパリ旅行記。エッフェル塔に登った話や、オルセー美術館でランチをした話、ムーランルージュのショーを観た感想…など書くことは尽きませんが、今回はパリ旅行を計画している方なら一度は聞いたことがある「パリ・ミュージアム・パス」について。美術館巡りが大好きな母が、このパスを買わなかった理由を書いてみたいと思います。

ミュージアム・パスとは

パリのミュージアムパスは買うべきか、メリットとデメリット
パリの美術館を訪れる人は必携と言われる、パリ・ミュージアム・パス。一度このパスを買ってしまえば、ルーヴル美術館、オルセー美術館、オランジュリー美術館などを含む60以上の博物館や美術館に、「無料」で「何度でも」入場できます。

パスは、2日券、4日券、6日券の3種類があります。

2日券55ユーロ
4日券70ユーロ
4日券85ユーロ

次に、このミュージアム・パスを買うかどうか悩んだ時にわかったメリットと、(私たちにとっての)デメリットを書いてみます。

ミュージアムパスの良い点:優先入場口が使える

一番の魅力に感じたのは、チケットを購入するための長蛇の列を避けて「優先入場口」からさっと入場できること。これは、世界中から観光客が押し寄せるパリの美術館(特に、ルーブル美術館)では死活問題です。

暑い日(寒い日)に屋外でひたすら順番を待つ...紫外線も気になります

暑い日(寒い日)に屋外でひたすら順番を待つ…紫外線も気になります

「待つのも楽しい」という健気なタイプじゃないので、イライラを顔に隠さず雰囲気も悪くなります。せっかくの旅行で大ゲンカしないためにも、短気な人とパリ旅行に行く人や、新婚旅行などで絶対にケンカしたくない人は、ミュージアム・パスを購入するか、下で説明する「有名美術館の優先入場券を単品で買う」ことをおすすめします。

ミュージアムパスの良い点:凱旋門や大聖堂、ベルサイユ宮殿まで無料の対象

ミュージアムという名前から、何となく美術館や博物館だけが対象だと思っていたのですが、何とノートルダム大聖堂や凱旋門の屋上、そしてパリ郊外のベルサイユ宮殿やフォンテーヌブロー城までも無料施設の対象でした。そのため、これらの観光名所も回る予定の方は、ミュージアム・パスを買ったほうがお得になります。

特に入場料が高いルーブル美術館、ベルサイユ宮殿、ポンピドゥー・センターの全てに行く予定があれば、パリ・ミュージアム・パスを買ったほうがいいです。フォンテーヌブロー城は、入場料込みのツアーで行くのが一般的ですが…。

買わなかった理由:沢山の美術館に行かないとお得にならない

パリ・ミュージアム・パスは、多くの美術館に行けば行くほどお得になります。ですが、もともと私たちが行こうとしていた「ルーブル美術館」「オルセー美術館」「オランジュリー美術館」の3つは、パリの中でも特に作品数が多いと言われている美術館。特にルーブル美術館の広さは有名で、全て見るには2週間かかると言われています。

美術館巡りは、時間をとってゆっくりと、好きな絵の前では立ち止まってよく眺めたり、館内のレストランやカフェでゆっくりお茶もしたい、と考えていた私たちにとっては、計画していた以外の美術館にも行かないと「元が取れない」ミュージアム・パスは合わないと思いました。

買わなかった理由:連続した日にちしか使えない

もう一つのミュージアム・パスのデメリットは、利用開始日からの連続した日付しか使えないこと。2日、4日、6日券どれであっても、期間中に「使わない日」を入れることはできません。

私たちはすでにエッフェル塔への優先入場や、ムーランルージュのショー観劇、パリに住む友人とのショッピング…などの予定が入ってしまい、2日間パスをフルで使いこなすことができそうにないため、購入を諦めました。

買わなかった理由:行きたい美術館だけの優先入場チケットを買ったほうが安い

時間を気にしない分、オルセー美術館では館内のレストランでゆっくりランチを楽しみました。

オルセー美術館のレストランで。有名美術館だけに行くなら、単品の優先入場チケット購入がおすすめ

パリの美術館の混雑を回避するには、このミュージアム・パス以外にも、それぞれの美術館が単品で販売している優先入場チケットを買う方法があります。今回私たちが行きたかった美術館は、全て単品の優先入場チケットを販売しており、これをそれぞれ買うだけで良かったです。

ミュージアム・パスを買ったほうがいいのはこんな人

  • 二日間以上、できるだけ多くの美術館(1日あたり5つ以上)を回る予定の方(多くの美術館が、月曜または火曜に休館になるので注意してください)
  • 何度も行列に並んだり、海外でお金のやり取りをしたくない方
  • 18才以上の方(18才以下の方はほとんどの美術館が無料です)
  • セーヌ川クルーズも体験したい方

です。

これに合わない方や、私たちのように有名美術館だけをゆっくりと回りたい方は、上記のようにそれぞれの美術館の優先入場チケットを購入することをお勧めします。

日本で予約せず、現地でパスを買う

最後に、このパリ・ミュージアム・パスはパリの観光案内所でも購入することができます。そのため、迷っている方は当日に買うか買わないかを決めることも可能です。

パリ北駅の観光案内所。写真のちょうど右側に隠れてしまったのですが、5,6人くらい並んでいました。私たちはここで「チケプリュス」と言われるメトロの乗車券を購入。

パリ北駅の観光案内所。写真のちょうど右側に隠れてしまったのですが、5,6人くらい並んでいました。私たちはここで「チケプリュス」と言われるメトロの乗車券を購入。

私たちはパリ北駅の観光案内所でメトロのチケットを買ったのですが、クレジットカードがカードを読み取る機械にうまく通らず、何度も試したので、過剰請求されないか心配でした。現地でなるべくお金のやりとりをしたくない方は、やはり事前予約が安心かもしれません。

そのほかのBELPLUS編集部パリ旅行記はこちら

WRITER

母娘旅行記

ヨーロッパへののんびり個人旅行が好きな母と娘。おとぎ話のような可愛い国、ベルギーの旅行記を書いています。航空券や鉄道でお隣の国へも。二人でヨーロッパ中の美術館を回るのが夢です。