パリのムーラン・ルージュのショーを見てきました。正直な感想と体験記

パリのムーラン・ルージュ(ショー)を観てきました(前編)

BELPLUS編集部
個人旅行記

パリ旅行記の続きです。エッフェル塔の最上階オルセー美術館のレストランを楽しんだ後は、旅行前からずっと楽しみにしていた「ムーラン・ルージュ」のショーを見にパリ郊外の劇場まで行きました。

このショーを見るために、夜遅くなっても安全なホテルを選ぶなど準備万端だった私たち。ですが、いい意味でも悪い意味でも期待を裏切られるショーだったので、ここに正直な感想を書いてみたいと思います。

チケットについて

ムーラン・ルージュのチケットは、エッフェル塔の優先入場チケットでもお世話になったViator(ビアター)で予約しました。

パリのムーラン・ルージュのショーを見てきました。正直な感想と体験記
映画化もされた世界一有名なキャバレーで1999年から上演が続く「フェリー」を鑑賞。夕食無し、ショー鑑賞のみのお得なチケットで、21時開演と23時開演の二つから選べます。
料金:一人110ユーロ〜
*上記は通常時の料金です。季節ごとのキャンペーンや繁忙期によって変動します。

詳しく見る/予約

ムーランルージュでは、ショーチケット単体のものから、他の観光と組み合わせたものまで様々なプランが販売されています。過去の参加者の満足度から見ると、特に人気なのがこの辺り。

ムーラン・ルージュの劇場があるモンマルトル地区は治安が悪いので、パリの地下鉄やタクシーを探すのが不安な方は、送迎付きも安心できます。その分確かに料金も高くなるのですが、ぼったくりタクシーにあう事も無いので安心感が違います(以前モンサンミッシェルのツアーに参加した時に感じました)。

私たちはゆっくりした日程にしたかったので、エッフェル塔は別の日に優先入場チケットを予約してしまっていたことと、ムーラン・ルージュ劇場内のディナーは値段と釣り合っていないという噂も聞いてしまったので、ディナーも送迎もない一番シンプルなチケットのみのプランにしました。

*これは行って見て初めて分かったのですが、劇場内でディナーを食べると、かなり前の方のテーブルに案内されます。そのため、ディナー料金には場所代も入っていると思うと納得できそうです。

予約券をチケットと引き換え

会場で引き換えてもらう、ムーランルージュの本チケット

会場で引き換えてもらう、ムーランルージュの本チケット

予約すると、まず、予約引換券(バウチャー)なるもののが届きます。これを印刷して、当日は忘れないように持って行ってください。

最初はスマートフォンで画面を見せればいいのかと思いましたが、実際にはムーランルージュのチケットカウンター(会場入り口横)で回収され、代わりに本物の入場チケットが手渡されます。

当日は開場時間(夜8時)のちょうどに着くようにメトロで行き、予約引換券と本チケットを引き換えました。私たちが泊まったパリ中心部のホテルから、ムーランルージュまでは地下鉄で約20分。地下鉄はまだ十分に人がいて、ムーランルージュ周辺も、怪しいお店の看板は確かにあちこちにあるのですが、大通りはショーを観にきた人たちで賑わっていて、危険な感じはしませんでした。ですが、裏通りに入るのは危険な感じがしてやめました。知っている街では、新宿歌舞伎町に雰囲気が近かったです。

ムーラン・ルージュ前の会場前の雰囲気。ショーを見にきた人たちの写真撮影会場になっています。

ムーラン・ルージュ前の会場前の雰囲気。ショーを見にきた人たちの写真撮影会場になっています笑

チケットの引き換えにどれくらい時間がかかるか不安だったのですが、実際は引換券を渡してすぐに交換。劇場の人も相当慣れている感じでした。

早めに引き換えたらいい席になるのではないかと思ったのですが、チケット引き換え時に席が決まるのではなく、入場直前にムーラン・ルージュの担当者によって席が割り振られる仕組みでした。そのため、引き換え後は隣の入場口から列に並びました。

席の割り振り担当者は手慣れたおじさんで、手元のスクリーンを元にパパッと座席を割り振っていきます。自分の順番が来るまで前の人たちとのやり取りを見ていたのですが、一瞬お客の姿を見て、その後で席を決めているんですね。怖い!

彼にチップを渡したらいい場所を割り振ってもらえる可能性もありますが、私たちが並んでいた時は混み合っていて、かなりテキパキと捌いているので渡すのは難しそうな感じでしたし、他の人も渡していませんでした。

もしどうしてもいい席にしたいなら、開場直後の人のいない時間帯に来るか、あらかじめいい席が確保されている上のディナー付きなどのツアーに申し込むのが良さそうです。

席はおじさまの気分次第。この本チケットは、シャンパンつきとだけ記載されています。

席は係の人の気分次第。この本チケットは、シャンパンつきとだけ記載されています。

ただし、一つだけ言えることが。それは、ちょっとカジュアルすぎ…というかスポーツクラブに行くような服装で来ていた若い二人組がいたのですが、私たちのずっと前に並んでいたにも関わらず、かなり奥の目立たない席に案内されていました。観客たちも当然ショーの雰囲気づくりの一部。ムーラン・ルージュの伝統的な雰囲気を壊すような服装は、他の人の目に入れたくないのかもしれません。

そのため、男性も女性も、ちょっとはドレスアップして行くことをお勧めします。劇場内には結婚式の2次会っぽい雰囲気の可愛いドレスの人もちらほらいましたし、それは全然変ではなかったです。

私たちは、劇場のやや奥を横断するメイン通路に面したテーブルの中央あたりに席を割り振られました。開演までは後ろを人が通りますが、ショーが始まってしまえば静かになりますし、何よりも真後ろに大きな空間があるので、余裕でくつろぐことが出来ました。周りはみんなディナー無しの人達だったので、このあたりの席と決まっているんだと思います。

一人当たりのスペースが狭いと言われるムーランルージュですが、この席は広々と使えて私たちには中々良かったです。トイレにも気軽に行けましたし。

待っている間に、会場内にあるギフトショップで、ロートレックの描いたムーランルージュグッズも購入できました。

後編では、いよいよショーの感想です。

人気のムーラン・ルージュのプラン

おすすめ度: 4

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