優先入場チケットは必要？
BELPLUS編集部のパリ旅行記。エッフェル塔に並ばずに入れるという噂の優先入場チケットを予約するかどうかは、最後まで悩みました。
実際に（優先入場をしないで）行列を体験した友人から聞くと、暑い中日陰のない屋外で立ちっぱなしとなり、何重にも列ができるのでトイレに行くことも難しいし、何より、大事なパリの滞在時間をただ待っているだけで2時間も使ってしまったのは勿体無かったとのことでした。またその日は日差しも強く、日焼け止めを塗ったにもかかわらず日焼けしてしまったとのことです。またこれは偶然ですが、彼女の家族の前にガンガン横入りしてくる人たちがいて悔しい思いをしたそうです。
これを聞いて、優先入場チケットを買おうと決心しました。
一番のデメリットは、天気
ですが、一番のデメリットに感じたのは、優先入場チケットは日時を指定して予約しなくてはいけないので、その日は雨でも雪でも(?!) 参加しなくてはいけないこと。夏なら即予約したと思いますが、冬のパリは天気が変わりやすいこともあり、しばらく躊躇していました。
優先入場チケットを、日本の旅行会社で購入
とうとう予定日の1週間前になって「天気も良さそうだし、やっぱり優先入場チケットを買おう」と決心。
エッフェル塔への優先入場はツアーとしての参加になるので、どうせならそのまま市内観光やセーヌ川クルーズも…という方が多いのか、チケットに色々な名所を組み合わせたプランがあります。かなり迷いましたが、最終的に選んだのが「エッフェル塔のチケットのみ」のシンプルなプラン。
エッフェル塔への時間短縮が目的で、あとは自由気ままに観光したい方は、時間にとらわれないチケットのみのプランが一番身軽だと思います。
「頂上階（3階）」までのチケットを購入しました。
予約する時になって初めて知ったのですが、エッフェル塔優先入場は人数制限があるため、一週間前では多くの日が既に売り切れになっていました。たまたま私たちには都合のいい時間が空いていてラッキーでしたが…。特に、春夏の人気のシーズンにエッフェル塔に行く方は、なるべく早くオンライン予約した方が良さそうです。
優先入場チケットで行ける部分
エッフェル塔の展望台は、料金によって行ける階層が変わって来ます。
エッフェル塔の3つの展望台の解説。私たちは、最上階（3階）のエッフェル塔の「サミット」まで行きました
パリの景色を楽しみたい方だけでなく、スリルが好きな方は最上階（3階）の「サミット」と呼ばれる展望台までのチケットを買うことをおすすめします。ここ、本当に怖いです！足がガクガク震えました。高所恐怖症の方にはおすすめできません笑。
優先入場チケットは、塔の真ん中あたりの2階展望台までの入場料のみ含まれるものと、最上階までの入場料が含まれるものが販売されています。ただし注意したいのが、どちらも優先入場は2階までで、2階から最上階までのエレベーターには優先入場はありません。
そのため、エッフェル塔は2階からの景色でも十分楽しめるし、スケジュールが後にも詰まっているという方は2階展望台までのチケットを、エッフェル塔の頂点を極めたいという方は最上階までのチケットを購入してください。
*現地でも最上階までのチケットを買うことができますが、その行列に並ぶとせっかくの優先入場の意味が無くなってしまいます。実際にチケット売り場を見ましたが、かなりの行列でした。
当日の流れ
当日は団体ツアーの参加になるため、エッフェル塔ではなく、歩いて5分ほどの所にある旅行会社のオフィスで集合しました。
参加者は、ヨーロッパを中心に世界中から20名ほど。ひとり旅から新婚旅行カップルまで、ちょっとした国際ツアーの雰囲気。受付で予約引換券を本物の優先入場チケットに引き換えてもらうと、いよいよ本日のガイドさんが登場。
ガイドは、パリが大好きでパリに住んで5年目というスペイン人のモデルのように綺麗な男性でした。
ツアー参加時の言葉の問題について。このツアーは、エッフェル塔に入場するまでの超短期ツアーなので、正直行ってほとんど語学は必要ありませんでした。一般的なツアーのように、待ち合わせや再集合なども無いため、時間や場所を聞き取る必要も無かったので、その点もよかったです。
肝心のチケットも、すでに日本で購入した証明（引換コード）を旅行会社の入り口で見せるだけ。他の参加者にも挨拶だけした後は、基本的にガイドさんが喋るだけで、参加者同士の会話はほとんど無かったと思います。
ですがやはり、ガイドさんは熱意を持ってエッフェル塔の説明をしてくれるので、最低限の聞き取りができた方が楽しいと思います。ガイドさんはかなり早口（伝えたいことがいっぱいある！とのこと）でした。私たちはおそらく30%くらいしか理解できていなかったと思いますが、簡単でわかりやすい英語を使ってくれたので、特に困ったことはありませんでした。
ガイドさんと一緒にエッフェル塔まで歩くと、入場口の前には既に長い列が。
人が少ない冬の平日でも、この行列
雨こそ降っていませんが、寒い中、待ち時間は1時間以上とのことでした…。冬の平日でこの状態なら、夏の観光シーズンは一体どうなってしまうの？と思います。
私たちは優先入場ゲートから行列無しで入場。この流れは、2階までの優先入場プランを選んでも同じです。
優先入場はほぼ待ち時間無し
2階展望台に到着
第2展望台に向かうケーブルカーは、エッフェル塔の足の中を進みます。2階建て構成なのも面白いです
エッフェル塔の内部にあるケーブルカーで2階展望台に到着後は、エッフェル塔の4隅で、それぞれガイドさんの説明があります。2階展望台は外に出っ張った広い通路があり、鉄網越しに見えるのは美しいパリの街並み。2階は地上に近い分、素敵なパリの住宅風景がよく見えました（それでも高さ115mもあるのですが）
建物の屋根裏など細かいパリの街の様子が見える、2階展望台
ここで、ちょっと焦ったことが。ガイドさんが私たちを連れて説明してくれている間にも、最上階（サミット）行きの専用エレベータには人がどんどん並び出します。
私たちを含め、ツアー参加者は、全員が最上階（3階）までのチケットを購入していました。そして、優先入場はもう使えない分、一刻も早く最上階行きの列に並びたいという気持ちも（多分全員に）ありました。ですが、キラキラの笑顔で説明してくれるガイドさんの「パリ大好き！」な気持ちが伝わってきて、最終的には全ての説明を聞くことに。全部で15分くらいでしょうか。
スケジュールの都合で一刻も早く展望台に行きたいという方は、事前にガイドさんや受付に聞いてみるのもいいかもしれません。
説明が終わると、ここでツアーは解散となり、ガイドさんとはお別れ。この後は、自由行動で最上階まで行きます。エレベータでの待ち時間が不安でしたが、最上階行きは何台かが順番に往復しているので思ったより早く、待ち時間は20分ほど。待つスペースはエアコンが効いていたのでそれほど大変ではありませんでした。
最上階に登る時のエレベータは、鉄の塔の真ん中を一気に登ります。ジェットコースターで上にだんだん上がって行く怖さに似ていました。
