パリのムーラン・ルージュのショーを体験(後編)

パリのムーラン・ルージュ(ショー)を観てきました(後篇)

BELPLUS編集部
個人旅行記

パリ旅行では、ずっと楽しみにしていた「ムーラン・ルージュ」のショーを観てきました。後半はいよいよショーの感想です。チケットの買い方や入場までの様子は、前編をご覧ください。

パリのムーラン・ルージュのショーを見てきました。正直な感想と体験記
映画化もされた世界一有名なキャバレーで1999年から上演が続く「フェリー」を鑑賞。夕食無し、ショー鑑賞のみのお得なチケットで、21時開演と23時開演の二つから選べます。
料金:一人110ユーロ〜
*上記は通常時の料金です。季節ごとのキャンペーンや繁忙期によって変動します。

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ショーに対する予想と現実

パリ旅行を計画している方は、一度は聞いたことがある夜のショー(レビューとも言います)観劇。ムーランルージュの他にも、「リド」や「クレイジー・ホース」など様々なタイプのショーがあります。

ムーランルージュは、かつての文化人も足繁く訪れた老舗中の老舗ということもあり、根強い人気を誇っています。実際に劇場内は、世界中からのあらゆる観光客で埋め尽くされていました。年齢層は高めと思いきや、子連れの家族や学生のカップルもいたりして、パリが世界一の観光地である事を感じさせられました。

ハーフボトルのシャンパン(チケット代金に含まれています)を呑みながらしばらく待つと、いよいよショーが始まりました。実を言うと、ショーに対する予備知識がなかった私たちは、過去に観劇した「宝塚」「劇団四季」「シルク・ド・ソレイユ」のどれかに似ているのかな、と考えていました。

幕が開いて、最初は男女総出で踊り出します。華やかな音楽と衣装に目を惹かれるのですが、しばらくして、だんだん不思議な点に気がつきました。

あれ…? みんなの踊りがビシッと揃ってないな…。
特に男の人は、こちらの人はギラギラで自分に酔ってる感じだけど、あちらの人は随分あっさり…。
あれ…? 後ろで踊っている人、やる気なさそう。スターシステム(同じ人をショーの間中ずっと主役として盛り立てるシステム)みたいだから、前に出れないもんね。

団体競技のダンスに代表される、寸分違わず同じ動きを揃って行い、集団の美を表現するタイプとは違って、
ムーラン・ルージュは、それぞれのダンサーが自分の魅力をアピールして競い合う、そんな感じがしました。

もちろん、合っているところはビシッと合っているのですが、
他の人とコピーのように揃えるのではなく、自分が一番美しく見える表情や動きをオリジナルで表現しているように見えます。

もちろん、ムーランルージュの舞台に立つには、卓越したダンスの才能が必要とされます。
ですがそれと同じくらい、オーディションで注目されるのが、「見た目の美しさ」だそうです。
ムーランルージュの練習風景を見ても、みんなモデルのような美人揃い。

この中で、歌が上手い人、ダンスが上手い人にスポットライトがあたり、それ以外は群舞の一人…。見ている私たちには華やかな世界に見えても、裏ではドロドロしてるのかなぁ、なんて思ったり。

ちなみに、一番注目を集めるのはやはり「スター」の位置にいる人達。特に男性の方は、「劇場のみんな俺に注目!この美しさを堪能して帰ってくれよ☆」というアピールがものすごかったです。

この「自信満々のスター達」や、フランスらしい個性的な人間らしさを見れたことが、実はショーの中で一番印象に残っています。

ムーランルージュからの帰り道。地下鉄で大丈夫?

ムーランルージュは、毎夜2回のショーがあります。1回目のショーは23時近くに終了、2回目は何と深夜1時近くにお開きとなります。2回目は翌朝が早い私たちにとって遅すぎたので、迷わず1回目を予約。そして終演後は、自分達で地下鉄に乗ってホテルまで戻りました。

ムーランルージュをみに行った帰り、地下鉄マドレーヌ駅から地上に出たところのホテルを撮りました。夜も明かりが付いています。

ムーランルージュからの帰り、パリ中心部の地下鉄マドレーヌ駅から地上に出たところのホテルを撮りました。周辺は高級ブランド街、治安もかなりいいエリアです。

私たちは、ムーランルージュから地下鉄で帰りやすいように、パリ中心部にあるマドレーヌ寺院近くのホテルに泊まりました。

ムーランルージュの最寄駅からメトロの乗り換えは1回だけで、ホテルまでたった20分。おまけに観劇が終わった人の多くがメトロで中心部に戻るため、地下鉄は「ムーランルージュラッシュ」と言いたいくらいの混み具合。

もちろん、人が多いからといって決して安全という訳ではありませんが、深夜の誰もいない電車に乗って帰る…という想像とはかなり違っていました。1回目の公演で、パリ中心部方面にホテルがあれば、地下鉄で十分帰ることが可能です(ホテルが最寄駅からかなり離れている場合は別。)

その一方で、終電も無くなる2回目の公演を見る場合は、ホテルまで戻るための交通は準備が必要。タクシーも拾うことができますが、違法タクシーも多いそう。やはり、送迎プラン(前編を参照ください)を利用して、ホテルまで送ってもらうのが一番安心できると思います。

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