絶対行きたかった、美術館入場者限定のレストラン
パリでのカフェやレストラン巡りを楽しみにしていたパリ旅行。短い滞在ながらも本当に色々な場所に行きました。基本的には他の人のレビューや友達からの口コミを参考にして決めるのですが、その中で最後まで迷ったのが、歴史的建築物にも指定された「オルセー美術館入場者限定レストラン」です。
だって、

レストランの天井。もはや、美術作品に囲まれて食べている状態です。
こんなに綺麗なレストランなのに、レビューが「良かった」と「悪かった」が極端なんです。
もしかして、観光客向けのぼったくりレストランなのかなぁ…でもオルセー美術館がそんなことするだろうか…やっぱり市内のレストランにしようかな…と迷っていたのですが、あまりにも美しい館内の様子と、美味しそうな料理、そして「オルセー美術館で一生の記念に残るランチをしたい」の声に負けて、レストランに行ってみることにしました。
パリ在住のお友達も一緒に、4人での訪問です。
レストランの様子

レストラン入り口。11時台は4人でも待たずに入れましたが、食べ終わる頃には行列ができていました。
案内されたのは、館内が見渡せる奥の席。綺麗な写真がたくさん撮れました。

キラキラのシャンデリアと豪華な天井画。お店のスタッフとても気さくで、集合写真も撮ってくれました。
ちなみに窓際は、素敵なカップルがたくさん。二人だったら窓際の席がロマンチックでいいですね。

窓際は人気のため、先に埋まっていました。
メニューについて

メニューの表紙もかわいい!
豪華なロココ調の内装とは裏腹に、お値段は結構リーズナブルな印象。特に人気なのが、前菜+メインか、メイン+デザートを選べる22.5ユーロのコースです。
日本のランチと比較すると高く感じるかもしれませんが、パリはレストランが高いので、街のレストランと比較してもこの値段はむしろ安いくらいでした。この内装と、オルセー美術館で食べられるという体験付きでこの価格はちょっとびっくりでした。

メニューはコースの他、アラカルトからも選べます。
私たちは、ボローバン(Vol au Vent)という鶏肉のパイ包みと、本日のおすすめだったお魚のポワレをオーダー。一人が前菜のコース、一人がデザートのコースを頼みました。
まずは前菜が到着。

プレゼンテーションが美しい、鴨肉のテリーヌ
こちらはとても美味しかったです!ただ、同時にサーブされたパンが、ちょっと冷めていたのが気になりました。パリで行った他のお店では必ず温かいパンが出てきたので、比べてしまいました。パンの味はとても美味しかったです。

バターがパリっぽい
続いて、メインが到着です。

ヴォローバン(鶏肉のパイ包み)

お魚のポワレと、穀物のサラダ
どちらも美味しいのですが…お皿がちょっと冷たかったかな(料理は温かかったです)。もしかして、悪いレビューというのはこういうところから来ているのかと思いました。また、店員さんも常に忙しく、飲み物のおかわりのオーダーを取るのにちょっと時間がかかりました。
この内装でこの雰囲気だと、結構「上質のサービス」までを期待してしまいがちなのですが、値段的にもどちらかというとビストロ感覚で訪れる方がいいかもしれません。
ですが、どれも味は美味しかったので大満足。最後のデザートも、シンプルなシュークリームでしたがクリームもパイ生地も良かったです。

クリームたっぷりのミニシュー
ここで撮影した写真はどれも素晴らしく、「オルセー美術館でランチが食べたい」という夢が叶えられて良かったです。美術作品は日本に来ることがあっても、レストランはここでしか体験できないですし。

レストランでの食事後は、美術館賞も楽しみました。この後、もう一つのカフェで休憩も。
最後に
お水を頼むと、スパークリング(炭酸水)かノンスパークリング(炭酸なし)かをかならず聞かれます。また、ドレスコードは基本的にありませんが、ビジネスランチなども他のテーブルでしていたため、ジャージなどのあまりラフな格好だと悪目立ちするかもしれません。
食事のマナーについてはそれほど気にしなくてもいい雰囲気ですが、ヨーロッパ旅行が初めての方は、ぜひ「ティファニーのテーブルマナー」を読んでみてください。古い本ですが、ヨーロッパの食事マナーがわかりやすいイラストで書かれていて、旅行にも携帯しやすい薄い本です。
Restaurant du Musée d’Orsay
場所:オルセー美術館内 *オルセー美術館への入場が必要です。
時間:レストラン営業時間 11:45〜17:30
休業:毎週 月曜日 1/1(祝)、5/1(祝)、12/25(祝) *オルセー美術館の閉館日に準ずる