魅力的な4つの見どころを歩いて回ろう

サン・カトリーヌ教会周辺はマーケットのハイライト。クラシックなメリーゴーランドと観覧車が夜まで大人気です ©Winter wonders
ブリュッセルのクリスマスマーケットは、動員数、出店数、雰囲気、どれをとってもベルギーで一番の規模を誇ります。クリスマスマーケットの風物詩であるシャレー(山小屋風の屋台)の他にも、ヨーロッパのクラシカルなミニ観覧車や移動遊園地も登場し、その期間だけはブリュッセルの街がディズニーランドのように。
また、美食の国ベルギーらしく、屋台の食べ物も超充実。ベルギーワッフルやホットチョコレートなどの定番はもちろん、レストランの店先では生のオイスターにシャンパンで豪華にヨーロッパ気分を味わえます。寒い日は、グリューワイン(ホットワイン)も大人気。熱することでワインのアルコール成分が消えるため、お酒が弱い人でも楽しむことができます。
開催期間
開催期間:2017年11月24日から2017年12月31日まで
実は以外と長いマーケット開催期間。クリスマスが終わると日本はお正月モードに変わりますが、ベルギーは1月まで街中のクリスマス気分が続きます。
毎日の開催時間は、12時から22時までですが、12/24および12/31は18時までとなります。
開催場所
グランプラス、ブリュッセル証券取引所前、サン=カトリーヌ広場、王立モネ劇場前広場の4箇所で開催
ブリュッセルでは、主に4か所の広場で大きなクリスマスマーケットが見られます。実際にはこれらをつなぐ通りにも、シャレー(山小屋)のお店が並びます。これらはお互いにすぐ近くにあるので、途中で休憩しながらすべてのクリスマスマーケットを制覇するのがおすすめです。

最寄駅はブリュッセル中央駅。見どころをつなぐ大通りにも可愛いショップやカフェがたくさんです。
最寄駅はブリュッセル中央駅で、モネ劇場とサン・カトリーヌ教会とはメトロ(地下鉄)でも接続しています。雨の日や寒い日には、メトロを使うほうがいいでしょう。ブリュッセル北駅または南駅から来る場合は、ブリュッセル証券取引所またはモネ劇場で下車します。メトロの路線図や乗り方は、こちらをご覧ください。
また、夜遅くまで楽しみたいクリスマスマーケットは帰りのホテルまでの治安が気になるもの。ブリュッセルの治安についての簡単な解説と、安全なエリアのおすすめホテルをご紹介しています。
グランプラス(Grand-Place)エリア

グランプラスは開催中は深夜まで安全。ベルギー産のツリーがお目見えします。©Winter wonders
一年を通じて観光スポットとして有名なグランプラスですが、クリスマスマーケットの時期だけはちょっと特別。広場の中央にクリスマス・ツリーが飾られ、イルミネーションも赤と緑のクリスマス仕様となります。ツリーはワロン地方で育った本物の”ベルギー育ち”のツリーが用意されます。

イルミネーションはお正月まで続きます
グラン・プラスには、ツリーの他に「クレッシュ(Crèche)」も登場。クレッシュとは、馬小屋でキリストが生まれた場面を再現したミニチュアの人形たちを飾ったもの。グラン・プラスのクレッシュは、本物の動物が登場することもあり、いつも見学の列ができています。ベルギーの他のクリスマスマーケットや教会でも特色あるクレッシュたちを見ることができます。
グランプラス内の建物もクリスマスの飾り付けになり、より一層ムードが高まります。特に、ゴディバはクリスマス期間限定品も出るので是非立ち寄りたい場所です。外を歩くのに疲れたら、無数にあるカフェの一つを選んでホットチョコレートやコーヒーも楽しめます。
ブリュッセル証券取引所前

ブリュッセル証券取引所前の子供向けイベントのようす©Winter wonders
オーギュスト・ロダンの彫刻が飾られていることで有名なブリュッセル証券取引所を取り囲むようにクリスマスマーケットが出店します。正面入り口前の広場では、買ったものをすぐに食べられるテーブルが並ぶほか、限定イベントも多く開催されます。
サン=カトリーヌ広場(Place Sainte-Catherine)エリア

ベルギービールにワイン、生牡蠣、ホットチョコレート…ブリュッセルのグルメが楽しめる場所。
ブリュッセル証券取引所からさらに歩くと、サン=カトリーヌ(聖カトリーヌとも)教会が見えてきます。ここが、ブリュッセルのクリスマスマーケットの終点であり、移動遊園地や各種イベントが開催される一番活気があるエリアです。長く伸びる広場の周辺にお店が並び、真ん中には観覧車(ベルギーではFerris wheelと呼びます)も特設されます。

広場を囲むようにマーケットのお店が並びます。シャンパンが飲める豪華なシャレーもこのエリア。©Winter wonders
クリスマスマーケットは、教会の前のサン=カトリーヌ広場と、教会裏側にある「フィッシュマーケット広場」の2箇所で開かれています。フィッシュマーケット広場の名前の由来は、昔は魚市場があったことから。そのため、今も周辺には魚屋さんやシーフードレストランが多く、クリスマスマーケットでおすすめの生牡蠣もこのあたりのお店が鮮度が良く美味しいです。牡蠣は日本の名前がついているものが複数あり、魚屋さんではしょうゆやわさびが売られているなど、日本との不思議な縁を感じました。
周囲には落ち着いて食べられるビストロやレストランも多いので、ゆっくり座って食事を楽しみたい人にも便利です。
王立モネ劇場広場
クリスマスマーケット期間中のイベントとして、王立モネ劇場前には、長さ1kmの大きなアイススケートリンクが登場。2014年から始まったこのスケートリンクは大人気で、子供から大人まで楽しめます。ブリュッセルにはバレエやコンテンポラリーダンスの学校が多く、運が良ければ彼らの美しいスケーティングが見られるかも。
見るだけでなく、自分もスケートをやりたい!という方は、その場でスケート靴をレンタルして楽しむことができます。レンタル込みの値段は、6歳から12歳までの子供は1時間5ユーロ、13歳以上は1時間7ユーロとお手頃。毎朝11時から22時まで(最終入場は21時、また12/24から12/31までは18時まで)オープンしているので、昼と夜のアイススケートを両方楽しむことができます。
最後に…「クリスマスマーケット」、現地語でなんて言う?
ブリュッセルは複数の言語が公用語として使われているため、このクリスマスマーケットも名前が3つもあるんです。フランス語では”Plaisirs D’hiver”、オランダ語では”Winter Pret”となります。英語では”Winder Wonders”ですが、街の広告では、フランス語かオランダ語のどちらかまたは両方が使われることが多いです。

クリスマスマーケットのポスター。上がフランス語、下がオランダ語です。ベルギーのポスターはこのような2言語表記が主となります。