ベルギーといえばビール!ブリュッセルにあるカンティヨン醸造所に行ってみよう

ベルギーといえばビール!ブリュッセルにあるカンティヨン醸造所に行ってみよう

Harune
ブリュッセル ベルギービール

ベルギーがビール王国というのはよく知られており、ベルギービールの種類は実に2000種類を超えると言われています。

スーパーで目にするものは大手メーカーによって大量生産されているものですが、ブリュッセルにあるカンティヨン醸造所で作られているビールは、今では数少ない「ランビックビール」です。

ランビックとは、自然発酵によって醸造されるビールのことです。昔ながらの伝統的な製法ですが、今では人工的に管理調節された発行方法で製法されるビールが多いため、ランビックビールの醸造過程を見学できる醸造所は少なくなっています。

自然の力を利用しながら作られる最後の名残を見に、カンティヨン醸造所に行ってみませんか?

Cantillon Brewery
住所:Rue Gheude 56, 1070 Anderlecht
料金:1時間半ガイド付き…€9.5、ガイドなし 大人…€7、学生(14~21歳)とシニア(65歳以上)…€6、14歳以下は無料
ウェブサイト

カンティヨン醸造所はブリュッセル南駅から徒歩5分ほどというアクセスのよいところにあります。料金も安い! しかもすべてに、カンティヨン醸造所で作られているビールの試飲が含まれています。

ベルギーといえばビール!ブリュッセルにあるカンティヨン醸造所に行ってみよう
© Harune

このカンティヨン醸造所、見学料を払うと醸造所の説明が書かれたパンフレットをもらえるのですが、なんと日本語版があるのです。そのパンフレットには醸造過程が詳しく書かれえているので、それを見ながら自分で見学を進めることができます。

それでは、中の様子を少し紹介していきます。

ベルギーといえばビール!ブリュッセルにあるカンティヨン醸造所に行ってみよう
© Harune

あまりネタバレをしたくないので、過程の紹介は少しだけ。まず現れるのがこの粉砕機。小麦やホップなどを粉砕して、これを湯と混ぜ合わせて攪拌する作業が行われています。

そして煮沸釜で麦汁を煮沸して濃縮し、古いホップを加えます。その後ランビックの発酵で最も重要な過程である冷却を経て、野生酵母などの微生物を根付かせます。

ベルギーといえばビール!ブリュッセルにあるカンティヨン醸造所に行ってみよう
© Harune

その後木樽でじっくりと発酵・熟成させられます。これが「ランビック」です。これを二次発酵させて、熟成期間の異なるランビックをブレンドする「グーズ」や、チェリーやフランボワーズなどの果実を加える「フルーツランビック」が作られるのです。

それから瓶詰されたランビックは、その後さらに6か月以上瓶内で発酵・熟成し、ようやく発泡性のあるビールが誕生するのです。

さて、ランビックビールの醸造過程は以上です。見学がすべて終わると、カンティヨンで作られているビールを2種類試飲することができます。

ベルギーといえばビール!ブリュッセルにあるカンティヨン醸造所に行ってみよう
© Harune

私は「グーズ」と、フルーツランビックの「フランボワーズ」をいただきました。今まで飲んだどのビールよりも味わいが深く、まさに「麦のワイン」と呼ばれているだけあります。グイっと飲むよりもチーズなどのおつまみとともにゆっくりと楽しみたくなるようなビールでした。

試飲で気に入ったビールはお土産に購入することもできます。ビール以外にもコースターや、従業員の方たちが着用しているパーカーやTシャツなどのグッズも販売されていました。

私もすっかり気に入ってしまったので、3本セットのビールを買ってしまいました。笑

ベルギーといえばビール!ブリュッセルにあるカンティヨン醸造所に行ってみよう
© Harune

実際には、写真では伝えられない醸造所内の温度や香りを感じることができます。みなさんも伝統的な製法を見学しに、そして美味しいビールを飲みに、ブリュッセルに訪れた際にはカンティヨン醸造所に行ってみてください。

その他のベルギービールの醸造所

WRITER

Harune

ブリュッセルに留学中の大学生です!ベルギーの魅力を文字を通して伝えていきたいです。