
ベルギーを代表する有名チョコレート職人・ドミニク・ペルソーヌ(Dominique Persoone)のチョコレートが味わえる「チョコレート・ライン」。2010年にフランスの有名週刊誌『エクスプレス』誌に世界の5大ショコラティエとして認められて以来、世界中から彼のチョコを求めて人が集まるにも関わらず、店舗は創業の地であるブルージュ本店と、アントワープにしかありません(記事執筆時の状況です)。
ショコラティエ、ドミニク・ペルソーヌ

ショコラティエのイメージを覆す、ワイルド系のドミニク氏。 ©Dominique Persoone / The Chocolate Line
ショコラティエというと、日本の寿司職人のように、職人肌の無口なタイプの方を想像していましたが、実際にメディアで彼の姿を目にするようになって驚きました。腕にはタトゥーがある、いわゆる「ちょいワル」系の男性だったからです。
そんな彼が作るチョコレートは、正統派のプラリネ(フィリングがある一口サイズのチョコ)やカレ(板チョコ)もありますが、中には「えっ、こんなものが?!」とびっくりするような作品も。日本では手に入らない変わり種のチョコレート、大麻味やカレー味、そして日本でも人気が出そうなわさび味など、選ぶのが楽しみなこと間違いなしです。ベルギーだけで販売している新作や限定品もあるので、滞在中はぜひ一度はショップに足を運んでみてください。

行列に並んでやっと買えたチョコレート。テキーラ味は品評会で評判を得たプラリネだそうです。
ブルージュ本店とアントワープ店、まったく雰囲気が違うんです
ブルージュ本店

行列を避ける前に開店前に行きました。空いている店内でじっくり選べるのがよかったです。
The Chocolate Line Brugge
ウェブサイト:公式サイト
アントワープ店
ブルージュ本店が、いかにもベルギーの職人が住みそうな伝統的な建物であるのに対し、アントワープの店舗は180度違う豪華絢爛な雰囲気。それもそのはず、この店舗がある「Paleis op de Meir」は、1745年にアントワープの大富豪がメール通りに建てた大邸宅。その後は、ナポレオンやウィリアムI世の手に渡り宮殿と呼ばれるようになり、常に時代の権力者のアントワープの住まいとして活用されてきました。
ナポレオンはこの宮殿を手に入れたときに、内装があまりにも美しく、余計な改装を加えなかったそう。チョコレート・ラインの店舗がある宮殿の右側は、今でも18世紀当時のままの美しさを保っています。
The Chocolate Line Antwerpen
ウェブサイト:公式サイト