こちらもおみやげに最適な、テーマ別にいろいろな味をアソートしたチョコレートボックス。

行列ができるベルギーのショコラティエ「チョコレート・ライン」

BELPLUS編集部
チョコレート ブルージュ ベルギーのおみやげ
チョコレート・ラインのロゴ

素朴な雰囲気のブルージュ店や、18世紀のナポレオンの邸宅を改装したアントワープ店を展開し、世界中のガイドブックに「ベルギーに来たらここでお土産を買うべき」と掲載されるほど人気が高いチョコレート・ライン。創業者のDominique Persooneは、ショコラティエの業務のほかにも、チョコレート関係のイベントやベルギーのアーティストとのコラボレーションで最近はメディアで多く見かけるようになりました。

ショコラティエというと、日本の寿司職人のように、職人肌の無口なタイプの方を想像していましたが、実際にメディアで彼の姿を目にするようになって驚きました。腕にはタトゥーがある、いわゆる「ちょいワル」系の男性だったからです。

©Dominique Persoone / The Chocolate Line

ショコラティエのイメージを覆す、ワイルド系のドミニク氏。 ©Dominique Persoone / The Chocolate Line

そんな彼が作るチョコレートは、正統派のプラリネ(フィリングがある一口サイズのチョコ)やカレ(板チョコ)もありますが、中には「えっ、こんなものが?!」とびっくりするような作品も。日本では手に入らない変わり種のチョコレート、ベルギーのとっておきのお土産にいかがですか?空港のチョコレート売り場やスーパーでは販売しておらず、直接お店に足を運ぶ必要がありますが、アントワープ店は同じ建物内のレストランもとても美味しいのでおすすめです。

おみやげにおすすめ!変わり種チョコレート達

まずは、スパイス+チョコレートの組み合わせが得意なチョコレート・ラインが、日本のわさびをフィリングに練りこんだ「わさび味」。わさびはヨーロッパのレストランでも隠し味やホースラディッシュの代わりに使われることがあるので、これはまだ序の口。

「わさび」のひらがなが筆文字っぽくて和風らしさを出しています

「わさび」筆文字が和風らしさを醸し出しています。©Dominique Persoone / The Chocolate Line

お次は、カレー味のチョコレート。カレーにチョコレートを入れると美味しくなると何かの本で読んだのですが、こちらはその逆バージョンになります。日本のまったりしたルーのカレーではなく、カルダモン、クローブなどのカレーのスパイスを練りこんだ、意外と食べやすいフィリングです。

日本のカレーなのか、インドのカレーなのか、ベトナムのカレーなのか、食べるまでは秘密

日本のカレーなのか、インドのカレーなのか、ベトナムのカレーなのか、そこが問題©Dominique Persoone / The Chocolate Line

お隣の国オランダでは大麻が合法的に楽しめることで有名ですが、チョコレート・ラインも負けてはいません。ヘンプ(麻)のプラリネは、実際には大麻の葉ではなく種を使っているため、幻覚作用はありません。ヨーロッパではヘンプシードはスーパーフードとして有名で、栄養価が高いことでもよく知られている。

大麻のイラストの違法感がすごいですが、葉ではなく種を用いています。

お土産として大人気です。©Dominique Persoone / The Chocolate Line

お次は、見た目は完全に「ヤバい薬を吸う機械」のセット。これは、カカオが高級品だった時代に「香りを楽しむため」に貴族の間で使われていた吸引機を、ドミニク氏が現代的に再デザインした「カカオの吸引機(シューター)」なんです。このシューターは、ドミニク氏があのローリング・ストーンズのためにカスタムメイドで作成したもの。好評だったことから、一般向けにも販売するようになりました。シューターとローリングストーンズ…ドミニク氏の「ちょいワル疑惑」は増すばかりです?!

白い粉...じゃなくて茶色の粉の吸引機です!

白い粉…じゃなくて茶色の粉の吸引機です!©Dominique Persoone / The Chocolate Line

お口直しに、ベルギーお土産らしいチョコレートセットを。この「テイスト・オブ・フランダース」は、ベルギー北部の有名都市(ベルギーの観光名所は北部に集中しています。詳しくはこちら)のブリュッセル、ブルージュ、アントワープなどの名産や名物レストランとコラボレーションしたチョコレートのセット。昔、日本の観光地では「xxに行ってきました」というお菓子がよく売られていましたが(今でもあるかな?)、この商品はそのベルギーバージョン。自分用の思い出のお土産としてもGOOD。

ブリュッセル、ブルージュ、アントワープなどその土地の名産とコラボしたセット

ブリュッセル、ブルージュ、アントワープの各名産を取り入れたチョコレートのセット©Dominique Persoone / The Chocolate Line

ワイン好きな方にお勧めしたいのが、ワインと一緒に食べるために作られたチョコレートのギフトセット。ベルギーでコース料理を頼むと、よくワインのペアリング(料理にあったワインをソムリエが選んでくれる)がありますが、このチョコレートはその逆バージョン。好きなワインとこのチョコレートを合わせれば、素敵なホームパーティーのギフトになります。

赤ワインのために作られたチョコレート。

赤ワインのために作られたチョコレート。©Dominique Persoone / The Chocolate Line

最後は、私が一番意外に思った「Bean to Bar」についてです。
Bean to Barとは、カカオの生産地で収穫、発酵、乾燥から商品化までを全て行うことです。技巧を凝らした味の組み合わせよりも、カカオ本来の味を楽しむためのシンプルな板チョコ(Bar)として販売されることが多く、国内でも明治が「The チョコレート」をこのコンセプトで販売しています。

つまり、カカオ本来の味を見るには最適ですが、そこには上記のような「味の組み合わせを楽しむ」といった、いわゆるショコラティエの技巧が入り込む余地は無くなります(商品化までを現地で行うため)。

Bean to Barは時期やカカオの収穫高により手に入らない可能性も

Bean to Barは時期やカカオの収穫高により手に入らない可能性も©Dominique Persoone / The Chocolate Line

ですが、ドミニク氏は自分が現地に足を運んで見つけた、信頼するカカオ農家にBean to Barの生産を任せていることから、よっぽど彼らに信頼を置いているのでしょう。Bean to Barは、カカオの出来や収穫高に左右されるため、常時お店に置いていないことも。見つけたらぜひ買ってみてください。

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