ブルージュの市庁舎について

ブルグ広場に面して建つ、1376年から1420年に渡ってフランボワイヤン・ゴシック様式で建てられた、フランドル(ベルギー北部)地方では最も古い市庁舎です。長い歴史を持つブルージュの建物の中でも、最も古いものの1つでもあります。 正面(ファサード)は15世紀中に完成しました。2階(ベルギーでは1階)には、柏の木でできたアーチ型の天井、ブルージュの町の歴史が描かれた壁画のあるゴシックホールがあります。1階の見学だけならば入場が無料ですが、2階を見学する場合は有料です。 建物正面の壁には、聖書に登場する人々やフランドル地方をおさめたフランドル伯やブルゴーニュ公などの彫像が飾られています。その当時は、彫像は金箔が貼られ、画家のヤン・ファン・エイクが絵付けした作品もありました。しかし、フランス革命の際に多くの彫像は壊され、現在は19世紀に作り直されたものが代わりに展示されています。 建物の向かって右側には聖血礼拝堂(灰色の建物)、左側には公文書館(自由ブルージュ博物館)があり、市役所と公文書館の間には建物の上が繋がったままの小道があります。この通りを抜けると、ダイフェル川の美しい光景が広がります。このブルグ広場から川までのあたりは、ブルージュの美しい風景が堪能できる場所。昼は雑貨マーケット、夜もライトアップが美しいので、ぜひ昼と夜の両方を訪れてみてください。
かつてはヨーロッパ一の繁栄を誇ったブルージュの街の歴史は、ヨーロッパの交通や産業発展の歴史と重なります。

丸天井にはブルージュの歴史が壁画に。かつてはヨーロッパ一の繁栄を誇ったブルージュの歴史は、ヨーロッパの交通や産業発展の歴史と重なります。©Sarah Bauwens

1階には無料展示も。ブルージュの市庁舎に行ってみよう

ブリュッセルやルーヴェンの市庁舎もこのフランボワイヤン・ゴシック様式。外からも見える美しいレリーフはため息物。

建物と建物の間に小さなアーチの道が。

建物と建物の間に小さなアーチの道があります。反対側から見ても美しい、ブルージュの人気撮影スポットです。

基本情報

名称
ブルージュの市庁舎
Stadhuis
住所
Burg 12 , Brugge
( 地図アプリで場所と行き方を見る)
最寄駅
Brugge Wollestraat(バス88・91番)
営業時間
月曜日~日曜日:9:30~17:00 (最終入場時間は16:30)
休業日
ベルギーの祝日
料金
Musea Brugge の利用で入場料が無料になります
大人:6ユーロ シニア(65歳~):5ユーロ 17歳~25歳:5ユーロ 17歳以下:無料 (自由ブルージュ博物館(公文書館内)の入場料を含む)
トイレ
URL
公式サイト
*2019年時点の情報です。(ご利用上の注意)

WRITER

BELPLUS編集部

BELPLUS(ベルプラス)は、ベルギー在住者が共同で運営するメディアです。旅行に役立つ情報のほか、現地長期滞在、留学生のための生活情報もお届けしています。