ブリューゲル「狂女フリート」を所蔵、マイエル・ヴァン・デン・ベルグ美術館

Museum Mayer van den Bergh
BELPLUS編集部
アントワープ ベルギーの観光名所

マイエル・ヴァン・デン・ベルグ美術館について

マイエル・ヴァン・デン・ベルグ美術館は、43歳で亡くなった有名な絵画コレクター・フリッツ・マイエル・ヴァン・デン・ベルグのために、母が建てたネオ・ゴシック様式の美術館です。1951年から、アントワープ市が管理しています。 マイエル・ヴァン・デン・ベルグという長い苗字は、事業家の父マイエルと富豪の娘だった母ヴァン・デン・ベルグの苗字を足したもの。フリッツは母の経済的援助を得ながら、あまり人気でない作品や知られていない作品を中心に収集していたそうです。 ピーテル・ブリューゲル(父)の『狂女フリート(Mad Meg)』は、この美術館を代表する作品です。1894年にマイエル・ヴァン・デン・ベルクがケルンのオークションで購入しましたが、その当時はブリューゲルの作品はあまり人気がなかったようです。『狂女フリート』は2019年まで修復中のため、公開されていません。 また、ブリューゲルのもう一つの作品「12のことわざ(Twelve Proverbs on Plates)」もとても見応えがあります。12の木のお皿に書かれたコミカルなブリューゲルの絵は、オランダに古くから伝わることわざを表したもの。「片手には火を、片手には水を(二面性がある人間)」の姿など、現代にも通じる風刺が感じられます。 コンスタンツのハインリヒが14世紀に制作した木彫『キリストにもたれて眠る聖ヨハネ像』も、この美術館の重要な作品です。他に、13世紀~18世紀の絵画、12世紀~18世紀までの彫刻、16世紀〜19世紀のタペストリーやレース、陶器、ステンドグラスなども展示されています。 歩いてすぐの場所にはルーベンス絵を多数貯蔵するルーベンスの家もあり、入場料が割引になるセット券も販売されています。
ブリューゲルを再発見したコレクター、マイエル・ヴァン・デン・ベルグの美術館へ

小さな建物のため見逃さないように注意。

基本情報

名称
マイエル・ヴァン・デン・ベルグ美術館
Museum Mayer van den Bergh
住所
Lange Gasthuisstraat 19, 2000 Antwerpen
( 地図アプリで場所と行き方を見る)
最寄駅
Antwerpen Oudaan駅(トラム4・7番)
営業時間
火曜日~日曜日:10:00~17:00 (チケット売場は16:30まで)
休業日
月曜日(イースターの月曜日と聖霊降臨祭(ペンテコステ)の翌月曜日は除く)、1月1日、5月1日、キリスト昇天祭、11月1日、12月25日
料金
アントワープシティカード の利用で入場料が無料になります
大人(26歳~64歳):8ユーロ シニア(65歳~):6ユーロ 12歳~25歳:6ユーロ 12歳未満:無料 毎月最終水曜日は無料 ・ルーベンスの家とのセット券 大人(26歳~64歳):10ユーロ シニア(65歳~):8ユーロ 12歳~25歳:8ユーロ 12歳未満:無料
トイレ
URL
公式サイト
*2020年時点の情報です。(ご利用上の注意)

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BELPLUS編集部

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