メムリンク美術館(聖ヨハネ施療院内)について
12世紀から存在する聖ヨハネ施療院の建物を改装してできた美術館です。聖ヨハネ施療院は、12世紀から20世紀にかけて病院や修道院として使われていました。聖ヨハネ施療院の一角に美術館がオープンしたのは19世紀のこと。1958年に、病院の遺物や美術品を追加で展示するため、現在の形に近い状態に変わりました。 メムリンク美術館は、ドイツ出身の初期フランドル派の画家であるハンス・メムリンクの名前がついた美術館ということもあり、展示品はメムリンクの作品6点が中心。そのうちの4点は、聖ヨハネ施療院のために描かれた作品です。メムリンクは、病院だった時代に患者として聖ヨハネ施療院で治療を受けていたと言われています。メムリンクはドイツ人ですが、ブリュッセルなどで修業した後、ブルージュ市民となりました。 ベルギーの7代秘宝の1つにあげられる『聖ウルスラの聖遺物箱』や三連祭壇画『聖カタリナの秘密の結婚』 は、特に見逃せない作品。聖遺物箱とは、聖人の遺品や遺骸を収めるための箱のことです。 ブルージュの中心部にあり、通りを挟んだ向かいには聖母教会、そのあとは写真スポットとして有名なボニファシウスの橋、グルートゥーズ博物館、そしてグルーニング美術館と芸術系の見どころが続きます。すぐ近くにはブリュワリー「ドゥ・ハルヴ・マーン」も。
ベルギーの7代秘宝の1つにあげられる『聖ウルスラの聖遺物箱』©Sarah Bauwens

ブルージュの中心部で、800年以上の間、病気の人々の救済にあたった聖ヨハネ施療院。美術品以外にも、薬局やハーブの展示など歴史にまつわる存在も©Sarah Bauwens
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基本情報
- 名称
- メムリンク美術館(聖ヨハネ施療院内)
Memlingmuseum
- 住所
- Mariastraat 38 , Brugge
( 地図アプリで場所と行き方を見る)
- 最寄駅
- Brugge O.L.V. Kerk(バス1・6・11・12・16番)、ブルージュ駅からも歩いて15分
- 営業時間
- 火曜日~日曜日:9:30~17:00 併設の薬局:火曜日~日曜日:9:30~17:00(最終入場時間は16:30)
- 休業日
- 月曜日、1月1日、12月25日
- 料金
- Musea Brugge の利用で入場料が無料になります大人(26歳以上):12ユーロ シニア(65歳~):10ユーロ 18歳〜25歳:10ユーロ 17歳以下:無料 (薬局の入場料を含む)
- トイレ
- 有
- URL
- 公式サイト
*2019年時点の情報です。(ご利用上の注意)