アントワープ観光は駅から始まる
フランダースの犬で有名なノートルダム教会、ルーベンスの生家、アントワープ王立美術館、そしてアントワープ王立芸術アカデミー周辺のファッションストリートが有名なアントワープ。ですがもっとも見逃せないのが、「大聖堂のような駅」と呼ばれるアントワープ中央駅です。
「世界でもっとも美しい駅」のランキング常連であるこの鉄道駅は、最初は木造の駅舎でしたが、その後1895年に、アントワープ出身のJan van AsperenとClement van Bogaertの有名な建築家によって、ブリュッセルからの電車を迎え入れるために大規模なリノベーションが行われました。

ブリュッセルから鉄道でアントワープへ。40分ほどで到着。運行数も多く、気軽に行き来することができます。
電車を降りると、鉄とガラスでできた息を呑むような美しいアーチの天井に覆われます。高さ185メートル、幅44メートルにもなる美しいアーチを写真に納めるには、プラットフォームの出口近くにある小さな高見台から撮るのがおすすめ。ここからは、豪華な石と大理石の組み合わせでできた駅舎も撮ることができるため、いつも多くの人で賑わっています。プラットフォームの真下にはいくつかのカフェやショップが立ち並び、簡単な軽食やお土産のお店もありました。

駅のホームは多層構成。メインの駅舎に向かって歩きます。
駅構内にある王室をイメージしたカフェ
ですが、本当におすすめなカフェは、プラットフォームから駅舎内のホールにたどり着いた直後にあります。ホールを見下ろせる階段上に来たら、そのままホールの下に降りずに左手を見てください。少し見えにくいですが、「ロイヤル・カフェ」の看板が見つかるはず。

世界一美しい駅、アントワープ駅でも最も素晴らしいと言われるホール。イベントが開催されている時も多いです。
「ロイヤル・カフェ」という名前の通り、王室をイメージした店内は高い天井と白を基調とした美しい装飾。席数も多いので待ち時間なしでもすぐに入れます。

カフェの入り口は階段を少し上がったところにあります。

美しくリノベーションされたカフェの様子
カフェのサービスもとても丁寧で、電車の待ち時間のちょっとした休憩に優雅な気分を味わえます。アントワープ駅周辺は、中心部から少し離れているためあまり治安が良いとは言えず、特に駅前や駅構内は観光客を狙ったスリや置引が何かと心配なのですが、ここはカフェの飲み物を購入した人しか入れないためその点も安心です。

アントワープ駅のホールにある出口からまっすぐに伸びる大通り。この道を進めば、アントワープの中心部へ。