ブルージュのお祭り「聖血の行列」

聖血の行列とは

ブルージュの街をあげての1日がかりのイベントですが、午前中の聖血礼拝堂での礼拝式や、救世主大聖堂でのミサは一般公開されていません。私たちが見られるのは、15:00から始まるブルージュ市民による仮装行列。市民参加のイベントのため、この日の午後はブルージュのほとんどのお店が休業となります。

開始前のザンド広場（駅近くにある行列の開始地点）には多くの人が集まります。椅子は有料で予約しますが、立ち見でも目の前で見られます。

行列が通過する道は全て通行止めになり、道の両側にはずらりと椅子が並びます。椅子の他にも、通りに面したカフェのテラス席は絶好の見どころ。お昼頃からたくさんの人がランチを食べながら行列を待っていました。

ザンド広場のカフェ。お昼頃からほぼ満席に

いよいよ聖血の行列が始まりました。行列の前半は、聖書の内容を忠実に再現したストーリーで、キリスト教に詳しくなくても知っている有名な場面がたくさん出てきます。

開始を告げる女の子たち

聖書の有名な場面から。ラクダや羊などはすべて本物です。

ところどころでお芝居が入ります。コミカルなものからシリアスなものまで、迫真の演技です。

最後の晩餐の有名な場面

ブルージュの市民だけが行列に参加できるのも大きな特徴です。

その後は、十字軍の騎士やブルージュの街の歴史などを再現した物語絵巻が繰り広げられます。

甲冑をつけた騎士達

このような入れ物が来るたびに「聖血か？！」と思うのですが、聖血は一番最後に来るクリスタルの箱でした。

ブルージュらしくカリヨンの生演奏も

カフェは満席のため、通りに並ぶアイスクリームやワッフルのスタンドが大人気でした。

観覧エリアには犬もたくさん。騎士達が乗った馬に向かって吠えていた勇敢な犬でした。

聖血の行列が開催されるのは、キリスト教の祝日である「キリスト昇天日」と決まっているのですが、この祝日は毎年日にちが変動します。そのため、2030年までの開催日程を下記にまとめました。この期間はブルージュのホテルの空きが少なくなるため、早めにホテルを予約することをおすすめします。