グラン・プラス(ブリュッセル)について
1998年に世界遺産に登録された、ベルギーで一番人気の観光名所であるグラン・プラス。ブリュッセル中心部にある、中世の建物に囲まれた石畳の広場です。11~12世紀には市場の開かれる場所として栄えました。 縦70m、横110mの小さな広場で、一周くるりと回ったとしても15分程度。ですが、広場に面する一つ一つの建物には華麗な装飾が施されているため、ついつい足をとめて見とれてしまいます。ゆっくり景観を楽しむなら、30分以上は必要です。 広場全体は花で埋め尽くされるフラワーカーペットの時期は、一番高い建物である市庁舎に登って上から眺めることもできます。 グラン・プラスを心ゆくまで体験するなら、グラン・プラスが見えるホテルに泊まるのもおすすめです。 [caption id="attachment_8654" align="aligncenter" width="810"]
グラン・プラスは、1695年までは木造の建物が中心でした。この年にフランス軍がこの広場を砲撃し、広場の木造家屋はほとんど消失してしまいましたが、市庁舎のみは当時から石で作られていたため生き延びることができました。市庁舎の下には観光案内所があり、中の見学ツアーにも参加できます。
フラワーカーペットやJazzフェスティバルなど、季節ごとのイベントが多く、いつ行っても行き交う人々で賑わっています。クリスマスマーケットの時期には、大きなツリーやキリストの誕生を模した馬小屋のミニチュアが展示されます。

季節ごとのイベントが盛りだくさんのグランプラス

クリスマスマーケットの時期は広場にツリーが登場
ギルドハウスについて
グラン・プラスを囲むようにして立つ建物には、かわいい小さな像や紋章などの装飾がたくさん見られます。これらは、昔のヨーロッパの商工業者の間で相互扶助を目的に結成された同業者組合(ギルド)の建物で、通称「ギルドハウス」と呼ばれています。
今は組合は解散され、建物はカフェやレストランに使われていますが、今でもそれぞれのギルドを象徴する紋章などを建物の屋根や、壁に見ることができます。グラン・プラスで見逃せない名物の一つです。

装飾の一つ一つを写真に納めたくなるギルドハウス
グラン・プラスでできること
朝から夜まで自由に出入りできますが、カフェやレストランが開いている朝10時〜夜8時の時間帯に行けば、広場に面したテラス席でゆっくりとコーヒーやランチが楽しめます。値段は少し高めですが、グラン・プラスを座って味わえる絶好のロケーションです。
手軽に済ませたい場合、観光案内所の近くにあるスターバックスが便利です。他の店舗と違って、看板も小さくて目立たないようになっているので探すときは注意を。

クラシックなカフェが並ぶ広場の一角にはスターバックスもあります。
グラン・プラスは一つだけじゃない
ちなみに、日本で使われる名称グラン・プラスはフランス語でのカタカナ読み方ですが、ベルギーのもうひとつの公用語であるオランダ語では”グロート・マルクト”と呼ばれます。
また、一般的に、日本ではグラン・プラスとはブリュッセルにあるこの場所を指しますが、この言葉は「(都市で一番の)広場」と言う意味なので、他の街にはその街の「グラン・プラス」または「グロート・マルクト」があります。
どの街でも石畳の開けた広場になっていて、休日にはマーケットやイベントが開かれていることが多いです。
基本情報
- 名称
- グラン・プラス(ブリュッセル)
Grand Place
- 住所
- Grand Place, Brussels, Belgium
( 地図アプリで場所と行き方を見る)
- 最寄駅
- ブリュッセル中央駅(鉄道)
- 営業時間
- 終日
- 料金
- 無料
- トイレ
- 有