カフェ・レストラン

カフェはビールを飲むところ!レストラン、カフェ、ブラッセリーの違い

ベルギーのカフェ、レストラン、ブラッセリーの違い

ベルギーに無数にあるカフェ、ブラッセリー、レストラン。じつはこれらの定義は、日本とはかなり違うんです。一般的な飲食店の呼び名と業態をまとめました。解説、面白い例外や、マナーについても。

ベルギーの飲食店のタイプ一覧

Restaurant
レストラン

日本のレストランとほぼ同じ。前菜、メイン、デザートなどのメニューがある。

Brasserie(Eetcafe/Bistro/Restoとも)
ブラッセリー

レストランよりも安い軽食が中心のカジュアルな店。注文してから出てくるまでが早い。メニューもシンプルで、単品で頼んでもOK。ランチ・ディナーの時間帯以外は、飲み物だけの利用も可。旅行中に軽く食事をとるのに一番便利な場所。

Café/Koffie Bar

単に「カフェ」と書いてある場合、一般的にはビール(10~20種類)を中心に、コーヒー、ソフトドリンクなどと軽食が楽しめる。コーヒーにこだわりがある店は、Koffie Barと名乗ることも。サンドイッチなどの軽めのランチやディナーならここで。

Grand Café
グランカフェ

日本人が想像する「ヨーロッパの素敵なカフェ」のイメージ。エレガントで高級感がある内装。食事もブラッセリーレベル、またはそれ以上のきちんとしたコース料理を出すところも。(おすすめグランカフェ

Biercafé
ビアカフェ

カフェと名前が付いていても、実際はビール専門のビアバー。ビアバーと呼ばれることも。一般的に100種類以上のビールが楽しめる。コーヒーやソフトドリンク、軽食もあるが種類は少ない。(おすすめビアカフェ

Bruincafé
ブラウンカフェ

古い木でできた伝統的なクラシックカフェ。カフェの中では一番渋い、ベルギーの「昭和の喫茶店」。地元の人に愛される雰囲気。

Danscafé
ダンスカフェ

日本でいう(踊れる)クラブ。学生街のルーヴェンなどに多い。

Homobar
ホモバー

男性同性愛者向けカフェ。

Vrouwencafé
ブラウエンカフェ

女性同性愛者向けカフェ。

ベルギーの「カフェに行こう」は、「今日は飲もうぜ!」の意味

私たちは、カフェというとスターバックスのような「コーヒーを飲める場所」を想像します。しかしベルギーでは、どちらかというと「カフェは、ビールを飲みに行くところ」という意味合いが強いです(もちろんコーヒーも飲めます)。そのため、いろいろなベルギービールを飲みたいと思ったら、まずはカフェで十分。カフェという名前でも、10~20種類のベルギービールを揃えているからです。

「カフェ」と名前が付いていても、たくさんのビールがメニューにあります。

Duvelのパラソルが並ぶカフェ。「カフェ」と名前が付いていても、たくさんのビールがメニューにあります。

それ以上のスペシャルなビールを探すなら、いわゆるBiercafe(ビアカフェ)に行きます。こちらはビール好きのためこだわりバーで、100種類以上のベルギービールを揃えているのが普通。ビールを楽しむのがメインの分、食事メニューはあっさりめになりますが、それでもお酒のつまみからスパゲティまでいろいろ楽しめます。

カフェはいつまで営業?

日本の一般的なカフェは、夕食前に閉店するイメージですが、上記の通り、ベルギーのカフェはビールを飲むための場所であることから、22時〜深夜近くまで空いているのが普通。夕食も一緒にとることができます。

ブラッセリーやカフェでは何が食べられる?

典型的なブルージュのカフェ。昔は船でイギリスから来る人も多く、名残として「Tea Room」と呼ばれるところも。

典型的なブルージュのカフェ。昔は船でイギリスから来る人も多く、名残として「Tea Room」と呼ばれるところも。

お店によって違いがありますが、ランチからディナーまで軽食やワンプレート料理が食べられます。具体的には、サンドイッチやスープ、パスタ(トマトソースなどの簡単なもの)、サラダ、ステーキなど。特にサラダは、量も多くチーズやお肉が入っている種類もあり、メインとして十分満足できるほどです。ムール貝の季節はムール貝が目玉メニューとして登場します。

一皿の料金は、5ユーロから20ユーロまでいろいろ。スープはパンと一緒にサーブされることが多く、量も控えめなので小食の方におすすめです。

ランチやディナーの時間帯に飲み物だけ頼むことは可能?

レストランやブラッセリーで、ランチ時間(11:00〜14:00)やディナー時間(18:00〜21:00)に飲み物だけ頼むのは避けたほうがいいです。その時間に飲み物だけ頼むのであれば、カフェやKoffie Barへ。それ以外の時間帯であれば、レストランやブラッセリーであっても一般的に問題ありません(飲み物だけがお断りのお店なら、その時間は閉店します)。

もしお店の雰囲気だけでわからないようであれば、入店時に「飲み物だけでもいいですか?」と聞くのが一番確実です。

カフェという名前なのに、どう見てもレストラン

このトラップ、ベルギーにはたくさんあります…このページの一番上の写真の「カフェドラール」というお店は、カフェと名前が付いているにもかかわらず、実際は超フォーマルな高級レストランなんです。私たち母娘は、何も考えないで入ってみたところ(隠れ家のようになっていて、外から何も見えなかった)、とてもコーヒーだけ飲む雰囲気ではなく、すぐに帰ってしまいました。

もともとカフェとして営業して、ある時期に高級レストランに方向転換したのか、オーナーが変わったけど店舗名をそのままにしてあるのかはわかりませんが、このような「Cafe〜〜」だけど実際はレストランに近いお店も存在します。ブリュッセルやブルージュに特に多い印象です。

このような「どっちだかわからない」お店の見分け方は、外の看板や横や下に書いてある「お店のタイプ」を見分けること。「Restaurant」「Cafe」「Drinken en Eten(飲み物と食べ物という意味。ブラッセリーと同等)」など、お店の本当の業務形態を知る手がかりがあることも。

あとは、やはりそのレストランで食べている人を見てみたり、メニューがお店の前にあればそれをチェックできれば確実です。

典型的なブラッセリー。飲み物だけでも、食べ物も一緒に頼んでもOK

典型的なブラッセリー。飲み物だけでも、食べ物も一緒に頼んでもOK

Homobar/ Vrouwencaféは同性愛者じゃなくても入れる?

入れます。LGBT意識が進んでいるベルギーには多くの同性愛者向けカフェがあり、なんと私たち母娘は、何も知らないでHomobarに入ったことがあります。多分「あ、観光客が来た」と思われたのでしょうが、通常のカフェと同じように利用できて、特にお断りされるようなこともありませんでした。

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この記事を書いた人

Hanna

Hanna

ルーヴェン大学卒業、現在ベルギー・アントワープ在住。ベルギーの文化、歴史、言語に関する記事を担当しています。好きなビールはDuvel。