ネロとパトラッシュと限定チョコレート。アントワープのノートルダム大聖堂(聖母大聖堂)へ

Cathedral of Our Lady
BELPLUS編集部
アントワープ ベルギーの観光名所 世界遺産

ノートルダム大聖堂(聖母大聖堂)について

世界遺産であり、日本人には「フランダースの犬」に登場する教会としておなじみのノートルダム大聖堂。アニメの名場面に出てきた、ベルギーを代表する画家ピーター・ポウル・ルーベンスの祭壇画がすべて見られます。聖母マリア大聖堂とも言われます。
アントワープの中心にあり、街の歴史を見守り続ける大聖堂

アントワープの中心にあり、街の歴史を見守り続ける大聖堂©www.milo-profi.be

「フランダースの犬」ネロが見た絵

フランダースの犬の最終回、ネロとパトラッシュが天へと召されるシーン。

フランダースの犬の最終回、ネロとパトラッシュが天へと召されるシーン。

物語の最後、疲れ切った少年ネロが見たのは、ベルギーを代表する画家ルーベンスの祭壇画。祭壇画とは、教会の祭壇の後ろに飾られる絵のことで、宗教的な場面を題材にしたものが多いです。 美しい装飾を施したパネルに収められ、2枚、3枚のパネルを組み合わせた祭壇画も多くあります。

ノートルダム大聖堂には、当時のままのルーベンスの祭壇画が合計4点見ることができます。

キリスト昇架

重い十字架を背負い、処刑場であるゴルゴタの丘へ向かって運ばれるイエス。下の「キリスト降架」と対をなす祭壇画です。

キリスト昇架

キリスト昇架

キリスト降架

3つのパネルを組み合わせた三連祭壇画。磔刑に処されたイエスの亡骸が降ろされる場面が描かれている。「フランダースの犬」の最後のシーンで、ネロがどうしても見たかったルーベンスの絵画としても有名。

キリスト降架

キリスト降架

聖母被昇天

大聖堂のパトロンに捧げられた、アントワープ大聖堂のメインとなる絵。もともと「聖母被昇天」の場面は聖書には描かれていないため、教会の祭壇画としてややテーマがずれていますが、この祭壇画をルーベンスが書いた当時、聖母被昇天を描くことは宗教画家の間で大変流行していました(他にも有名な画家がこのテーマで傑作を残しています)

どこかフワフワとした空気感の中、聖母マリアが自分の墓から空に昇っていく様子が天使とともに描かれています。

聖母被昇天

聖母被昇天

キリストの昇天

キリストの昇天

キリストの昇天

見逃せない「フランダースの犬」のモニュメント

初めてのアントワープで絶対にやるべきこと、現地在住者のおすすめ

大聖堂の前にあるネロとパトラッシュのモニュメント

1872年に発行された「フランダースの犬」のストーリーに感銘を受けた人々が世界中から訪れるアントワープ。そんな彼らが天に召されたこの教会の前に、ベルギーのアーティストBatist Vermeulenによるネロとパトラッシュの可愛いモニュメントがあります。リアルな銅像というよりも、少し漫画風で可愛いデザインは、彼らが最後に安らかな幸せを手に入れたようで、見る人たちの心を和ませています。

モニュメントの近くには、その名も「Nello(ネロ)」という名前のショコラティエが。フランダースの犬にちなんだここだけでしか買えないチョコレートだけでなく、お土産にぴったりな可愛い缶入りのチョコレートも多く販売されています。

ノートルダム大聖堂はアントワープで最も有名な観光名所であるだけでなく、街のシンボルであり、中心部に位置します。すぐ近くにはブラボーの噴水像で有名なマルクト広場や市庁舎の他、カフェ・レストランも多く、周囲は遅くまで賑わいます。そのため、アントワープの夜を楽しむなら、ノートルダム大聖堂付近のホテルに泊まるのが一番のおすすめ(アントワープ中央駅付近は夜は閑散としており、治安的にもあまりおすすめできません)。

夜遊びにおすすめのカフェや、元は大聖堂が所有していた邸宅をリノベーションしたホテルなど、アントワープの情報を掲載しています。

基本情報

名称
ノートルダム大聖堂(聖母大聖堂)
Cathedral of Our Lady
住所
Groenplaats 21, 2000 Antwerpen
( 地図アプリで場所と行き方を見る)
最寄駅
Antwerpen Premetrostation Groenplaats駅(トラム)
営業時間
月曜〜金曜:10時~17時 土曜:10時〜15時 日曜:13時〜16時
休業日
1/1
料金
大人:8ユーロ 学生・シニア(60歳以上):6ユーロ 子供(12歳以下):無料
トイレ
URL
公式サイト
*2020年時点の情報です。(ご利用上の注意)

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BELPLUS編集部

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