ブルージュ歴史地区
ブルージュの大きな特徴は、街のほぼ全体が「ブルージュ歴史地区」として世界遺産に登録されていることです。登録されているエリアは、ブルージュの「リング」と呼ばれる大きな丸い道路で囲まれた内側で、ブルージュの街がすっぽりと入ります。
他の世界遺産の歴史地区では、完全に近代化した新市街と古い街並みが残る旧市街を区別し、旧市街だけを歴史地区として登録対象にする場合もありますが、ブルージュの場合は街の全てに中世時代の面影が保たれていることから、ほとんどのエリアが世界遺産の対象となりました。ほとんどの著名な観光名所がこの中に含まれます。
さらにこの歴史地区の中には、別の理由により世界遺産に登録された以下の建築物も含まれます。
ブルージュの鐘楼
「ベルギーとフランスの鐘楼群」の一つとして世界遺産に登録。この鐘楼群には、フランダース(ベルギー北部)地方とワロン(ベルギー南部)地方の24の鐘楼が登録されています。
ブルージュの鐘楼は街の中心部にあり、カリヨンの鐘が響きます。実際に階段を登って上の展望台まで行けば、ブルージュの絶景を見渡すことができます。
ベギンホフ修道院
ベギンホフ(ベギン会修道院)は、かつて”ベギン”と呼ばれる女性たちが集団生活を送った場所。「フランドル地方のベギン会修道院群」の一つとして世界遺産に登録されています。ブルージュのベギンホフは、1245年にフランドル伯の支援によって建設されました。
中世時代、運命が不安定だった女性たちの互助会組織として誕生し、知識や技術を学んで生活力を身につける場でもあった場所。ベギンホフにまつわる詳しい話は、ぜひ下記の記事を読んでみてください。