一時は中止の危機だったF1ベルギーGP。契約延長により存続決定
2019年F1世界選手権のベルギーGPが、8月30日(金)からスパ・フランコルシャンで行われます。シーズンで最長となる全長7km、1924年から存在する伝統的なサーキットでは、過去にF1ベルギーGPや耐久レースのスパ1000kmなどの様々な大レースが行われてきました。
この伝統的なサーキットは、2018年限りで現在のF1開催契約が期限満了を迎えるタイミングと、F1オーナーのリバティメディアが巨額の資金が必要となる大レースの開催による年間経営損失を考慮しているという情報から、その存続を危ぶむ声が挙がっていました。ですが、2018年6月にさらに3年の契約延長を締結。経済損失は地元の自治体が補填し、レースに地域への経済効果によって相殺されるという計画です。
ベルギーのスパ(Spa)ってどんな街?
ベルギーっ子にとってのスパ(Spa)は、「温泉地」と「ミネラルウオーターのブランドの生産地」としておなじみの街です。
14世紀初頭頃からヨーロッパの温泉療養地として有名になり、この街の名前が今でも使われている「スパ」の語源となったほど。グラン・プラスを絶賛したヴィクトル・ユーゴーやピョートル1世らも訪れたと言われており、今でも富裕層向けのスパやホテルが各所に点在しています。(こちらのページで紹介したお城ホテル・マノワールもスパにあります)。
もう一つのミネラルウォーターブランド「Spa」は、ベルギーを訪れた人なら滞在中は必ず一度は目にするミネラルウォーターブランド。

ミネラルウォーターブランド「SPA」は、様々なフルーツ味の水も販売
カフェやスーパー、ホテルで瓶やペットボトルで販売されていますが、これらはこのスパでボトルに詰められたもの。スパの鉄道駅近くにある工場では、スパのブランドの成り立ちから、ボトル詰めの様子などを見学することができます。