カンティヨン醸造所について

カンティヨン醸造所は、1900年創業の別名・グーズ博物館という名前を持つビールの醸造所です。ブリュッセル近郊では、ランビックという自然発酵のビールが主流。 ランビックとは、酵母を人工的に入れずに、醸造所の微生物や野生酵母が自然に麦汁に入るのを待つ製法のことです。グーズとは、1~2年以上熟成させた麦汁と未熟性の麦汁をブレンドし、瓶内で長期間に渡って再発酵・熟成させたビールのこと。 カンティヨン醸造所では、屋根裏にある冷却槽に麦汁を入れて、すきまから入ってくる冷風で麦汁を冷やすと共に、外からの野生酵母を加える、という昔ながらの製法でビールを作っています。そのため、ビール作りは冬にしか行われないのだとか。また、醸造所内の微生物に影響するため、醸造所の中は極力掃除しないそうです。 カンティヨン醸造所では、予約なしで1年中テイスティング付きの自由見学をすることができますが、ビール作りのシーズンの初め(11月中旬)には特別なイベント・公開醸造セッションが開催されています。金額は8ユーロでふだんよりも高いですが、ガイド付きで、クロワッサンとコーヒーも無料で提供されるそうです。いろいろなイベントも開催されるので、そのタイミングで訪れるのも良いかもしれません。 カンティヨン醸造所を代表するビール、カンティヨン・グーズはアルコール度数5.0%。辛口で酸味がある、複雑な味わいが特徴です。カンティヨン醸造所では、ランビックに果物をつけこんだビールなども作っています。 [caption id="attachment_10232" align="aligncenter" width="760"]昔ながらの製法で作られるランビックビールの数々 昔ながらの製法で作られるランビックビールの数々[/caption]

ブリュッセル南駅郊外にあり、周辺は住宅地が多くあまり観光スポットは見当たりません。また、バスもスケジュール通りにこないことが多々あります。訪問する場合は、十分に余裕を持ったスケジュールにしてください。特に夜は治安に注意。

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基本情報

名称
カンティヨン醸造所
Brasserie Cantillon(Musée de la Gueuze)
住所
Rue Gheude 56 1070 Brussels (Anderlecht)
( 地図アプリで場所と行き方を見る)
最寄駅
リバプール(バス46・N13番)
営業時間
月曜日~火曜日、木曜日~土曜日:10:00~17:00 (最終入場は16:00まで) 最後のガイドツアー (要予約)は 15:30
休業日
水曜日、日曜日、祝日(2017年は4月17日、5月1日、5月25日、6月5日、8月14日、8月15日、11月1日、12月25日)
料金
大人:7ユーロ シニア(65歳~):6ユーロ 15歳~18歳:6ユーロ 14歳以下は無料
トイレ
URL
公式サイト
*2019年時点の情報です。(ご利用上の注意)

WRITER

BELPLUS編集部

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