聖ヨハネ施療院について
12世紀にオープンした聖ヨハネ施療院は、ヨーロッパで最も古い病院の1つと言われています。聖ヨハネ施療院は、病人だけではなく貧しい人や巡礼者のために、有力な市民によって造られた施設です。12世紀は、ブルージュが商業都市としてにぎわいをみせていた時代であり、サンチャゴ・デ・コンポステラに巡礼者が一番多く訪れていた時期でもあります。 聖ヨハネ施療院は、弱者をお世話する施設として使われる一方、富裕層のための老人ホームとしての機能も持っていたそうです。16世紀以降に本格的な医療機関となり、20世紀まで実際に病院として使用されていました。 聖ヨハネ施療院は、メムリンク美術館があることで特に有名です。初期フランドル派の画家・メムリンクの作品が収められた美術館で、『聖ウルスラの聖遺物箱』はベルギー7代秘宝の1つとして選ばれています。 もとの教会と礼拝堂がメムリンク美術館として使われていて、病室だった部分は、17世紀の薬局を再現した博物館として使用。薬局には、医療器具、衣装、ベッドなどが展示されています。
ブルージュの中心部にあり、特にこの辺りは歴史的な教会や建築物が集中しています。歩いているだけでも静謐な美しさを感じられる場所です。

病院の中庭から入り口へ。花壇にはハーブ類が植えられていました。
基本情報
- 名称
- 聖ヨハネ施療院
Sint-Janshospitaal
- 住所
- Mariastraat 38 , Brugge
( 地図アプリで場所と行き方を見る)
- 最寄駅
- Brugge O.L.V. Kerk(バス1・6・11・12・16番)またはブルージュ駅から歩いて15分
- 営業時間
- 火曜日~日曜日:9:30~17:00 (最終入場時間は16:30)
- 休業日
- 月曜日、1月1日、12月25日
- 料金
- Musea Brugge の利用で入場料が無料になります大人:12ユーロ シニア(65歳~):10ユーロ 17歳~25歳:10ユーロ 16歳以下:無料
- トイレ
- 有
- URL
- 公式サイト
*2020年時点の情報です。(ご利用上の注意)