楽器博物館について
1899年築の、ベルギーを代表するアールヌーヴォー建築を利用した博物館。ブリュッセル中央駅からロワイヤル広場方面に向かうモン・デ・ザール通りを登るとすぐ左手に見えてきます。建物正面に「OLD ENGLAND」のサインがあるのでとてもわかりやすいです。 館内には世界各地から集められた1500点以上の楽器が展示されています。アンティーク楽器の演奏やワークショップなどのイベントも開催。屋上のレストランからは、美しいブリュッセルの街並みが一望できます。楽器博物館で見られるもの
楽器博物館に展示されているのは、世界中から集められた楽器たちです。ベルギーを中心にヨーロッパの楽器が特に充実していますが、世界の様々な国で見られるバグパイプ(スコットランドだけだと思っていました)や、チベットの民族楽器、アフリカの部族が使う伝統的なドラムなどが文化人類学の見地から解説される、博物館らしい構成となっています。
もう一つの特徴は、ヨーロッパの古代楽器の展示が充実していることです。クラシック音楽の本場だけあって、中世〜19世紀に使われた楽器も豊富。ハープシコードやハモンドオルガンなどの鍵盤楽器や、古代の管楽器に美しいペイントが施された楽器は、見ているだけでもため息ものでした。

美しい絵が描かれたクラヴィコード
一番面白かったのは、「コンポニウム」と呼ばれる19世紀の楽器です。見た目は巨大なオルゴールで、2つの円柱を同時に回すことで様々な音楽を何十種類のなかから自動的に選んでエンドレスで演奏してくれるというもの。残念ながら動いているところは見られなかったのですが、このような楽器があることすら知らなかったので驚きでした。
コンサートの時間を狙って行こう
楽器博物館は、ただ楽器を展示しているだけではありません。ヨーロッパのアーティストや地元の学生によるコンサートがほぼ毎日のように開催されています。せっかく行くからには、コンサートの時間を狙って行きたいもの。
スケジュール情報は楽器博物館オフィシャルサイトに掲載されています。有料のものと無料のものがありますが、地元の音楽学校の学生によるコンサートは無料のものが多いです。
レストランから見えるブリュッセル市内は壮観
この楽器博物館のもうひとつの目玉は、最上階に位置する「ミュゼ・レストラン」。観光客向けのレストランではなく、地元っ子も行く評判のいいレストランです。
料理は、ベルギー料理のチコリのグラタン、牛肉の煮込み、芽キャベツのパスタなどベルギーの伝統料理が中心。味も美味しく、地元っ子にも人気なのも納得です。ただし、楽器博物館のチケットを買わなくても利用できるので、食事だけ食べに来た人も多く、ランチの時間帯はすごい混みようでした。大人数で行く場合は、インターネットからの予約をおすすめします。
基本情報
- 名称
- 楽器博物館
MIM - musée des instruments de musique
- 住所
- Montagne de la Cour 2 B-1000 Brussels
( 地図アプリで場所と行き方を見る)
- 最寄駅
- ブリュッセル中央駅(鉄道)
- 営業時間
- 火曜〜金曜: 9.30 a.m. - 5.00 p.m. 土曜、日曜、祝日: 10.00 a.m. - 5.00 p.m
- 休業日
- 月曜および1/1, 5/1, 11/11, 12/25
- 料金
- ブリュッセルカード の利用で入場料が無料になります大人(26歳から64歳):10ユーロ 19歳〜25歳、および65歳以上:8ユーロ 4歳~18歳:4ユーロ 3歳以下は無料 *レストランへは入場チケットがなくても入れます
- トイレ
- 有
- URL
- 公式サイト