極東美術館について
現在、極東博物館は改装中のため、見学することができません。中国館に展示されていた中国の陶磁器コレクションの一部は、サンカントネール博物館の中国コーナーで展示されています。
極東博物館は、ブリュッセル中心部の北・ラーケン王宮の敷地内にある博物館です。1900年のパリ万博を見て影響を受けたレオポルド2世が、オリエンタルな野外博物館の建設を思い立ちます。18世紀末期、この場所には中国式のパゴダが建っていました。 極東博物館は、3つの建物からなります。 日本風の五重の塔は、パリ万博で五重の塔を建てたフランス人建築家・アレキサンドル・マルセルに依頼し、1904年11月に完成。1905年5月にオープンしました。1947年から、王立美術館と歴史博物館が管理。長らく公開されていませんでしたが、1989年に再び一般公開されるように。この五重の塔は日本の大工が建て、横浜から来た専門家が装飾を担当しています。 中国館も、アレキサンドル・マルセルが手掛けた建物です。1903年に建築が始まり、1905年にいったん中止。1909年に建築を再開しました。外装には、上海から輸入された建材を使っています。もともと、中国関連のお客さんをもてなすためのレストランにしようとしましたが、1913年に中国の陶磁器を展示する博物館になりました。 レストランまでお客さんを連れていくための馬車や自動車用のガレージも、アレキサンドル・マルセルによるもの。2006年、縄文時代から江戸時代までの展示品をそろえ、日本工芸博物館として開館しました。基本情報
- 名称
- 極東美術館
Musées d'Extrême-Orient
- 住所
- Avenue Van Praet 44 1020 Brussels
( 地図アプリで場所と行き方を見る)
- 最寄駅
- Araucaria駅(プレメトロ3番・7番)
- トイレ
- 有
- URL
- 公式サイト
*2020年時点の情報です。(ご利用上の注意)