王立中央アフリカ博物館について
ヨーロッパとアフリカ、二つの大陸の歴史は切っても切り離せないものであり、この王立中央アフリカ博物館の美しい内部に立ち、日本では出会う機会が少ない剥製から楽器までの膨大な展示を見ることで、日本とは比較にならないほどのアフリカとヨーロッパの強い結びつきを感じられるだけでなく、ヨーロッパの歴史もより深く理解できるようになります。 ブリュッセルの南・ソワーニュの森の北東部にあるテルヴューレン。この場所は、ブラバント公が狩猟場にしていた場所です。13世紀に城塞ができてから、19世紀まで多くの城と宮殿が建てては壊されました。 1897年、レオポルト2世は、ブリュッセル国際博覧会でベルギーの植民地だったコンゴを宣伝します。それをきっかけとして、コンゴ関係のコレクションを展示して、もっと人々にコンゴを知ってもらおうと博物館作りを決意。シャルル・ジローに命じてルイ16世様式の博物館を建てます。シャルル・ジローは、サンカントネール博物館やパリのプティ・パレの建築家です。 1910年にベルギー領になったタイミングで、現在の建物を使ったコンゴ博物館がオープン。1960年にコンゴが独立してから、アフリカ全体を紹介する王立中央アフリカ博物館になりました。 王立中央アフリカ博物館は人間科学部門と自然科学部門からなり、アフリカの歴史、自然、文化、工芸などを学ぶことができます。館内には、コンゴを中心としたアフリカから運んだ芸術作品や資料、動物や魚の標本などが展示されています。民俗学や文化人類学に興味がある方は、ブリュッセル中心部からは少し遠いですがぜひ訪れてみてください。
博物館内には美しいカフェもあり、背後には広大なテルビューレンの緑の庭が広がります。普通の公園としても利用できるため、夏はピクニック、冬は池でスケートをする人も多いです。

日本ではなかなか見られないアフリカの資料を多数展示©Koninklijk Museum
基本情報
- 名称
- 王立中央アフリカ博物館
Musée royal de l'Afrique centrale
- 住所
- Leuvensesteenweg 13 3080 Tervuren
( 地図アプリで場所と行き方を見る)
- 最寄駅
- Tervurenバス停(バス317・410・519・526・549・553・555・558番)
- 営業時間
- 火曜〜金曜: 11 am - 5 pm 土曜・日曜: 10 am - 6 pm
- 休業日
- 月曜日、1月1日、5月1日、12月25日
- 料金
- ブリュッセルカード の利用で入場料が無料になります大人(18歳以上):12ユーロ 65才以上:8ユーロ 学生(18~26才):4ユーロ 18才未満は無料
- トイレ
- 有
- URL
- 公式サイト
- その他
*2020年時点の情報です。(ご利用上の注意)