スタヴロのブラン・ムーシのカーニバル

スタヴロはベルギー南部のアルデンヌ地方にある小さな町です。

ワロン語で「白装束」を意味するブラン・ムーシ。ブラン・ムーシは白いシーツでできたマント、白頭巾、白シャツ・白ズボン、白い靴と全身白づくしで、顔には赤くて長い鼻のある仮面をかぶって登場します。手には観客を驚かすための豚の膀胱、紙吹雪、ニシンの燻製がついた長い竿をたずさえて。

奇抜な扮装のブラン・ムーシ。1502年、修道士がカーニバルに参加することを禁じる命令に反発した観客たちが、修道士の服装をコミカルに表現したのがはじまりのようです。2017年で515回目を迎えました。

祭りのメインイベントである約2500人が参加するパレードの最後尾にはブラン・ムーシが登場し、豚の膀胱やニシンの燻製で観客を叩きながら行進。巨大山車からは、大量の紙吹雪も降りそそぎます。パレードにはカラフルな衣装を着たブラスバンド・ダンサー、山車なども参加。パレードはコンテストも兼ねているため、各団体ごとに知恵を絞り、綿菓子を配ったり、回転いすに座らせてくれたり、観客サービスも行っています。パレードのフィナーレでは、サン・ルマクル広場にブラン・ムーシが集合し、観客と輪になって踊ります。

夜には花火などのイベントも開催されます。

イベント詳細