ベルギー南部、アルデンヌの森の中にあるデュルビュイは、中世の建築物がそのまま残った美しい街並みが楽しめる人気の観光名所です。美食の国、ベルギーの中でもレベルが高いレストランが多いことで知られている他、手付かずの大自然も楽しめます。

デュルビュイへの行き方や他のエリアと組み合わせたスケジュールについては、以下の記事を是非お読みください。
デュルビュイ公式・1時間の散策ルート

散策ルートとは、デュルビュイの町が公式に推薦している、1時間でデュルビュイの見どころを全て網羅できるルートのこと。ただ、実際に歩いてみた感想としては、1時間という目安は少し短すぎるように感じました。素敵な街角で写真を撮るのに夢中になったり、可愛いカフェに思わず入ってみたくなったりなど寄り道をする音ことを考えると、最低でも2時間は見ておいた方が良さそうです。
現天皇皇后両陛下が訪問するなど、日本との繋がりが深いデュルビュイでは、なんと埼玉県羽生市(日本で一番小さい町だそうです)の名前がつけられた「ハニュウプレイス」なんて場所まであるほど。そんな不思議な繋がりを見つけながらゆっくり散策していると、あっという間に時間が経ってしまいます。

1. ヴォルカーノレストラン

観光案内所からオー・フォワール広場に進み、すぐの距離にあるヴォルカーノレストランは、製粉工場の跡地に経っており、昔からの控え壁(バットレス とも。建物本体を構成する主壁に対して直角方向に突き出した補助的な壁)を見ることができます。ヴォルカーノ(火山)という名前の通り、石焼ピザが名物。

2. 元レコレクティーヌ女子修道院

町の端にひっそりと佇む修道院跡。中は一般開放されておらず、外からの見学になります。

3. コンフィチュールリ・サンタムール

Confiturerie Saint-Amourは、果物や花のコンフィチュール(ジャム)が買える家族経営のお店です。デュルビュイでお土産を買うならここ、といわれる有名店なので、是非とも足を運んで見てください。
この店舗とは別に、デュルビュイを見渡せる丘の上ではジャム作りのワークショップも行われています(こちらも後半の散策ルートに入っています)。

このショップの前は二つの通りが交差する広場のようになっていて、美しい景色のなかでカフェが楽しめます。

4. 本を読む少年の像と

次に、 アルフォンス・エロワ通りを少し歩くと、石畳の上に座って本を読む可愛らしい少年の像があらわれます。この像は、デュルビュイでコミックフェスティバルが開催された記念に作られたそうです。ということは、読んでいるのは漫画ですね。

この通りには、少年の像のほかにも可愛いショップやレストランが軒を連ねています。デュルビュイらしい風景を撮るには、一番おすすめのエリアです。


5. ジャン・ド・ポエム通り周辺

6. アルブレ(トウモロコシの交換所)
細いジャン・ド・ポエム通りから道幅の広いコンドゥセル通りに入ると、急に視界が開けます。左に向かって少し歩くと、14世紀に作られた赤い建物が姿を表します。この建物は、かつてはトウモロコシの交換所で、その後は裁判所、邸宅としても利用されてきました。現在はデュルビュイ現代美術館となっています。
7. プレヴォテ通り

レコレクティーヌ通りよりさらに細いプレヴォテ通りは、くねくねと曲がりくねっていてまるで絵画のよう。手頃に美味しい料理が食べられるビストロ・ジュリアや可愛いアクセサリーのショップもあり、歩くのが楽しい通りです。
ここまでで、デュルビュイ散策の前半が終了!前半は街並みを楽しむのがテーマでした。後半では、デュルビュイで最も古い道、300万年前からの地層が見られる遊歩道、そして日本と繋がる「羽生プレイス」を訪れます。