じつはとても簡単、海外発着の航空券購入
「一週間の旅行で、ベルギーと合わせて行けるヨーロッパの国の例」でも書きましたが、ヨーロッパの国同士は、飛行機で簡単に行き来することができます。
他の国に飛行機で行くなんて、航空料金が高いのでは？と心配になりますが、ヨーロッパでは、LCCと呼ばれる格安航空会社が多く就航しているため、場所によっては鉄道より安い料金で行けるところもあります。
例として、ヨーロッパの中心にあるベルギーから行ける都市一覧。赤い丸が直行便で行けるところです
海外滞在中に他の国に行く場合、行きたい国を決めてから、海外発着の航空券を購入することになります。外国から外国への航空便は、日本の航空便と違うの？外国語での予約が必要？と考えがちですが、じつはこのような海外発着航空券も、
日本語の航空券比較サイトで、たくさんの航空会社から最安値の航空券を探し、購入することができるんです。
ここでは、ベルギーを例にしていますが、他の外国から外国への航空券も同じように購入できるので、ぜひ参考にしてください。
格安航空券を探す
例として、ベルギー・ブリュッセルからイタリア・ローマへの海外発着航空券を購入します。
航空券の予約サイトは複数ありますが、一番使い方がわかりやすくて初心者にもおすすめなのが、「エアトリ」というウェブサイトです。日本の大手旅行会社が運営しているだけでなく、海外で航空券を買う時に心配な乗り換えや現地時間についても、エアトリでは非常にわかりやすく説明されていると思います。
まずはじめに、航空券を検索します。エアトリのウェブサイトに行き、「海外航空券」→「海外発」の順番にタブを選択します。その後、出発地と到着地の空港と、日付を入力して検索ボタンを押します。
検索結果には、検索対象となるすべての航空会社の中から、条件に合う航空券が価格の安い順に表示されます。
この中から、自分のスケジュールにあった航空券を選びます。出発・到着時間帯や、直行便または乗り継ぎ便利用かを左の「検索結果の絞り込み」からさらに選ぶことができます。
詳細ボタンをクリックすると、さらに詳しい情報が見られます。格安航空券の場合、荷物を預けると追加料金がかかることがあります（特に他よりも安い航空会社に多いです）。それらの情報もここに書いてありますので、自分の荷物が多い場合は特に注意してください。
最後に、全体の金額を確認します。ここで注意したいのが、検索結果に表示されるのは航空券の代金ですが、実際の航空券の購入には、他にも燃油量や諸利用代金が加算されます。そのため、実際に請求される金額を必ず確認してください。
航空券の購入手続きに進む
航空券を選んだら、いよいよ購入手続きに進みます。パスポート情報が必要になるので、手元に用意してください。
予約情報の入力の前に無料の会員登録を進められますが、この時は会員でなくても、今回の予約の完了と同時に会員手続きができます。現在抑えている航空券を失うことはありません。
まずは、搭乗者全員の情報をローマ字と英数字で入力します。ここに入力された情報はそのまま海外でも利用されるため、日本語でなく必ずローマ字で、パスポートと同じように入力してください。
最後に、支払いに使われるクレジットカード情報を入力します。この時クレジットカードの名義人は、上で入力した搭乗者である必要はありません（他の人のカードで購入できます）。VISA、JCB、Master、ダイナース、アメリカン・エキスプレスおよびその提携カードが利用できますが、デビットカードは利用できないので注意してください。
最後に予約内容を確認して、購入手続きを完了させると。登録したメールアドレスに予約確認メールが送られます。
エアトリで航空券を予約する最後に
ヨーロッパの格安航空券は、サービスを減らすことで無駄な費用を省き、航空券の基本料金を安くすることで成り立っています。そのため、日本のANAやJALに乗り慣れている人には驚くようなことが多いです。それはサービスが悪いということではなく、その分安いんだ、と気楽に考えるといいでしょう。
例えば、2時間以内のフライトだと、飲み物は有料の場合が多いです。別に飲まなくて大丈夫、と思いきや、意外と機内が乾燥していて、結局は頼むことも。機内の飲み物は高いので、搭乗前に小さなペットボトルを買っておくことをおすすめします。
一番衝撃的だったのは、「安かろう、悪かろう」の格安航空会社として名高い「ライアンエアー」です。ヨーロッパの各所に「片道10ユーロ」で行ける安さが有名ですが、その分サービスには一切期待できません。ベルギーからアイルランドへの飛行機に乗り込む時に知ったのですが、当時のライアンエアーは「全席自由席」だったため、ラッシュ時の通勤電車さながら、人気の席を巡って激しい争奪戦が繰り広げられました。（今は、追加料金を払えば席を事前に確保できるようになったそうです）
上にあげた例は極端ですが、日本では乗ることができない格安航空会社に乗ってみるのもヨーロッパ旅行の醍醐味だと思います。私が一番好きなのは、機内誌がとてもスタイリッシュなスペインの「ブエリング航空」。機内でサービスでもらうお菓子や飲み物のデザインも素敵です。ブリュッセル空港からもたくさん就航しています。
つい持ち帰ってしまう、ブエリング航空の機内誌。