急に薬が必要になった時
海外旅行の時は、基本的に日本から使い慣れた常備薬を持っていきます。ですが時々、予期していなかった体調不良に見舞われることがあります。特に、ふだんはとても健康な方でも、旅行中はついつい食べ過ぎてお腹の調子が悪くなったり、時差ぼけで頭が痛くなったりするものです。

緊急時に助けてくれる、薬局で買える市販薬。
*特別な薬を服用している方は、必ず薬剤師に確認をするか、日本から常備薬を持参してください。
薬局の見つけ方
薬局はベルギーではファーマシー(pharmacie・フランス語)またはアポテーク(apotheek・オランダ語)と呼ばれます。ですが、名前で探さずとも、ベルギーではわかりやすい看板があります。緑の十字架か、蛇が杖やグラスに絡まっている看板です。
この蛇はギリシャ神話の医神であるアスクレピオスといい、医の象徴です。ドイツやフランスでもこの看板は共通です。
薬局は、日本のドラッグストアのように生活用品は売っていません。あくまでも薬と、関連する衛生用品のみです。日焼け止めなどのスキンケア商品(Dr. Hauschkaなど)は販売しています。
症状別・薬の名前リスト
症状 | 薬の名前 | パッケージ | ひとこと |
---|---|---|---|
胸焼け | レニー(Rennie) | ![]() | 脂っこい料理の食べ過ぎで気持ち悪くなった時に。 |
下痢 | イモディウム(immodium) | ![]() | ベルギーでは一般的な下痢止め。緊急時に。 |
便秘 | デュルコラックス(dulcolax) | ![]() | 大腸のぜん動運動を活発にさせることにより排便を促します。 |
頭痛 | デファルガン(dafalgan) | ![]() | 日本で市販されている「タイレノール」と同じ成分が含まれる薬。 |
頭痛 | アスピリン(aspirin) | ![]() | 日本で市販されている「バファリン」と同じ成分が含まれる薬。 |
頭痛 | イブプロフェン(ibuprofen) | ![]() | 日本で市販されている「イブ」と同じ成分が含まれる薬。 |
喉の痛み | ストレプシルズ(strepsils) | ![]() | 風邪のひき始めの喉の痛みや咳に有効。 |
風邪の症状 | サイヌタブ(sinutab) | ![]() | 痛みを緩和するパラセタモールと鼻水を止める成分入り。 |

オランダ語とフランス語のみで書かれているため、買うときに口頭で飲み方の確認を。
週末に注意 – 日曜日も空いている薬局は?
ベルギーの薬局は、多少の差はありますが、基本的に月曜から土曜の9時から18時まで開いています。それでは深夜または日曜日に急に薬が必要になった時はどうすればいいのかというと…あまりできることがありません。
原則として、ベルギーの薬局は、夜や日曜日にはドアの前に「近所で時間外も空いている薬局と緊急病院のリスト」を貼ることが決まりとなっています。ですが、フランス語やオランダ語で書かれていますし、日本のようにあちこちにドラッグストアがあるわけではないので、具合が悪い中、かなり遠くまで自力で行かなくてはならないケースが多々です。そのため、体調に不安がある場合は、薬局が空いている時間に薬を購入したほうが安全です。
おすすめなのは、ブリュッセル国際空港の出発フロアにある薬局です。お店のスタッフは英語も通じますし、土日も営業しています。もし日本で薬を買うことを忘れたことに飛行機の中で気づいた場合は、空港の薬局で購入することをおすすめします。