ブルージュからたった15分のオステンド
ベルギーの海岸沿いにある小さな街・オステンドは、昔からベルギー王室の避暑地として有名です。また、昔からイギリスへのフェリーが発着する港であったことから、国際的な雰囲気も漂っています(ベルギーではあまり見かけない”Tea Room”も多いです)。
そんなオステンドへは、ブルージュから電車を使えばたった15分。駅前には大型コインロッカーもあり、海岸も目の前です。もちろん、美味しいシーフードのレストランもたくさん。
ブルージュ観光の後、オステンドを半日旅行してとっても楽しかったので、このページでオステンドの見どころを紹介します。
オステンドはこんな方におすすめ!
- ベルギーのまだ知られていない素敵な場所に行ってみたい人
- ヨーロッパに来たからには「北海」に行ってみたい人
- 美味しいシーフードをたくさん食べたい人
駅で荷物を預け、目の前の教会へ
ブルージュから電車に乗り、終点のオステンド駅に着きました。駅からは早速綺麗な海と真っ白なクルーザーが見えます。
駅の一番のポイントは、旅行者には嬉しい巨大スーツケースが入るコインロッカーがたくさんあること。日本語の国旗ボタンを押すと日本語で使い方が表示されるので問題なく利用できました。
教会を抜けて海岸へ
駅からまず向かったのが、聖ピーターとポール教会。1900年代前半に建てられたネオ・ゴシック建築の建物です。
とても印象的だったのが、ステンドグラス。一般的な教会絵画のスタイルとはちょっと違い、モディリアーニの絵ような細身の人物とともにオステンドの歴史が描かれています。
中には、オステンドの街の繁栄に貢献した(昔の)有名人たちの姿も。街に根ざした教会ということがよくわかります。
海岸に沿ってどこまでも続くレストラン
教会の後は、駅の目の前から伸びている海岸沿いの道を歩きます。右には青い海とビーチ、左にはセカンドハウスやマンションが並ぶ、いかにもリゾートといった光景がどこまでも続いています。マンションの多くは1階にレストランやカフェがあり、テラス席ではゆっくりベルギービールやワインを楽しむ人たちが。
歴史ある街でありながら、イギリスからヨーロッパ大陸に来る時の玄関口であったことから、お店の名前が英語のところも多いです。フランス語圏のブリュッセル、同じオランダ語圏でもブルージュやゲントとはまったく違う雰囲気が味わえます。
お昼は海岸通りのすぐ裏にある、「KOMBUIS」というムール貝が有名なお店で食べました。
ですが、やっぱりせっかく来たからには海岸通りのカフェにも入ってみたいもの。ということで、テラスで簡単なベルギーワッフルを食べました。テラス席は人気でとても混み合っていたので、なかなか注文を取りに来てくれずに10分以上待つことに。
こんな時、ついつい「すみませーん」と声をかけてしまいたくなるのですが、ベルギーでは、ひたすら店員さんにアイコンタクトをしながら待つのが基本です。最初は慣れなかったのですが、これも文化の一つ。待っている間、楽しくおしゃべりしながら待つのも結構楽しくなってきます。
食べた後は、海岸線をさらに歩きます。この日は制服姿のヨーロッパの修学旅行生がたくさんいて、みんな海辺でアイスを食べたり、ビーチを走ったりととても楽しそうでした。
海だけじゃなく、公園も綺麗なオステンド
海岸にあるカジノのすぐ裏には、レオポルド公園という大きな公園があります。湖と花時計で有名な公園で、園内には彫像がたくさんあり、歩いているだけでも楽しくなりました。
買い物しやすいショッピング通り
オステンドの街の中心部には、暮らしに便利なデパートやショッピングセンターもあります。その中でも一番大きいのが、Wapenpleinにある綺麗な建物のショッピングセンター。
一見豪華なデパートのようですが、実はH&MやEspritが入った庶民的なお店で、中には冷房の聞いたアイスやデザートのお店もたくさん。ビーチ関係やちょっとした旅のグッズならここで手に入ります。すぐ近くには、「ベルギーの雑貨屋でお土産を買う」で紹介したHEMAやBLOKKERも。
夕暮れは海に向かって伸びた道で
レストラン「Markt」でシーフードディナーを済ませ、いよいよ夕陽を見に海岸へ。少し早めのディナーにしたのは、オステンドの商習慣によるもの。オステンドのレストランは、真夏のピーク時以外は8:00~9:00pm頃と早めに閉店するところが多いからです。
海岸には、海に向かって伸びる細長い道があり、絶好の夕陽鑑賞スポットとなっています。