ブリュッセル市庁舎について

世界遺産グラン・プラスの中でももっとも美しいと言われる市庁舎は、ベルギーのフランボワイヤン・ゴシック建築最盛期の15世紀に建築されました。グラン・プラスのちょうど真ん中にあり、白い壁と一番高い塔(96m)が目印です。よく見ると建物は左右非対称であり、塔も建物の中心にはないことがわかります。塔の上には、金色の守護天使ミカエルの像が輝いています。

ブリュッセルの見逃せないシンボル。恐ろしい伝説も?!

昼とは違うロマンチックな雰囲気に。

夜のライトアップも綺麗です。グランプラスから撮影。

ひときわ高い市庁舎は、ブリュッセルの他の観光名所からもよく見えます。

ひときわ高い市庁舎は、ブリュッセルの他の観光名所からもよく見えます。

中世ゴシック様式の傑作と称えられる市庁舎は、真ん中の塔の部分、右側の建物部分、左側の建物部分と、それぞれ別の建築家が担当しました。そのためなのか、市庁舎を正面から見ると、左右が非対称であることがわかります。左右非対称であることを気づいた建築家が塔から投身自殺した…という恐ろしい噂があるのですが、これは全くのデマだそうです。

塔部分は、1449年に建築家のヤン・ファン・ルイスブロエクが着工し、半世紀後の1455年に完成しました。この部分は、火災でも消失せず現在も当時の姿のままでグランプラスを見下ろしています。
高さ96メートルの塔の頂には、守護天使ミカエルが、悪魔の象徴であるドラゴンを倒した状態で飾られています。

よーく見ないとわからない?市庁舎の右と左は非対称

よーく見ないとわからない?市庁舎の右と左は非対称

中を見学するにはガイドツアーへの参加が必要

外を見るだけでも堪能できますが、中の見学も感動します

外を見るだけでも堪能できますが、中の見学も感動します

市庁舎というと簡素な内装を考えがちですが、ブリュッセル市庁舎は中身も豪華な調度品であふれています。息をのむほど美しい受付ホールを筆頭に、贅を尽くしたタベストリー、絵画、彫刻が多く飾られています。市庁舎の内部をじっくり見るには、ガイドツアーへの参加が必要です。

市庁舎の内部は、ガイドツアーを購入した人のみが見学できます(スケジュールは基本情報を参照してください)。ツアーのチケットは、市庁舎内にある観光案内所「VisitBrussels」内で購入できます。

VisitBrusselsは、市庁舎の正面右側に「i」とサインがあります。ここではチケットの購入だけでなく、観光パンフレットや地図、おみやげも購入できます。

VisitBrusselsの入り口

VisitBrusselsの入り口

ツアーの開始場所は、VisitBrusselsのすぐ右側にある通路を歩き、市庁舎の中庭へ入ったところです。

ここから市庁舎の中に入ります。

ここから市庁舎の中に入ります。

基本情報

名称
ブリュッセル市庁舎
Hôtel de Ville de Bruxelles
住所
Grand Place, 1000 Bruxelles
( 地図アプリで場所と行き方を見る)
最寄駅
ブリュッセル中央駅(鉄道)
営業時間
内部見学にはガイドツアー(英語:所要時間45分)に参加する必要があります。 事前予約不要で、当日市庁舎内にある「VisitBrussels(観光案内所)」内で直接チケットを購入できます。 水曜日:2時〜 日曜日:11時〜/ 3時〜/ 4時〜
料金
*ガイドツアーに参加する場合 大人:6ユーロ 子供(6歳〜12歳)とシニア: 4 ユーロ 5歳以下は無料
トイレ
URL
公式サイト
*2020年時点の情報です。(ご利用上の注意)

WRITER

BELPLUS編集部

BELPLUS(ベルプラス)は、ベルギー在住者が共同で運営するメディアです。旅行に役立つ情報のほか、現地長期滞在、留学生のための生活情報もお届けしています。