フランドル伯居城について
フランドル伯居城は、フランドル伯アルヌルフ1世が10世紀に建てた要塞がはじまり。十字軍がシリアに造った要塞をモチーフにして、1180年、城塞に造り直されました。十字軍に参加したフィリップ・ダルザス伯爵が建築許可を出しましたが、彼は完成した後の城を見ることはできなかったそうです。 牢獄や工場などに使われた後、1865年にゲント市の施設に。修復作業などを行った後、1907年から一般公開されています。フランドル伯居城は世界でも珍しい町の中心部にある城塞で、造られた当時の姿をほぼ保っています。 [caption id="attachment_10037" align="aligncenter" width="640"] 城と言えば、少し市内から離れたところにあると思いきや、このお城は街の中心にあります。目の前の広場では結婚写真を撮影していました。[/caption] 現在は、拷問器具やゲントの最後の死刑執行人が使った楽器などが展示される拷問博物館。中世の戦争で使われた鎧兜などを展示する武器博物館が城内にあります。 フランドル伯居城の城壁の見張り台からは、ゲントの町を一望することができますよ。歩いて回る、中世ファンタジーの世界
ヨーロッパや日本のどちらも、一般的なお城は、立ち入り禁止区間も多く、来場者が行けるところはほんの一部分というところも多いですが、このフランドル伯居城は、かなりの部分を歩いて回れます(石でできた屈強な造りなだけに、あまり老朽化を心配しなくていいのかもしれません!?)特に、お城の外周に沿ってできた道は、かつて多くの戦士たちが外からの敵を見張ったり、槍や弓などの戦闘具で戦いを繰り広げた場所。外からの敵から自分たちの姿を隠しながら戦うため、窓は細い造りになっているのも特徴です。
内部の展示もかなり見応えがあります。特に、ヨーロッパの中世の世界が好きな人、ファンタジーやゲーム・オブ・スローンズなどの世界が好きな人は必見なのが、実際に使われていた中世の鎧や鉾を展示している部屋。日本と比べてみるのも興味深いです。
お城の中庭から上を見上げると、思ったよりも壁が高く、守りの石の城であることを強く感じさせられました。
街の中心部にあるため、周囲にはカフェやレストランも多く、どの観光名所と組み合わせても簡単に行けるのも魅力です。すぐ近くには、ゲントで一番かわいい街角でにあるお菓子屋さんで、ゲント名物のキャンディを買うこともできます。
フランドル伯居城のチケットを持参すると、聖ピータース修道院(St. Peter’s Abbey)のムービーガイドツアー・アリソンに無料で参加できるそう。チケットは3日間有効です。
展示内容が似ている博物館として、ブルージュにも拷問博物館があります。
基本情報
- 名称
- フランドル伯居城
Gravensteen
- 住所
- Sint-Veerleplein 11, 9000 Gent
( 地図アプリで場所と行き方を見る)
- 最寄駅
- Gent Gravensteen駅(トラム4番、バス2930・N4番)
- 営業時間
- 10時〜18時(チケット購入は17時まで)
- 休業日
- 1月1日、12月24日、12月25日、12月31日
- 料金
- gentcardの利用で入場料が無料になります大人:10ユーロ シニア(65歳~):7.5ユーロ 19歳〜25歳:6ユーロ 18歳以下:無料
- トイレ
- 有
- URL
- 公式サイト
*2019年時点の情報です。(ご利用上の注意)