アントワープのグランカフェ・オルタに行ってきました。

西洋建築・美術好きならマスト!アントワープのグランカフェ・オルタ

BELPLUS編集部
アントワープ カフェ・レストラン 建築

アールヌーヴォー建築の中でカフェや食事を

グランカフェ・オルタの建築はもともとは人民会館と呼ばれていて、今のアントワープではなくブリュッセルにありました。人民会館は1965年に解体されましたが、その一部をアントワープに移転して現在のカフェとして2000年にオープン。アールヌーヴォー建築の真髄である曲線美がふんだんに生かされた空間で、カフェや軽食、しっかりしたディナーまで楽しむことができます。

高い天井と、曲線美が目に飛び込むエントランス。地下までがつながる一つの空間となっています。

高い天井と、曲線美が目に飛び込むエントランス。地下までがつながる一つの空間となっています。

ヴィクトール・オルタといえば、世界遺産にもなっているブリュッセルの邸宅たちや、ブリュッセル中央駅ベルギー漫画センターなどが有名ですが、このグランカフェ・オルタは、ゆっくりと食事を楽しみながら建築美を楽しめる隠れた穴場です。

今回は、アントワープ地元っ子の「オルタの建築は夜が一番綺麗」のすすめに従って、夜のグランカフェ・オルタを訪問しました。

金の柱と、ガラスに反射するイルミネーション

大きなガラス窓からは、向かいの邸宅のライトアップも楽しめます。

大きなガラス窓からは、向かいの邸宅のライトアップも楽しめます。

カフェの内部は吹き抜けになっていて、自分たちで好きな席に座ることができます。迷いましたが、高い天井と窓からのイルミネーションが楽しめる中1階のテーブルに座りました。ちょうどバーの真横になるので、お酒を頼むのにもいろいろ便利でした(笑)

店内を歩いて、好きな席に座ることができます。

店内を歩いて、好きな席に座ることができます。

テーブルの一部がガラスになっていて、そこから見える「Horta」がメニューになっているというおしゃれなデザイン。メニューを取り出そうとして、ガラスの板を外そうとしてしまったのは秘密です(横にスライドして取り出します)

テーブルのはめ込みガラスの下にあるのがメニュー表。

テーブルのはめ込みガラスの下にあるのがメニュー表。

ランチでもビールを飲んだばかりだったのですが、今回もやはりベルギービールを頼んでしまいました。メニュー表を見るとよくわかるのですが、日本より全然安いんです(半額以下です!)。今回は「PALM」というベルギービールで乾杯します。

ベルギービールが選び放題。実はこのビールメニュー、次のページもまだまだ続きます。

ベルギービールが選び放題。実はこのビールメニュー、次のページもまだまだ続きます。

ベルギーではビールは水より安いんです。(水は有料です)。

ベルギーではビールは水より安いんです。(水はどこでも有料で、いわゆる「お冷」は出てきません)。

グランカフェ・オルタの食事メニューも充実しており、軽食からちゃんとしたメインディッシュまでいろいろな種類があります。朝9時〜夜22時までオープンしているので、アントワープでランチやディナーを取りたいときも便利です。

ちゃんとしたディナーメニューも充実

ちゃんとしたディナーメニューも充実

アントワープ限定!”巨人の手”がクッキーに

アントワープの街の名前に由来する「手」。かわいいしおいしかったです

アントワープの街の名前に由来する「手」のクッキー

アントワープのシンボルである「手」のモチーフは、アントワープという名前の由来になったともいわれています。ローマ戦士ブラボーがアントワープを流れるスヘルデ川にいた巨人アンチゴーヌの手(Ant)を切り落として川に投げた(werpen)が由来であると言われています。そのため、アントワープの街じゅうには「手」をモチーフにした彫刻やおみやげがたくさん。このグランカフェ・オルタでも、飲み物についてくるお菓子が手の形になっていました。

ブラボーの像が中央に位置するマルクト広場。

ブラボーの像が中央に位置するマルクト広場。

グランカフェ・オルタに行くならチョコレート・ラインも

バーカウンターは店内の中央のどこからでも見える位置に。

バーカウンターは店内の中央のどこからでも見える位置に。

このグランカフェ・オルタのすぐ近くにあるメール通りには、私の大好きなショコラティエであるチョコレート・ラインのアントワープ店があります。18世紀の宮殿を改装した豪華絢爛な店内は、シンプルだけど優雅な美しさを目指したアールヌーヴォーとは違う雰囲気。アントワープの二つの時代を味わうためにも、両方訪れることをお勧めします。

Horta Grand Café & Art Nouveau Zaal

住所:Hopland 2, 2000 Antwerpen, Belgium
ウェブサイト:公式サイト

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BELPLUS編集部

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