ブルージュの鐘楼は古い階段を登って展望台へ。ブルージュの街並みが見渡せます。

ブルージュの鐘楼の登り方

Belfry of Bruges
BELPLUS編集部

ブルージュの鐘楼について

ブルージュのちょうど真ん中にある鐘楼。中世の時代から存在するこのゴシック様式の建物は、ブルージュの街のシンボルとして、様々な絵画でも見ることができます。 [caption id="attachment_3687" align="aligncenter" width="800"]中世のブルージュの絵画そのままの鐘楼 中世のブルージュの絵画に描かれた鐘楼[/caption] 鐘楼は何度も破壊・焼失の憂き目に合い、その度に建て替えや増築が繰り返されました。13世紀後半に建て替えた下部、15世紀後半に追加された八角形部分、この上に今はない木製の尖塔が二度増築されています。 [caption id="attachment_3727" align="aligncenter" width="800"]様々な時代のポストカードに描かれています 様々な時代のポストカードに描かれています[/caption] 鐘楼の名の通り、塔の上には47個の鐘(ベル)があります。今でも毎日定時刻になると、自動仕掛けが作動して18世紀からの仕掛け時計が美しい音色を奏でます。また、カリヨン演奏者によるコンサートも運が良ければ見ることができます。 [caption id="attachment_3741" align="aligncenter" width="800"]塔の上の展望台を見上げると、大小さまざまな鐘が。演奏も一番近くで聞くことができます。 塔の上の展望台を見上げると、大小さまざまな鐘が。演奏も一番近くで聞くことができます。[/caption] この鐘楼には、誰でも登ることができます。階段のみでエレベータがないこと、また、中世の階段のため一部不均衡や狭い場所があるため、すべての人におすすめできませんが、366段を登りきった先にあるのは全方向に広がるブルージュの絶景です。

入場口と階段入口の様子

鐘楼への入場口は、鐘楼の中庭にある階段から行きます。中庭は待ち合わせやトイレの利用に便利です。

マルクト広場から鐘楼の下をくぐりぬけ、一旦中庭に入ります。

マルクト広場から鐘楼の下をくぐりぬけ、一旦中庭に入ります。

階段を登って建物内に入ります。入場ゲートの前にカウンターがあり、ここで料金を支払います。学生やシニア料金を適用する場合は、年齢を証明できるものを見せる必要があります。

入口付近。中央に塔への入口が見えます

入口付近。中央に塔への入口が見えます

ブルージュの鐘楼は、階段が狭くて急なため、入場制限を行っています。制限中の場合、一人が退場したら一人が入場できるような仕組みになっています。グループで行く場合、ここでバラバラになってしまう可能性があるため、入場制限がない開館直後に行くのがおすすめです。

塔への入口です。真ん中にあるロープを手繰って登ります。

塔への入口です。真ん中にあるロープを手繰って登ります。

366段を登る

最初の石段は、二人であればなんとかすれ違えるくらいの狭さ

最初の石段は、二人であればなんとかすれ違えるくらいの狭さ

階段は、登るにつれだんだん狭く勾配もきつくなっていきます。最初はアトラクション気分で登っていたのですが、100段を超える頃には息も切れ始め、ロープにつかまりながら休憩をする羽目に。ですが、同じ階段を降りる人も登る人も使うため、上からも下からも他の人がやってきます。

個人的に一番辛かった最後の階段です。

個人的に一番辛かった最後の階段です。

階段が得意でない方は、空いているスペースを見つけて他の人に先に進んでもらうか、途中に3回ある休憩スペースで十分に休みながら行くことをおすすめします。

自分の現在位置と、展望台まであと何段あるかをおしえてくれる看板です

自分の現在位置と、展望台まであと何段あるかをおしえてくれる看板です

途中にある休憩スペースでは、ブルージュの街や鐘楼の歴史的な資料や、カリヨンの鐘の作り方や演奏技術などを展示しています。その中に、重要そうな二つの鉄でできた宝箱がありました。過去にブルージュの資金に関する重要資料が秘蔵されていた、本当の宝箱だそうです。

宝箱は全部で二つ。鐘楼の壁をくり抜いたスペースに保管されています。

宝箱は全部で二つ。鐘楼の壁をくり抜いたスペースに保管されています。

階段の途中には、明らかに人一人がやっと通れるような狭さのところも。そんな時は、階段を降りる人と登る人が協力し合い、スペースを譲り合います。お礼がてら話がはずむことも。海外の人とコミュニケーションができる面白い場所です。

手すりがあるのはほんの一部分。基本的にはロープを使います。

手すりがあるのはほんの一部分。基本的にはロープを使います。

展望台からの素晴らしい眺め

366段を登り切ると、いよいよ展望エリアです。スペースの中央には鐘があるので、窓に面した通路から街を眺めます。中世と同じように赤いれんがの屋根が広がるブルージュの街並みは、ここだけでしか見られない感動の風景です。

石造りの窓から見えるブルージュの街並み。

石造りの窓から見えるブルージュの街並み。

この眺めの中央に見えるお城のようなホテル「ホテル デュークスパレス」に泊まりました。

真ん中の鐘がある部分は網で覆われています

真ん中の鐘がある部分は網で覆われています

どこまでも広がる赤い屋根

どこまでも広がる赤い屋根

左下の広場ではファーマーズマーケットが開かれていました。チーズやお菓子のお土産はここでも手に入ります。

左下の広場ではファーマーズマーケットが開かれていました。チーズやお菓子のお土産はここでも手に入ります。

ベルギーの各都市と近隣の国までの距離が彫られています。

ベルギーの各都市と近隣の国までの距離が彫られています。

360度どこを見ても楽しめます。

360度どこを見ても楽しめます。

白い観覧車があるのがブルージュ駅方面です。

白い観覧車があるのがブルージュ駅方面です。

最後に

最初にも書きましたが、エレベータがないこと、また、中世の階段のため一部不均衡や狭い場所があるため、すべての人にはおすすめできません。女性の方は、ヒールや短いスカートはやめて、動きやすいスニーカーやパンツで行くことをおすすめします。

基本情報

名称
ブルージュの鐘楼
Belfry of Bruges
住所
Markt 7, 8000 Brugge
( 地図アプリで場所と行き方を見る)
最寄駅
ブルージュ駅(鉄道)
営業時間
09:30 am - 18:00 pm
休業日
12/25、1/1
料金
Musea Brugge の利用で入場料が無料になります
大人 € 10,00 6歳〜26歳、または65歳以上 € 8,00 6歳以下は無料
トイレ
URL
公式サイト
*2020年時点の情報です。(ご利用上の注意)

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BELPLUS編集部

BELPLUS(ベルプラス)は、ベルギー在住者が共同で運営するメディアです。旅行に役立つ情報のほか、現地長期滞在、留学生のための生活情報もお届けしています。